GRAPHICS |
グラフィックス・エンジンにはUnreal Engine 2.0を採用。これはデフォルトの状態でTribes風のゲームの製作に適しているからという理由。ただしアウトドアのレンダリングに関しては物理エンジンとの絡みから修正を加えている。 基本的に元になるUE2.0レベルなので、UT2004(2003)と同等という事になる。しかし複雑な3Dモデル(オブジェクト)を多数使用していた同作品に比較すると、建物系の造形が単純でノッペリしているという印象。キャラクタの形状も種類が少ないのでバラエティさには欠けている。独自に追加された物としてはキャラクタに対するNormal Mappingだが、良く見ないと分からない程度であまり複雑な計算を行っている訳では無いようだ。ただゲーム内の描画エンジンを使用しているカットシーンにおいては、ライティングによる影の描画やNormal Mappingのクオリティが上昇しているのが見て取れるので、そのレベルの処理を実際のゲーム内にまで導入するのはパフォーマンス的に問題が有るので止めたという事かも知れない。 マルチプレイでは軽さが重要なのであまり凝らなかったとも考えられるが、設定を全てUltra-Highにしてもインパクトを感じるようなグラフィックスではなく、同年発売のクオリティの高い物と比べるとやはり見劣りがするのは否めない。アウトドアは結構広いので印象として悪く無いのだが、インドアでは繰り返しのシンプルさが目立ってしまっている。 レーティングがTeenなのでBloodやGoreの要素は無し。ただ倒した相手がジェットパックを付けたままで変な風に飛んでいったり、物理エンジンによって死体が派手に飛びまくるのは爽快感有り。 設定面では選択可能な解像度が少ないのは難点。 |
SOUND |
3Dサウンド定位は4SPにて非常に良好。武器のサウンドはあまり迫力が無いが、マシンガンやショットガンを使う事が少ないので気にならないとは言える。 BGMはテクノ調が多いが種類はそれ程無い。戦闘時に別の物に切り替る方式。 問題点として会話時のサウンドの再生バグが困る。また敵の攻撃がHitした時の声が煩い(女性キャラ)。 字幕は有りだが、ゲームをプレイ中の画面だと正面上部に表示されるという形式な上に結構な時間残るので、場合によっては前が見辛いという面も。 |
MULTIPLAYER |
新しくなったマルチプレイに関しては、旧作のファンからの評価は否定ばかりではなかったが、やはり不満を感じるというプレイヤーの方が多かったようだ。幅広い層への受けを考えたのか全体的にシステムが簡略化されており、各種アイテム類も減らされて分かり易くなっている。乗り物(兵器)も4種のみ。プレイヤーも最大で32人までという仕様になり(前作は64人)、マップの方もかなり狭くなっている。よって全体的にタクティカルな要素が減少して、より直接的な戦闘要素の方が強まるような傾向となってしまい、そこが一番の問題点とされたようである。 そして期待されたパッチが中止されてしまった時点で発展の道は閉ざされてしまう。ゲームプレイ上の問題点(Spawn Kill等)、バグの修正、バランス調整、アンチチートツールの実装、の全てが無くなってしまったのではどうしようもない。以前は盛んだったMod系についてもTVGでは改造がしにくい仕様で作られており、これも弱点の一つとなってしまった。 現在(2007/07)確認してみた所ではそれでも最大で100人程度は人口がいる模様だが、今後は更に厳しくなりそうである。個人的にも昔数回入って見た程度でほとんどプレイはしていないので評価は保留しておく。 一応概要だけ説明しておく。なおbotをサポートしていないのでオフラインで遊ぶ事は出来ない。 Arena 復活無しのTDM。ラウンド制。 Ball マップ上のボールを敵のゴールに投げ込む球技形式のモード。 Fuel 自軍の燃料タンクを先に一杯にした方が勝利。燃料は敵のタンクから奪ったり、フイールドにランダムに出現する物を集める。奪還地点(敵のタンクの下)に居る時間が長いほど敵のタンクから奪える量が増えるというのがポイント。 Rabbit マップ内に一本だけ有る旗を皆で取り合うシリーズでは伝統的なモード CTF 最もポピュラーなチーム戦 モードにもよるがマップ内の各種設備を確保可能となっており、拠点を奪う事でその中のStation類が使えるようになったり、そこにRespawnしたりが可能になる。Vehicleもこういった場所にSpawnする形式。 |