ＳＥＲＩＯＵＳ ＳＡＭ ３: ＢＦＥ
12/10/31
ＳＹＳＴＥＭ / ＷＥＡＰＯＮＳ
ＧＡＭＥＰＬＡＹ / ＣＯＭＢＡＴ
変化した点 / ＧＲＡＰＨＩＣＳ / ＳＯＵＮＤ
ＣＯ−ＯＰ
ＢＯＴＴＯＭＬＩＮＥ
ＪＥＷＥＬ ＯＦ ＴＨＥ ＮＩＬＥ (DLC)
公式サイト ＳＴＥＡＭ
HOME
製作・販売： Croteam / Devolver Digital
発売： 2011/11
日本代理店： ズー
※11/12/22 レビューを掲載
※12/10/31 Jewel of the Nileのレビューを掲載。一部情報の更新。
| 概 要 | シリーズ4作目となる6年振りの新作。タイトルには3とあるが、BFE=“Before
First Encounter”の略であり、第一作目よりも前の時代を扱っている。The First Encounterにてサムがタイムトラベルで過去のエジプトへと旅立つ前、つまりゲームにおける現代（2100年台初頭）のエジプトが舞台となる。 何回かの延期を繰り返し、当初の予定よりも1年ほど遅れてのリリースとなった。製作期間は約3年ほど。Croteamは現在でも20人程の会社だそうで、今のゲーム業界においては小規模というクラスであり、その辺が延期の一つの原因とも考えられる。 代理店のDevolver Digitalはテキサスの新興販売代理店で、まだ扱っているのはSerious Sam関連タイトルのみ。リテール版については地域によって代理店が異なる様だ。 PC版が先行発売されているが、現在はXbox 360とMacでも発売中。PCの日本語版は2012/03にズーから発売されている。 Steamをメインの販売形態としており、これまでに比べると高い$39.99という初期価格設定（ただし発売前予約と既存製品所持により合計20％オフにはなっていた）。Serious Digital Editionと呼ばれる限定版も売られており、クラシック版のFirst & Second Encounter等が同梱されている。そして遅れたがリテール版の方も既に発売されている。 現在は日本語が選択可能になっている。Steamのライブラリからプロパティの中の言語選択で日本語を選べば良い。初期の機械翻訳レベルからは向上している様だが、どの程度の精度なのかは未確認。 |
| ＳＴＯＲＹ | 特にストーリーには重点を置いていないゲームであるが、その背景設定を一応解説しておく。 約5000年ほど昔、Sirians（シリウス星系の住民）という高度な文明を持った生命体が、星間テレポーターの技術を使って宇宙の各地へと植民を行っていた。その内の一つがまだ文明の発祥する前の地球であり、今のエジプトの位置がそれに当たる。その後宇宙を二分する善と悪の巨大勢力による一大戦争が勃発し、それに勝利したのが悪であるMentalである。彼等は全宇宙の征服を目指して、主立った高度な文明を持つ他の種族にも戦争を仕掛け、Siriansもその標的とされて母星が滅ぼされてしまう。そこで宇宙へと散らばっていたSirians達は追跡を逃れる為にテレポーターの作動停止を行い、各星にて高度な文明を捨てて原始的な生活へと戻る道を選択する。 21世紀に入り、人類はエジプトの地下に埋まっていた遺跡を発見する。それは人類よりも遥かに進んだ文明の物で、現在の人類の文明発祥よりも前に棲んでいた生命体の物である事が判明する。残されていた文字を解読した結果、それはSiriansと呼ばれる種族の物で、そこには自分達よりも高度な様々なテクノロジーについても解説されていた。それを手に入れた人類は遠い宇宙へと進出するだけの力を持つようになり、急速に広大な宇宙へと植民を開始するようになる。 しかしMentalの存在を知らない人類は大きな誤りを犯してしまう。調査の為に赴いたシリウス星にて、MentalがSiriansの生き残りを見付ける為に仕掛けておいたトラップを発動させてしまい、Siriansのテクノロジーを受け継いだ種族が存在しているのをMentalに知られる事になったのである。以後人類はMentalとの宇宙戦争に突入するが力の差はあまりにも大きく、数々の植民惑星は全滅させられ、最後の砦となる地球さえもその運命は風前の灯火となっていた。 この時の探査船の船長を務めたいた人物こそが主人公のSam “Serious” Stoneであり、彼はその責任を感じて最前線での戦争に志願。決して敗れること無く勝利する伝説の人として知られる事になったが、戦争全体の劣勢を覆すまでには至らなかった。 そこで地球政府は最後の望みとして、遺跡の中から発掘されていたTimelockと呼ばれる装置を使う事を決意する。これは過去のある時代にたった一人だけの人間を送り込む事が出来る装置であり、これで人類最強の男Sam Stoneを過去のエジプトへと送り込み、そこでSiriansのテクノロジーを利用して彼等の持つ宇宙船を作動させる。それに乗って星間テレポーターを利用する事でMentalの母星まで到達出来るはずなので、それにより直接Mentaの本拠地を叩いて形勢を逆転させるという作戦である。 しかしTimelockをどうやって作動させるのかはまだ判明しておらず、政府はそれを解明させる為に秘密裏に調査隊をエジプトへと送り込んでいた。だがその調査隊からの通信が途絶えてしまい、緊急事態としてサムを含めたEDFの特殊部隊が現場へと送り込まれるという所からBFEはスタートする。サムはTimelockを作動させる方法を見付け出して、それを使い過去のエジプトへとタイムトラベルしないとならないというストーリー。 |
| ＰＡＴＣＨ ＆ ＤＥＭＯ |
パッチはSteamから自動的に適用される。12/10/16の大型アップデートにて、サバイバル用のマップが3個、対戦用のマップが7個追加されている。VACにも対応。 デモはまだリリースされておらず、具体的なアナウンスも未だに無い。ただ過去の作品は全てデモがリリースされているので、いずれは出される事が期待される。 |
|||||||||||||||
| 動作環境 ＆ トラブル |
DirectX 9.0c以上要 プレイするにはSteamのアカウントが必須である。キーの登録後はオフラインでもプレイは可能。 Xbox 360のコントローラーに対応しているが、一部操作に問題があるという情報が見られる。今後パッチで修正するようだ。 このゲームではCPUとビデオカードの設定を自動判定するようになっており、とりあえずはこの設定で動かしてみて、問題があるなら上げたり下げたりして試すという形が基本になる（fpsを表示させる機能も在り）。Customを選んで各種設定項目を独立して細かく指定する事も可能。 現時点でのゲームのパフォーマンスについてはやや問題視されており、一つは最高レベルのPCでも設定をUltraにすると満足なfpsを得られないというもの。これについてはSSAAをオフにすると良いとか、Ambient Occlusionを切るとかいろいろと情報は出ている。 もう一つは掲示板にてCroteamが建てたこのスレッドでも討論されているのだが、設定を最低まで下げてもパフォーマンスが非常に悪いというトラブルで、Croteam側では現象を再現させられないので原因が掴めていない状況である。ただし次回のビデオカードの新ドライバにて改善が図られる予定という宣言はある（12/16現在）。 テスト方法として挙げられているのは、F1でコンソールを出して以下の様に入力してからゲームを始める方法。user.cfg に書き込んでも意味は同じ。 ren_bFixFastLightsEdges=0 (こちらはMSAAがオンの時のみ。つまりGPUの設定がHighかUltraの時のみ) gfx_iFXAA=0 更に別のテスト方法。同じ様に入力する。 tex_pixMaxSize=512 texReloadTextures() それともしフレームレートが急激に落ち込んでしまった時のテスト（特にATIのビデオカード使用時）。以下のコマンドを実行してから安定するまで数秒待つ。 gfxResetRenderingDevice() ＊ゲームがスタートしない。“missing files”といったエラーが出る。 第一に、プロパティ→ローカルファイル→ゲームキャッシュの整合性を確認を実施。これでサーバー側のファイルとの比較を行い、欠けている物や破損している物が有れば修正分を自動的にダウンロードする。（再インストールよりもこちらの方が確実である）。 ダメなら \Steam\steamapps\common\serious sam 3\Bin の中の sam3.exe から、プロパティ→デジタル署名→Valve Corporationを選択→詳細を開く。ここで「デジタル署名は問題ありません」と出ない場合、OSの署名システムが正常に機能していない事が考えられる。Microsoft Updateを起動させて、OSの重要なアップデートを全て適用する。 ＊ゲームがエラーメッセージ無しで起動しない。プレイ中に操作や動作がおかしくなる事がある。 アンチウイルスソフトやファイアウォールによる問題が報告されている。一時的にそういったプログラムを停止させたり、SS3を除外リストに入れたりする事で解決するケースもあるが、ソフトによってはそれでも治らない。その場合にはそのソフトを完全にアンインストールしてから再起動してテストする。それで治るのならばそのセキュリティソフトが原因という事はハッキリする。 例えばZoneAlarmの場合、機能停止させても一部のサービスは終了しないので、そのサービスを特定して強制的に停止させるか、完全にアンインストールするしか無い。今回のケースでは ISWSVC.exe というプロセスが起動しているなら、これを強制終了させれば解決する。 ・F-Secure で DeepGuard をオンにしていると不可 ・幾つかのバージョンのAvira ・幾つかのバージョンのNOD32 (完全なアンインストールが必要なケースもあり) ＊サウンドが一部欠けてしまう ウィンドウズのスピーカー設定を確認して、自分の実際の物とちゃんと合っているかをチェック。 ＊サーバーリストが正常に表示されない事がある 私自身も数回経験したのだが、サーバー表示させる際にDedicated Serverが出て来ないケースがある。マスター側の障害なのかそれともバグなのかは不明だが、こうなると既にプレイしているフレンドに誘ってもらうしかない。或いはSteamのサーバーリストからゲームを選択して検索してみるとか。時間を置くと治ったりするので、間を空けてリトライするしかない状況。 ＊FOVの値を変更したい 現在はパッチにて60〜120の間で値を設定可能になっている。Graphics Optionsの中。 ＊セーブゲームの場所 \Steam\userdata\<数値>\41070\local\SeriousSam3 の中。 ＊Devastatorを持つと"Hold right click to zoom in"と出るがズーム視点にならない 現状これはDeluxe Editionを購入した人のみが使える機能。 ※ラスボスの倒し方（以下反転） まずはジェットパックを手に入れないと始まらない。中央の柱を挟んでキャノンの弾と反対側に赤表示で置いてある。 倒し方の簡単な流れを先に説明。一定時間おきにボスは外周部に向かって進み出し、砂鯨との戦闘になった時にサムに対して背を向ける。この間にマップ内の数カ所に置いてある鉄パイプ（赤表示）を掴み、ジェットパックでボスの背中に近付くとパイプを刺せる赤い外形が見えるので、その時に投げるとパイプを刺す事が出来る。その後戦闘を中断してボスが戻った際に落雷がパイプに落ちて一時的に動きが止まるので、その間に攻撃してHPをゼロにすれば倒せる。倒せないとボスはHPの回復モードに入ってしまうので、次の砂鯨との戦闘を待ってパイプを突き刺すの繰り返し。なおボスはロケット以上の火力しか通用しないので、実質キャノン砲かDevastatorのどちらかを使う事になるだろう。 鉄パイプは最大で5本刺せるが、最低限どれだけ必要かは難易度によって異なるようだ（Co-opならば敵の硬さ増加設定も影響する）。私の場合はNormalで3本刺せばOKだったが、もっと火力を集中させられれば2本でも行けたかも知れない。詳細な解説を見た事が無いので憶測になるが、鉄パイプの数が増える程落雷時のダメージが高くなって倒し易くなるようだ。それと次の砂鯨戦の前に2回落雷が落ちたりする事もあるので、その辺の回数にも関係するのかも。 ジェットパックは画面左下にオーバーヒートのゲージが出てフルになると落下してしまうので、適当なタイミングで下に降りてバーを回復させないとならない。ただし下に降りるのは大変に危険であり、まだ建物が破壊されずに残っているのならばそういった物をカバーに利用したりする。外周部に行く方が地上の敵からは離れられるが、誤って下に落ちると砂鯨に食われてゲームオーバー。また離れ過ぎると自動的にオーバーヒートがフルになりやはり落ちて終わりとなる。 沸いて出る他の敵は外周部から無限に発生するので、相手にしてもあまり意味がない。ジェットパックで常に動きながら飛んでいれば滅多に当たらないので、少なくともNormalならば完全に無視してもOKだった。気を付けるのはやはり地上に降りる時で、なるべく目標の近くに降りて滞在時間を短くする。そうしないと集中砲火で一瞬で死ぬ事もあり。ダメージを受けたらリスポーンするヘルスとアーマーを素早く拾って回復し続ければ良い。 通常時にもボスの体力を削っておいた方が落雷時に楽になるが、いざ落雷が落ちた際にキャノン砲の弾が足りないといった事態は避けないとならない。また弾はリスポーンするとは言えなるべく下には降りたくない。それを考えるとパイプを指すのと落雷時の攻撃にのみ集中して、後は避けるの優先で弾は温存しておく方が安全である。 定期的なインターバルを待つよりも、外周部にボスを誘い出した方が砂鯨との戦いを早められるという情報があったが未検証。 |
