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シ ス テ ム

キャンペーン
 難易度はCasual, Skilled, Eliteの3種類から選択。プレイ途中での変更は出来ない。クリアしたミッションはリストから難易度を変更してリプレイが可能だが、クリアした際の難易度以下しか選択は出来ない。それと所持武器は選択出来ない仕様。

 難易度の変更は被弾ダメージにどれだけ耐えられるかの違いだけらしく、敵の出現や時間操作の持続時間等には変化が無い模様。


セーブ&ロード
 チェックポイントによるオートセーブが行われるが、クイックセーブを含めて任意地点でのセーブも可能である。ゲーム開始時点からの全てのセーブの履歴を保存しておく方式となっており、クイックセーブを多用するとかなりの数になる恐れがある。1個が1MB前後とサイズ自体は小さいので問題にはならないが、ロード画面一覧から過去の物にアクセスする際にはスクロールに時間が掛かるのは難点。


OBJECTIVES
 現在の目的は一覧から達成状況を確認可能で、レーダーには次の目標地点が映るので分り易い。またパズル部分になると自動的にスーツのコンピューターからアドバイスが出たりもする。


UNLOCKABLES
 進行に連れてスケッチ画像やムービー等がアンロックされる。難易度によるアンロック条件等は不明。シークレットやアイテム集めの要素は含まれていない。

WEAPONS
 武器は全部で9種類用意されており、この中から3つを選択して持ち運べる。多くの武器は2nd Attackを備えている仕様。武器の持ち替えは敵から奪うか、武器ケースが置いてあればそこでも行える。弾の補充は個別の武器の弾薬が落ちていないので主に敵の落とした武器から行うが、所々に置いてあるAmmo Boxを使えば全ての武器を何度でも完全に補充が可能である。


KM-33
 一般的なピストル。2ndで4連バースト。単発の威力は劣るが遠距離での正確性は高い。ヘッドショットを狙えば結構使える武器。序盤はそれ程弾が無いので、この武器の使用シーンもそこそこ出て来る。


KM2103 Karbine
 最も基本的な武器となるアサルトライフル。連射性に優れ精度もそれなりだが、クリップ弾数が多くないのでリロードが増えるのが弱点。最大所持弾数も多くないので弾切れを起こす危険性もある。2ndでグレネードを発射し、これは爆発のタイミングを制御可能。


ShatterGun
 8発装備のショットガン。2ndで2発を同時に発射する。リロードが遅いが、いざとなればリロード中でも撃てる。破壊力は高めの代わりに敵の物もダメージが大きい。


Echo Rifle
 2ndを押し続ければ9倍までズーム可能なスナイパーライフル。レーザーによるガイド付き。威力は高いがThunderboltが有るので実質使うケースは限られるだろう。


ThunderBolt
 爆弾の付いた弓を発射するクロスボウ。遠くの敵に到達するまでにラグはあるが、ほとんどの敵は一撃で倒せる強力な武器。


E.M.F. Cannon
 エネルギー弾を発射する武器。やや放物線を描いて飛ぶので遠くの敵には当て難いが、その代わりにスプラッシュ・ダメージを持つ。2ndではチャージして大きなダメージを与えられる。


Bloodhound
 破壊力の高いロケットランチャー。4発装填可能なのでそこそこ連射は可能。2ndで発射後の弾の軌道をガイド可能になる。


Hell Fire
 火炎弾を発射して敵を燃やすサブマシンガンで高い威力を誇る。2ndは火炎放射器となる。


SurgeGun
 強力な電気エネルギーを放射する武器で、弾数は少ないが威力が高い。2ndでは更に威力が高まる。ただ出て来るのが遅いのであまり使う機会は無い。


Grenade
 シングルプレイでは近くの相手に吸着するSticky Grenadeのみ。3個所持可能。マルチプレイでは他に数種類が用意されている。

TIMESHIFT
 このゲームのメインとなるのは言うまでもなく時間を自由に操作出来る特殊デバイス(Beta Suit)である。このスーツに備え付けられた機能により、プレイヤーは時間を遅くするTime Slow時間を止めるTime Stop時間を逆転させて戻すTime Reverseの3種の能力を発動させる事が出来る。

*使用にはエネルギーが必要となり、無くなった場合には待っていれば自動的にリチャージが始まる(フルチャージまで12秒程度)
*時間操作の間は周囲の世界の状態が変化するだけで、自分自身は通常の速度での移動となる
*武器の発射速度やリロード時間はSlowでは通常のままで、Stop中は若干遅くなる(基本的にスーツに属している物は影響を受けない)
*能力のOFFは任意に行える(現在動作中の機能のボタンを再度押すか、Auto操作のボタンでも可能)
*現在の残エネルギー量による3つの機能の使用制限は無い(Atari版では存在していた)


 Sierraで作り直したバージョンとAtari時代での時間操作の能力自体に大きな変化は無いが、S.S.A.M(Strategic Systems for Adaptable Metacognition)と呼ばれる人工知能装置が新たにスーツに加わっている。3種類の時間操作機能をプレイヤーがマニュアルで選択するのではなく、Autoボタンを押せばSlow/Stop/Reverseの三種の時間のコントロールの中から、状況と残りエネルギーに応じて最も適した能力が自動的に発動する。これはプレイテストの際に一つの能力に固執するプレイヤーが多く、製作側の思ったようには使ってくれないという問題からの解決策として設けられた。マニュアル操作が優先されるので、使うか使わないかはプレイヤーの自由である。

 典型的な例としては時間操作を使用してクリアしないとならないパズルにて、解法が分からなければこのAutoを押す事で適した能力が自動的に選択されるようになる。或いは戦闘中だと例えばロケットが飛んで来た場合、遠距離ならばSlowで、間に合わないならばStopで止めてそれを避けられるように働く。どれでも同じならば使用エネルギーの少ない順に選択される。


 各能力を別々に見てみると、Slowは”Bullet Time”として既にポピュラーになっている能力なので特に新鮮味は無い。使用エネルギー量は最も少なく、持続時間は12秒程度。プレイヤーだけがノーマルの速さで行動&攻撃可能なのでその威力は高い。


 Stopは時間を完全に止めてしまう機能で、当然攻撃時でもSlowよりも有利となる。特に動いている敵に的確に命中させるのに非常に役立つ能力である。ただし停止持続時間は6秒程度とエネルギーの消費は激しいので、Slowとの使い分けが重要となる。このモードだと敵は攻撃されても反応しない状態となり、解けた瞬間に全てのダメージが一気に加わるので、既に死ぬだけの量のダメージを与えているのかが判りにくいという難点は有り。特殊な攻撃方法としては接近すれば敵の武器を奪う事も出来る。

 それとこの能力は原子レベルで全ての動きを停止させるので、触れると即死する炎や電気といった障害物を停止させてダメージを受けずに通り抜けたり、水を停止させてその表面を歩いて渡ったりも可能となる。この様なパズルの解法にもよく使われている。


 中でも最もユニークな物がReverseで、これも持続時間は6秒程度と短い。逆回転中はプレイヤーは移動が出来るのみで、銃を撃ったりすると即座に解除されてしまう。それとこの能力はスーツ以外の世界の時間を逆転させるだけなので、プレイヤーが受けたダメージ・使った弾薬は時間を戻しても元には戻らないし、死んでしまえばもうそこまでである。それと爆発して壊れた火薬缶や吹き飛んだアイテム等は元通りになるが、殺した敵も生き返ってしまうというデメリットあり。

 よって単に時間を逆転させて眺めるのを面白がるという用途以外では、主な使用箇所はパズルを解く為の方法となっている。例えばデモに含まれている、渡ろうとした通路が向こう側から順に連続して爆破されてしまって逃げ場が無く死んでしまうシーンでは、逆転させて爆破が始まる前まで時間を戻しながらその間に渡ってしまう事で切り抜けられる。或いはこちらに向かって動いているのでそのままでは上を進む事の出来ないベルトコンベアを、時間を逆回転させて逆方向に進ませて渡ってしまうとか。

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