シ ス テ ム |
キャンペーン 難易度はEasy / Normal / Hardの三種類。途中での変更は不可。ゲームの途中は勿論、最後までクリアしてもチャプター選択が出来ないという仕様で、1回目クリアのアップグレード装備を持ち越しての2周目も出来ない。 セーブ&ロード チェックポイントセーブ。1箇所を上書きする方式で、上記の様にチャプター選択が出来ない為、チャプターの最初に戻ってやり直したりは不可だし、仮にセーブデータが破損した際にはゲームの最初からやり直しとなる。よって念の為にマイドキュメント内の \Singularity\RvGame\SaveData をバックアップしておく事をお勧めする。 一方でセーブ用のスロットは3個用意されており、複数の人間が並行してプレイしたり、前回のクリアデータを消さずに新しく始められたりは可能になっている。 OBJECTIVES ESCキー押下でテキストとして目標は見られる。マップ機能は無いが、進行方向を示す機能があるので迷う事は無い。 EXTRAS DLCはリリースされていない。PC版には実績機能は無し。成績をデータとして見られるのみ。 英語 近年のゲームでは珍しく字幕機能無しでこれは大きな欠陥。レコーダーによる音声再生を後で聞き直す事も出来ないし、ストーリーに力を入れているという割にはお粗末というかガッカリさせられた点である。 |
TMD |
ゲームの最大の特徴となるのが、主人公が左手に装着する時間を操作するデバイスのTMD(Time Manipulation Device)である。時間を操作するFPSとしてはTimeshift(2007)がすぐに思い浮かぶが、大きな違いはTimeshiftではゲーム内世界の時間を止めたり巻き戻したりする能力だったのに対し、このTMDは世界全体では無く指し示した特定のオブジェクトに対してのみ時間操作が働くデバイスとなっている。 主人公は最初はこのTMDを持っておらず、ゲーム中に手に入れてから使える様になっており、またその機能はゲーム進行につれてアップグレードにより増えて行くという点も異なる。それとその機能は時間操作に限られていない。 使用時のエネルギーにはE99が使われる。このエネルギーは自動的にリチャージされるがその速度は早くなく、それを補う為にE99 Vialというエネルギーを貯めたアイテムが用意されている。プレイヤーは5個(デフォルト値)のE99 Vialを携帯出来て、バーが無くなると自動的にリロード動作の様にしてこれを使い、エネルギーをフルにチャージする事が可能になっている。 以下では順にTMDの能力を紹介する。なおゲーム内には各種能力をバリソフ博士が紹介するフィルムも設けられている。 ◎Impulse 自分の周囲に衝撃波を発生させる能力。吹き飛ばすと同時にダメージも与えられて、近距離ほど威力が高まる。一部の敵には効果が無い。 ◎Age / Restore 対象物を老化させたり若返らせる能力。これはエネルギーを使用しない。オブジェクトを老化させて壊したり、逆に壊れているオブジェクトを復元して使えるようにしたり出来る。主にパズルの解決に使うが、カギを老化させて開けたり、敵が隠れているカバーを老化させて壊したりといった使い方も可能。ただし効果のあるのは指した時に“可能”というアイコンが出る物のみという制限在り。 その他では直接敵を指し示して老化させて倒したりも出来るが、こちらには時間もエネルギーも掛かる。それと全ての敵に対して有効ではない。 ◎Chrono Ping 発生させると足跡を表示させて目標地点へのガイドを示してくれる。迷ったらこれを使えば良い。 ◎Time Rift 過去と未来を繋いで移動するタイムポータルを開く能力。指定された場所でしか使えない。 ◎Chronolight フィルムでの紹介は存在するが、実際にはカットされたらしく使う事は出来ない。ただし“out-of-phase object”という能力があり、これは時間軸の中に留まったオブジェクトを何回でも引っ張り出せるという能力。火薬缶等を何回でも引き摺りだして再使用出来たりする。 ![]() ![]() ![]() ◎Gravity これは時間操作とは関係が無い能力だが、オブジェクトを引き付けて持って操作する事が出来る。対象物にはそれを示すアイコンが出るので、それ以外は持ったり出来ない。使い方は他のゲームでの同系能力とほぼ同じで、持った物を勢いよく投げ付けたり、敵の投げてきた火薬缶或いはロケット弾を掴んで投げ返せる。離れた場所に在るアイテムを引き寄せて取ったりにも使用。 ◎Deadlock 戦闘時に最も良く使うと思われる能力で、時間をスローダウンさせる事が出来る。短時間TMDの使用キーを押下し続けてチャージし青い球体を作り出してから、これをLMBで投げると固いオブジェクトに当たった時点で停止。その周囲の空間が一定時間、時間の進みが遅くなる。その効果は実質時間が停止するというレベルの遅さであり、内部の敵から攻撃を受ける恐れはほぼ無い。プレイヤーだけはその中に入っても普通に動く事が可能で、外から飛んできた銃弾等も中では遅くなる。 持続時間は10秒程度で、影響範囲は半径2m位。同時に作れるのは一つまでという制限あり(続けて撃つと前のが消えてしまう)。 ◎Reversion これは普通の敵兵士にのみ使える能力で、まず敵兵士をAgeのパワーで老化させる。そしてそれが朽ちて死ぬ前に再度Ageの機能を使う事で、その兵士をミュータント化させられる。このミュータントはゲーム内に登場するRevertと同じであり、周囲の敵兵士に襲い掛かったりする。このRevert化した相手に更にAgeを掛ける事で爆発させる事も可能。 問題はエネルギーを大量に喰う事と、それに見合うほどには強力ではないという点。またRevert化した敵が自分に向かって来てしまう事もある。 ◎TMD Amplifier ゲームのラスト近くにおける最後の改造で、以降はエネルギーを消費せずに各能力を使えるようになる。 |
UPGRADES |
RPG風のアップグレード要素が含まれており、武器とTMDの両方を自分の好む様に改造する事が出来る。 TMDはシナリオ進行に応じて基本機能がアップグレードされていくが、それとは別に改造する装置としてAugumentorが随所に設けられている。なお必須のアップグレード装置(行わないと前に進めない)とは異なり、Augumentorの方は脇道に有ったりもするので一部見逃す可能性もある。 ここにアクセスする事で3種類のアップグレードが行える。改造費用はE99を使用するので、なるべく脇道も探して回収しておく方が有利。なお名称はTMDとなっているが、TMDの機能に関する改造というよりも、一般的な能力を高める改造の方が多い。こちらの改造の方は積極的に脇道も探してE99を回収していれば結構なレベルまで進められる。 *TMD Equipment 最初から持っているSharpshooter(武器命中率のアップ)の他に7種類の改造が用意されている。改造するには各能力のBlueprints(設計図)をマップ内で見付けて入手していないとならない。攻略サイトからの情報によると、この設計図の出現場所は固定だが、得られる能力にはランダム要素が加わっているそうだ。いずれにしろゲーム内には7つしか存在しないので、見逃すと好みの能力が手に入らない恐れもある。 この能力は他の二つのアップグレードとは異なり、入手後に装備しないと有効にならない。その装備スロットは1個だけでAugumentorを使わないと切り替えられないので、どれを使うのかの選択は難しい。それと1つしか装備出来ない割には各改造コストは高めであり、効果が高い能力があるとはいえ、改造は他の2つの改造より後回しにされたりが多くなると思われる。 具体的にはHealer(敵を倒す毎にヘルスが回復する), Wrapper(メディキットの適用時間を短縮する), Scientist(E99を拾った時の値が時々倍になる), Field Doctor(25%まではヘルスのリジェネレーションが行われる)等。 *TMD Perks これはTMDの能力を拡張する物で2項目のみ。“Impulse”は2段階までその効果範囲と威力を増加させる。“Deadlock”は2段階までその効果半径と持続時間をアップする。どちらも非常に効果が高いにもかかわらず比較的安価となっているアップグレード。 *Hero Perks 様々な基本能力をアップグレードする物で種類も多い。そして多段階のアップグレードが可能な改造項目が多く用意されている。その改造コストは物によってかなり違う。改造を行うにはそれに応じたBio Formulas(設計図)が必要となり、これをマップ内で入手しておかないとならない。最初から持っている物を除くと全10種類で、出現場所には若干ランダム要素があるそうだ。 具体的にはHeartiness(ヘルスの最大値を上げる), Energetic(E99のエネルギーバーを伸ばす), Iron Lung(水中での呼吸時間を伸ばす), Inventory(メディキットの携帯数を増やす), TMD Ammo(E99 Vialの携帯数を増やす), Defensive(打撃攻撃の被ダメージを減らす), Stamina(スプリントの持続時間を延ばす), Forge(TMD Equipmentの装着スロットを1つ増やす)等。 武器改造の方にはWeapon Lockerが用意されており、ここにアクセスする事で以下の様な事が行える。 *7種類の標準武器の中からどれを持って行くかという交換作業 *弾薬をE99を使って購入 *武器のアップグレード 各武器には3項目(1クリップ内弾薬数の増加, リロード時間の短縮, ダメージの増加)の改造があり、それぞれが2段階までアップグレード可能。この武器改造にはWeapon Techと呼ばれるアイテムが必要で、最初のレベルには1個、次のレベルには2個が消費される。つまり一つの武器を最大まで改造するには、2レベルのアップグレードに1+2=3個。それが三項目在るので3*3=9個のWeapon Techが必要になる。 しかしこのWeapon Techはシークレットの様に隠されていたりで良く探索しないと見付からず、全てを回収したとしても合わせて29個しかない。7つの武器を全て最大まで改造するには72個が要るという計算なので、武器の改造はTMDの方に比べるとかなり限定される事になる。(E99を通貨として改造可能にするというアップグレードはHero Perksに有り)。 |