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シ ス テ ム

キャンペーン
 難易度はEasy / Normal / Hardの三種類。プレイ中に何時でも変更が可能。

 <注意> New Gameを選択すると難易度選択が出るはずなのだが、UK版だと(デモにおける)難易度選択ボックスの中が「マップ選択」になっている。「チャプター選択の意味か?」とも考えたのだが、最初から全てのマップが選択可能というのは変だし、何より難易度が選択出来ないのはおかしい。オリジナルのウクライナ語版から他国語版に移植する際のどこかで、ボックスの中に入れる選択項目を設定し間違えたのだろうか? いずれにしろスタート時に難易度の選択は出来ないので、オプション項目の中から難易度を設定するしかない。


セーブ&ロード
 クイックセーブを含めて自由にセーブ可能。各マップの先頭がオートセーブされて履歴として残る形で、チェックポイントでのセーブは無い。


OBJECTIVES
 現在の目標は画面下部に常時テキスト表示される。方向や距離のガイドもあり。ただしA1をアンロックするカードを探している際に、先にA2用のカードを入手してしまったりと順番を間違えると、目標テキスト等が変更されなくなるケースが在る。

 便利な機能としてMS-DOS時代のゲームのオートマッピングを更に拡張したかの様な、3Dスキャナーによるマッピング機能を装備しており、何時でも周囲の形状を立体化表示させられる。


EXTRAS
 アンロック要素等は無し。


英語
 ビデオ通信等でのメッセージは字幕が出るが、主人公の独白等には字幕が付かない。ゲームのクリアのみに関してならば、画面に表示される目標のテキストが理解出来れば問題は無い。

SPECIAL ABILITIES
 主人公は多機能スーツを着用しており、様々な特殊能力を発動させる事が可能である。TABキーを押して入るスーツメニューで様々な設定や切り替えを行える。

 その能力は全部で8種類だが、使用条件によって二つのタイプに分けられる。ゲームの開始時点から全ての能力は使用可能。最大で各レベル5までのアップグレードが可能で、それにはアップグレード用のアイテム(キット)を探し出さないとならない。改造はスーツメニューから何時でも実施出来る。

 ゲーム内にはPSY(サイキック-橙)Power(エレクトリック-青)の2種類のバッテリーが存在しており、各能力はどちらかのバッテリーを消耗する。(フラッシュライトもPOWの方を使う)。エネルギーはリチャージされない消費式。マップ内で入手したバッテリーは数に制限なく持ち運びが可能だが、画面右下のバーが切れた場合には追加キーを押してスーツにチャージする必要がある。


 一つ目は武器装備やハンドモード(もう片方のタイプの特殊能力発動時)に関わらず、何時でも発動可能なタイプで全3種類。ショートカットキーで何時でも呼び出せる。エネルギーは使用時間に応じて徐々に減少していく。


Time Compression
 時間がスローダウンした様に見える御馴染みの能力。PSYバッテリー使用。プレイヤーの動作速度も全て敵と同じくスローになる仕様。レベルが上がるに連れてバッテリーの消費量に対しての持続時間が長くなる。バッテリー式なので発動時間を延ばそうと思えば、無くなる前にチャージし続ける事で持っている数の分だけ持続させられる。

Energy Shield
 周囲に青いシールドを張る能力。POWバッテリー使用。レベルが上がるに連れて近接打撃やグレネード等の特殊な攻撃への耐性が強化される。

IR Vision
 暗闇でも熱源探知のビジョンにより敵の位置を確認出来る。POWバッテリー使用。レベルアップによって障害物を透過したり視認距離が伸びる。



 もう一つはハンドモードから繰り出すタイプとなり、超能力用のグローブの状態にする為に武器とは併用が出来ない。全5種類。インプラントの様な形で各能力のモジュールをスーツに装着する必要があり、そのスロットは3個なので全5個の中から好みの物を選択して装備し切り替えて使う。なおスーツメニューを出すとポーズが掛かって、そこでモジュールの差し替えは随時行えるので、どの3個を選んでおくのかに重要性は特にない。

 こちらの能力では使用の度に必要なエネルギーがまとめて差し引かれるので、バッテリーがまだ残っていてもそれに足りない際には新規に補充しないとならない。(もし一回の使用で半分を超えるエネルギーを消費するなら、連続使用の前には一回につき一個の新規バッテリーが必要になる)。それとクールダウンの為の待ち時間が設けられているので、連続使用するには画面上の能力アイコンが再度点灯するまで待つ事になる。(種類やレベルによって待ち時間は異なる)。


Regeneration
 HPの回復を行う。POWバッテリー使用。レベルによってバッテリー量に対しての回復量や回復速度が変化する。

Gauss Attack
 電撃による攻撃を行う。POWバッテリー使用。特にロボット系の敵や自動砲台等の機械系に有効。レベルアップで威力を増せる。

Telekinesis
 敵や物を吹き飛ばす能力。PSYバッテリー使用。レベルが上がると効果距離や威力が増す。ただしミュータントやボス系には効果がほとんど無いし、他にも免疫を持ったタイプの敵が存在する。

Mind Control
 命中させた敵が一定時間自分の味方になる(グリーンのオーラを纏う)。PSYバッテリー使用。ただしミュータント系は動きを止めるだけで味方を襲ったりはしない。(他の効果のある者に使って攻撃させれば、その相手を攻撃してはくれる)。人間の敵でも免疫を持っているタイプには効果が無い。エネルギー使用量はかなり多くて、一回に付きバッテリー1個のレベル。クールダウンの時間も長い。

Rampage
 エリア内の敵を混乱させて同士討ちさせる(赤いオーラを纏う)。PSYバッテリー使用。これもMind Controlと同じくミュータント系や免疫のある兵士には効かない。それと使用前に既に自分をターゲットとして見付けているケースではそのまま自分を狙ってくる事が多いので、理想的にはステルス状態から発動させるべき能力。なお周囲に攻撃対象が居なくなっても同じくプレイヤーを襲って来る。よって大人数に向けて使う以外ではMind Controlの方が安全。レベルが上がると効果範囲が広くなったりする。エネルギー使用量及びクールダウンの時間は最大レベルなので連発は出来ない。

BASICS

*武器は全て持ち運べるが、すぐに使える装備用のスロットは3個で選択制となる
*一部の武器は発射モード切り替え可能(フルオートorセミオート他)
*ズーム視点は一部の武器のみ可能(アイアンサイトは無し)
*サイレンサーを装着可能な武器有り。サイレンサー付きの状態でしゃがむと自動的にズーム(ステルスモード)になる。
*照準は移動による変化は無く、連射すると広がる
*照準は座ったりしても縮まらない
*ジャンプがふわりと浮く感じで結構高く飛べる
*スプリントはスタミナ等の制限無く幾らでも持続可能
*しゃがみ状態にてスニーク(ステルス)移動が可能
*水中に落ちたり電気系統のオブジェクトに触れるとスーツが感電して高ダメージを受ける
*敵の死体からはその都度Useしてアイテム回収しないとならない
*拾えるアイテムは光って表示され、敵の落とした物全てが使える訳ではない


 HPはヘルスとアーマーで管理されるスタンダードな方式で自動回復では無い。両方とも最大値が100で、ヘルスの回復は9個まで携帯可能なメディキットを使用して行う。適用はモーションも入らずに即時+50の回復。アーマーはマップ内に置いてある物を拾って回復。


 武器は全7種類だが、特殊能力とは違って最初から全部は持っていない。この中から3つを選択して武器スロットに収めて使用する。切り替え時にスーツメニューを呼び出す際にはポーズが掛かるので、戦闘の最中でも現在スロットに無い武器に持ち替えるのにはあまり困らない。

 この武器類もアップグレードが可能。敵を倒すと画面中央上部のバーが伸びて行き、満タンになると改造用に1ポイントが手に入る。獲得したポイントは何時でも好きな武器に適用が可能。4段階の改造により最大でレベル5まで上げられて、徐々に命中精度がアップしていく。


 左右へのリーン動作は可能なのだが、これには動作環境の項で書いたようなキーアサインの他にも問題がある。このゲームではオブジェクトに近付くと武器を立てて持ち上げるのではなく、画面から武器を消してしまうという手法を採っている。当然この状態では撃てなくなる訳だが、その距離が(武器の実寸が目の前のオブジェクトに干渉する様に見える地点より)ずっと遠くから行われるので、通常戦闘時においても普通のFPSの感覚でオブジェクトに近付くと武器が消えてしまい、突然撃てなくなるという状況に遭遇する。

 特にリーンの場合には目の前の障害物に近付いて張り付き、そこから体を出す形が一般的なので、そうしようとすると武器が消えてしまって、かなりの距離を障害物から後退しないとならない。更にリーンのスタイルが一歩横に踏み出すのではなく、その場で体を傾ける程度の角度なので、障害物の陰から銃口を出すには体も出さないとならない。そうしないと照準は敵に合っているのに、目の前のカバーに弾が当たってしまったりというのも発生する。結果的に障害物からずっと下がって体も横に出す必要があるので、体が障害物に大して隠せない状態となり、リーンする行為の意味が薄くなっている。それ故にすぐにほとんど使わないようになってしまった。なお敵はこれを積極的に行ってくるが、こちらと同様に体を曝す面積は結構広い部類。

 この点については、マニュアルにQとEのキー操作が“look Left or Right”と記されているので(設定ファイル内ではpeek)、実は隠れた状態から覗き込んで先の様子を探る為の操作で、リーンした状態からの攻撃を意図していないとも考えられる。



 重要視する方もいると思うので敵側へのダメージエフェクトについて記す。ドイツ版のデモでは出血エフェクト等が全く無く、これが規制の厳しいドイツだからなのか判断出来なかったのだが、UK製品版にはエフェクトがちゃんと加わっている。しかし18+のレーティングの割には控え目で、当たると薄い血煙の様なエフェクトか、アーマー系なら火花が散ったりして、背後の壁等に(血の色とは思えない様な)赤色が付着する程度。死体からの流血は無いし、ゴア描画も行われない。ミュータント系は出血エフェクトが無い代わりに当たるとリアクションのアニメーションが入るので判り易いのだが、兵士系は当たっているのかが判断し辛いゲームである(ヘルメットが飛ぶ描写はある)。

 ラグドール表現が実装されており、ショットガンや爆発等で敵の体が吹っ飛ぶ様になっている。この際に吹き飛ぶが死んでいないというケースが結構あって、メイン武器を落としていても起き上がってきてハンドガンで攻撃してくる。死亡の判断は画面上部の経験値バーに向かって矢印が動くアニメーションが行われるかどうかや、倒れた体をサーチ出来るかにより見分けられる。死体についてはずっと残っているケースもあれば、すぐに消えてしまう事もあって基準がハッキリしない。

 あとは自分が被弾した際のモーションブラーや出血等のエフェクトや、特殊能力使用時の画面歪み、爆発等の煙の効果が激しく、時にはかなり前が見辛くなる事もある。エフェクトに凝るのは良いのだが、ちょっと派手過ぎではないかという感を受けた。

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