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CO−OP
 Co-opはこれまで通りに16人までが参加可能。モードはキャンペーンCo-opに対応しているのが3種類の他に、サバイバルモードをCo-opとしてプレイする事も出来る(こちらは8人まで)。


*Classic Co-op
 初代からのスタイルでの普通のCo-op。このモードでは難易度の他にも様々なパラメータをカスタマイズ可能である。

・武器やヘルス等のアイテム類: 全員が取れる or 1人だけしか取れないようにする
・Extra Multiplayer Enemy: Co-opの時だけ出現すると設定されている敵を出すかどうか
・弾薬無限の設定: デフォルトではオフ
・チャプター単位での復活可能数: ライフ制にしてその数を指定出来る。デフォルトでは無限に復活が可能。
・Friendly Fire: 味方へのダメージの有無。デフォルトではオフ。
・Extra Enemy Strength: 敵の基本HPの増加。最大で400%まで硬く出来る。
・Extra Enemy Strength per Player: 参加人数による敵のHPの自動調整機能。最大で1人当たり200%まで増加させられる。
・Respawn in Place: 死亡時にその場に復活するか or 現在の共通リスポーン地点に移るか
・Invalnerable after Spawning: 復活後の無敵時間設定。デフォルトは1秒。


 Respawn in Placeの設定について補足。
Respawn in Placeがオン  デフォルトの設定。死亡時にその地点に復活する。所持武器や弾薬数は死亡時の状態がそのまま引き継がれる。ただし範囲外エリアにて鯨に喰われたり、タレットの範囲内で撃たれて死んだりと、その場所に復活したのでは不味いと設定されているエリアでは、例外として現在のリスポーン場所にデフォルト装備で復活となる。

○死んでも装備を失わない
○リスポーン地点まで戻されないので皆に遅れないで済む

×皆を置いて先に進めようとする人の強引な突破を許し易い
×弾薬が無くなった場合、その弾薬を実際に拾わないと補充されない(無限弾薬との組み合わせを除く)
×骨や牛の大量発生場所などで囲まれて死ぬと、復活しても繰り返し殺されてしまいハマる恐れあり
×迷った時などに先頭集団へと追い付く為の自爆行為が出来ない(リセット死ならOK)

Respawn in Placeがオフ  死亡時にはそのマップに設定されている現時点でのリスポーン場所に復活する。所持武器や弾薬は各リスポーン地点に設定された値へとリセットされる。

○復活時に最低限の武器と弾薬は得られるので、弾が無くなったら自爆すれば補充可能
○迷ったり遅れたら自爆で追い付けるので、進行時に皆で固まっての集団を維持しやすい
○大量の敵の中で死んでも別の場所へと復活可能

×死亡するとシークレット武器や大量に持っていた弾薬を失う
×リスポーン地点が離れていると先頭集団の場所まで時間が掛かる
×弾薬が尽きるという心配がないので、皆で「撃っては死んでまた補給」の大雑把な展開になる恐れがある



*Standard Co-op
 今回新規に設けられたモードで、SS2のCo-opと同様にライフ制を採用している。このモードでは細かいパラメータ指定は行えず、Extra Enemy Strength per Playerが20%に固定される。つまり16人参加ならば敵の硬さは320%増し。


 各チャプターのスタート時に、各プレイヤーは1個の“Extra Life”を持ってスタートする。この予備ライフが無くなると画面右上の予備ライフカウンタが0になり、更に0の状態で死んでしまうとリスポーン(復活)が出来なくなる。

 各プレイヤーはスコアを稼ぐ事で予備ライフ数を増やせる。25,000 50,000 100,000 200,000 500,000 1M... に到達する毎に1UP。分配割合は不明だが他プレイヤーの獲得点数も加算される。またTreasureやシークレットの点数は全員が得られるし、このモードで出現する1UPアイテム(サムのフィギュア)も誰かが取れば全てのプレイヤーが1UPする。

 ライフが全て無くなり復活不可能になると観戦者モードになる。画面上には復活までの必要スコアがカウントされるので、他プレイヤーが達成してくれるまでは待つしかない。ただし誰かが1UPアイテムを拾ったら即座に復活する。待機状態時に席を外したりするのは構わないが、ライフが増えた際には即座に復活してしまうので注意。

 なお待機状態になってもスコアはリセットされない。よってもし8万点の時に待機状態だと次の10万点まで2万点分待てば良いのだが、80万点の時に待機になると次は100万点なので20万点分待つ事になる。つまりライフを数多く稼いだ方が待機になり難くはなるが、逆に待機になった時のダメージは大きい。具体的にはマップ終盤の難所でそれまで稼いできた貯金を吐き出してしまうと、待機からなかなか復帰出来ずにプレイヤーが減って行くのでチーム全体がピンチとなる。

 ただし人数が減っている場合(プレイヤー名の横の距離計が消えている人は死亡待機中)、待機者を復帰させるには敵を出来るだけ早く倒して点数を稼ぐ事が重要となるので、ライフ数に余裕がある人は多少無理をしてでも敵を倒しに行ってもらった方が良いとも言える。

 マップが切り替わると全てリセットされて、全員がスコア0&予備ライフ1で再スタートとなる。切り替わる前に全滅した場合には、セーブ機能が無いのでマップを再スタートするしかない。難易度Normalでは脱落する人がほぼ居ない程度の難しさなので、単独で先に行ってしまう行為を抑制するくらいの意味しか持たないのだが、難易度Seriousだと脱落者は出るし全滅の恐れも持っているバランス設定。


*Coin-Op Co-op
 HDから導入されたモードでチームライフ制。これもパラメータは自由にいじれないが、Standardとは違い敵のHP増加設定は無し。

 人数にかかわらず参加者全体で3個の“Extra Life”を持った状態で各マップがスタート。敵を倒したりしてチームスコアを稼ぐとライフの数が増えていくが、誰かが死んで復活する度に1つずつ減って行く。このライフが尽きると以後は誰もが復活出来なくなり、観戦者モードで待機状態となる。ここで生存者が得点を重ねて新たなライフを獲得すれば、待機していた順に1人ずつ復帰が可能になる。もしライフが無い状態で全滅するとゲームオーバーでマップの最初からやり直しとなる。チーム内に簡単に死んでしまう人が一人でも居ると一気に難しくなるので、オープンなサーバーよりはフレンド同士でのプレイに向いているモード。

 プレイした事が無いので、1UPアイテムが存在するのかは不明。


機能・感想

*Dedicated Serverに最初から対応しており、単体の動作プログラムをSteamのツールからダウンロードして使える
*フレンドだけに公開するプライベート指定はListen Serverのみ。DSではパスワード設定は現状不可である。
*投票機能を持ち、様々なルール変更やプレイヤーのKick等の投票を提案出来る(サーバー指定で不可にも出来る)
*ゲーム途中でのJoinは可能だが、サーバー側で禁止するようにも設定可能
*選択可能なモデル数は相当に多く、中には特典としてのみ提供されている物も含まれている
*プレイヤー名一覧の横には自分からの距離と方向を示す機能あり。名前の表示サイズは設定から変えられる。


 今回はマップ切り替え時に全員のローディングが終了してから一斉にスタートするという仕様になっている。その際は参加者全員のロード進行状況が見られるが、他者に比べて極端に遅いと皆を待たせる事になってしまう。(現在では全員揃うのを待たずに強制スタートを要求する投票機能がある)。これはPingの値に関係無く、各人のPCでマップのロードが終わるまでの時間らしいので、テクスチャの精度等の設定を落とせば改善されるはずである。


 ボイスチャットには問題あり。HDの時と同じで何故かボイスのボリュームがやたらと小さく、ゲーム内の物は使い物にならないという印象。Steamが用意しているボイスチャット機能を使い、ロビーに参加者を集めてチャットを有効にしてやればOKだが、それでもゲーム内のボリュームを絞らないと聞こえ辛い。理想としては外部のチャットプログラムを使うべきだと思うが、これだと内輪でやるにしても全員がそれを使える状態でないとならない。



 ネットコードはHDと同じく優秀で、負荷で落ちたりするケースは稀である。多人数で敵が数多く発生するケースでも安定している。Pingが300を超えるとワープとかも発生はするが、プレイ不可能というレベルではない。しかしラストについてはあまりに敵が多いのでラグの発生やフレームレートの低下というトラブルも報告されており、プレイヤー側でもグラフィックス系の設定を下げておかないとそちらが原因で落ちる恐れもある。


 大多数のゲームが4人までの中、16人までのCo-opをサポートしてはいるが、実際には16人でのプレイに関して適切なバランス調整が行われている訳ではない。マルチプレイ専用の追加の敵を出現させるオプションはあるが、大人数に見合った程の数が発生する事は無いし、もしくは敵の硬さを調整したり出来るが、あまりに硬くしてしまうと一対一での戦いになった時に倒すのが難しくなるという問題が生じる。「16人Co-opという“カオス”を楽しめるゲーム」というコメントがあるが正にその通りで、バランス良く楽しむには難易度設定に合わせて4〜8人程度の方が向いている。

 進行速度は当然難易度や設定にもよるが、旧作に比べると早いと言えるだろう。大きな原因は封鎖されるエリアが減った事で、閉じ込められてから倒し切ったら扉が開いて次へ進めるというパターンが減少し、同時に縦方向へとかなり自由に動けるマップ構造が増えた為に、強引に前に出て先に行く事が可能になった。しかもCo-opで復活が無制限の場合には(大抵はこれ)、寄り道してアイテム類を集める必要性も薄いのでドンドン先へと進んでいってしまう人が多い。

 難易度がNormalになっているサーバーも多いが、これで4人以上居ると序盤は敵が少な目なので高速だし、その後も最後以外の大抵の場所は結構早いペースでクリアされてしまう。Seriousでも敵の硬さ設定をいじっていないのならば、8人以上とかになるとプレイヤー間で敵の取り合いみたいなペースで進んで行く。1セッションで最初から最後までという目的ならばそれでも構わないのだが、遅れて付いて行く人には戦闘が減るので物足りなさが残る恐れあり。敵の硬さを適度なバランス設定にして、フレンド同士で固まって進める方が楽しめると思う。


 相変わらず共同で作業するという要素は希薄であり、単に各人がバラバラに戦って進めるというゲーム性である。そして通常のサーバーは死亡回数制限も無いので、シングルプレイとは異なり弾薬を撃ちまくれるという状況が多い。よって戦略的な要素は薄くなり、馬鹿騒ぎ的な面白さを味わえるCo-opというのが適切か。共同作業としては、空と地上の敵を分担して倒す事で簡単にするとか、クリアに必要な複数のアイテム集めを散らばって早く終わらせるとかその程度。後はKhnumの首をMutilatorで切断する実績を取るのにはCo-opでないとダメとか。


 SS3はこれまでと比較して遥かに迷い易くなっており、まだやった事が無いマップ等で道が判らないという人が取り残されるケースが考えられる。また実際に最初からCo-opに来る人も結構居るので迷うケースは珍しくない。そこでプレイヤー名横の距離方向ガイドから、自分が取り残されたとなった際には、リスポーンして皆に追い付く様にする。復活地点は誰かが更新するとそこに移るので、一気に皆の近くに復活する事が出来る。方法は自爆可能ならばそれ。或いはプレイヤーリストを出してSpectateで観戦者→スペースで他人視点に切り替え→時期を見てJoin押下で復活するでも良い。しかしライフ制のモードではライフが1減ってしまうという問題あり。また観戦者モードからの復帰だと、所持アイテム類がリセットされてしまい、シークレット武器なども消えてしまう。


 StandardやCoin-Opを起動しているサーバーは少ない。理由としてはライフ制なので、待機状態になったプレイヤーが待つのを止めて次々に抜けていってしまうのでゲームとして成立し辛いからである。Normalだとまず大丈夫なのだが、Hard以上だと難所でライフを無くす人が出て来る。よって身内開催でないと難しいモードと言える。Coin-Opの方は実績が絡むので少しは建っているが、現状ではオープンなサーバーではほとんどがClassicとなっている。

 なおStandardを難易度Seriousでのテストでは特に気を付ける箇所は二つ。一つはCH8: The Dark Bride終盤のMinigunが手に入るエリアで、ここはKleerを倒し切れないとスタートエリアを蹂躙されてしまい、残りのライフで復活しても即近くの物に殺されてしまうので詰んでしまう。よってここでは段差の下に全員は降りず、もし全滅してKleerで一杯になったら上段の待機者がC4やロケット等で脅威を減らし、その合図と共に死んでいた人が復活する等の作戦が必要。もう一つはラスボス戦で、これは倒し方を知っているプレイヤーが大半ならば行けるかも知れないのだが、16人Co-opではボスの体力が320%となり、火力を集中出来ない人数まで減ってしまうとどうにもならなくなる。


 これまでと同じで一回Co-opでクリアしてしまうと高いリプレイ性はなく、Normalでクリア後にSeriousに挑戦とかで変化を付けないと意義が薄くなる。その為にStandardやCoin-Op等の別ルールが設けられている訳だが、この設定を活かすには難易度が高くないとならず、かと言って高くすると落伍者が出て抜けていってしまうという問題あり。期間を空けてやればまたプレイしたくなったりもするが、それだとプレイ人口が常時多くはならない。ある程度の人口を保つには変化と面白さを感じさせるルール変更要素や、DLC&ユーザーMod等の充実が必要になるだろう。後はフレンドを集めて内輪で開催し、チームワークを重視してのプレイを試みるとかになる。

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