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シ ス テ ム

キャンペーン
 難易度は Easy / Normal / Hard / Extreme の四種類。ExtremeはHardをクリアしないと選択出来ない。プレイ途中での難易度変更は不可。

 チャプター単位でのリプレイ機能は持っていない。クリア時のステータスを持ち越しての二順目以降プレイ機能も備えていない。成績ランキングによる評価システムも無い。


セーブ&ロード
 セーブは該当箇所に来ると「セーブするかどうか?」を逐次聞かれるという方式で、任意地点でのセーブや自動で行われるチェックポイントセーブの機能は無し。セーブスロットは6個。


OBJECTIVES
 現在の目的リストは一覧で見られる。入手出来る文章類では、重要な事項がオレンジ色で示されるというヒント機能を持つ。マップ機能や方向ガイドは備えていない。


EXTRAS
 クリアするとボーナスコンテンツとして、制作に使われたデザイン画などが参照出来る。


英語
 字幕機能有り。上に書いたようにヒント機能を持つので、全ての文章を読む必要は無くその意味では楽な方。文章類の入手も任意な物が多く、英語が解らないとクリアが出来ないといったゲームでは無い。目的を示す簡単な文が理解出来れば十分である。

操 作 性
 ゲームの操作性の善し悪しは、相当そのゲームの評価に影響する要素である。そこで以下の二点を先にお断りしておく。戦闘面も含めて全ての感想はこの基準による物である。

1.マウス+キーボードでの操作でプレイしている
2.このタイプの操作方法に慣れていない



 まずは基本的な操作システムに付いて説明。カメラ位置は固定式で、キャラクターが存在する位置によって定点カメラが切り替わる。その位置は背後からだったりもするし、正面から捉えた映像であるケースもある。キャラクターとの距離も場所によって様々。そして部屋の中等の同一エリアであっても、複数のカメラが場所によって切り替わるという事がほとんど。マウス操作でカメラを回転/上下させたり、ズームイン/アウト操作は行えない仕様。(マウスの上下左右操作はエイムモードでしか有効にならない)。

 カメラ位置に対しての操作方式はカメラ基準で、キャラクター基準(いわゆるラジコン方式)ではない。キャラクターがどちらに進むのかは、現在のカメラ位置に対しての方向入力となる。例えばキャラクターがこちらを向いている状況ならば後退キーを押すとこちらに向かって前進してくるし、右を向いている状態で前進させるのなら右方向キーを押下という風になる。背後視点から後退キーを押下した際には、そのまま後ずさりするのでは無く、反転してこちらに向かって移動してくる。

 例外としては連続動作中は操作が切り替わらない。こちらを向いているキャラクターに対して後退キーを押すと手前側に向かって前進移動するが、それが見切れる地点へと近付いた時点でカメラが180度反対側に切り替わり、今度は背後視点から奥側に向かって進むキャラクターを捉えるといったケースは多い。しかしこの際に律儀に移動キーを反応させると、背後視点に切り替わった時点で今までの後退キーは文字通りの後退動作となるので、キャラクターはこちらに向き直ってまた戻って来てしまう。それを防ぐ為に操作を止めるまでは、カメラが切り替わってもそのまま現在の移動方向が保たれるという仕組み。


 次にエイムモードだが、このCFには自動照準&オートエイムの機能が無い。これはコントローラーを使用するコンソール版でも同様。なおオートエイムとは「ある程度敵の近くに照準を持って来た時点で、自動的にそれが敵にピタリと合うように動く」。自動照準とは「銃器を構える姿勢をとると、その時点で一番近くの敵を検知して自動で狙いが合わされる」の意味とする。

 定点カメラ方式だと、画面内のキャラクターの視線からは見える位置に敵が居るのだが、プレイヤーからは画面外に居る敵が見えないというケースが生じる。そこに自動照準機能が備わっていれば、少なくとも構え動作によって敵が範囲内に居るのかが判るし、また敵が見えていなくても攻撃を当てられる。だがこのゲームにはその機能が無いので、実際に視線を向けて敵の存在を確認しないとならないし(もしくは音で確認)、プレイヤーから見えない位置に居る敵には攻撃を当てられない事になる。

 エイムのやり方は二種類。TPS照準モードに切り替えると、マウス操作で体を左右旋回させて照準位置を動かし撃てる様になる。また後退時に反転せず、そのまま向きを変えずに後退する動作を行う。スプリントすると自動解除。しかしこのモードでは照準を上下方向に動かせないので、実質使えないという印象。

 もう一つはショルダービューモードで、肩越しの三人称視点に切り替わる。このモードでも構え状態から移動する事が可能で、銃を下ろさずにそのまま移動攻撃を行える。後退時も反転せずにそのまま向きを変えずに後ずさりするようになる。スプリントで解除なのはTPS照準モードと一緒。このモードがある事により、定点カメラ方式における視界制限の不満が大分解消されているし、後方視点固定のTPSに慣れているプレイヤーにとっては違和感の無い状態での戦闘が行えるようにもなっている。


 この操作性に関しての評価だが、これには問題ありと言わざるを得ない。私自身が慣れていないのでしばらくは上手く操作が出来なかったというのもあるが、それ以外にも明らかな欠陥を抱えている。Darkworks側によれば、ゲームの製作に当たっては特製のエディターを使用し、各シーンをデザインするディレクターが12種類のカメラモードを自由に配置したり、カメラアングルの切り替えも細かく指定が可能。更には戦闘の状況に応じて自動的にカメラ位置がそれを追尾する機能も持たせている革命的なシステムだとある。確かにホラー映画などではシーン毎にカメラアングルをどういう風に設定していくのかは非常に重要な事項であるが、あれはあくまでも第三者を映しているから成立するのであって、そのカメラで映されている当人をプレイヤーが実際に操作して動かすというゲーム上でのカメラアングルとなると当然話は違ってくる。

 迫力を出そうという意図だと考えられるが近めのカメラアングルが多く、それだけ移せる範囲が狭いので定点カメラの切り替わりが激しい。ちょっとカメラアングルに凝り過ぎで、それが操作ミスを増加させる要因になっている。これはDarkworksの前作Alone in the Dark 4でも感じた事なので、彼等の趣味・嗜好なのかもしれない。

 左右移動キーに応じて画面上を左右へと移動する訳だが、エリアによっては左右キーが旋回動作に切り替わる。このケースではキャラクターが回転した後に、遅れてカメラがゆっくりと後方視点位置へと回転しながら追尾するという方式なので、カメラの回転が終わらないうちに更に動こうとするとカメラがグルングルンという感じであっちこっちへと回り込んでしまい、意図する方向へと移動するのが困難になったりもしてしまう。

 先にカメラ位置が変化した際にも入力中の方向移動操作はそのまま維持されると書いたが、これが徹底されていない。場所によっては移動方向が操作キー通りに切り替わってしまう為に、ドアに背を向けてこちらを向いているキャラクターを後退キーにて手前に向かって前進させる → カメラが瞬間的に180度反転して背中からの映像になる → 後退キーを押下しているのでキャラクターがその通りに反転してドア側に向かって戻って来てしまう → 慌てて前進キーを押して奥側へと向かわせようとする → その瞬間にまたカメラが切り替わって元の位置に戻る → 前進キーを押しているからそのままドアの方に向かって前進してしまう、といった事が起きてしまう。

 狭い通路や階段での戦闘になると、自分自身の体に敵が隠れてしまいヘッドショットが困難になるという件もあり。


 このゲームに限った件ではない事項もあるし、何よりもショルダービューが在るので大して問題にはなるまいとプレイ前には想像していたのだが、実際にはこのショルダービューにも別の難点があるという状況で(戦闘の項で解説)、全体的に操作性は良くないという結論になる。

BASICS

*武器は全て携帯出来る
*レーザーサイトを持つ武器はあるが、他の物では照準は表示されない
*屈んだりした際の命中精度の変化は無いと思われる
*近接打撃攻撃可能
*ハンドグレネード系は無し

*スプリント時はスタミナメーター(Resistance)が表示される
*ローリングによる緊急回避の様な動作は持っていない
*フラッシュライトは一部の銃身にのみ装備されており、暗い場所で該当武器を構えると自動的に点灯される

*ヘルスはアイテム回復方式
*メディキット1個で半分から7割程度回復される(種類が異なる物が存在するのかは不明)
*常に画面上にヘルスバーが表示されている

*重要なアイテムを取り忘れる事は無いようなデザインだが、メディキット, 弾薬, ドキュメント類は明確に光らないので取り忘れの恐れがある
*ドア等のUse可能なオブジェクト類は、画面上のInteractionが点灯するので判断出来る
*死体からのアイテム回収は、実際に周囲に散らばるのでは無く死体をUseして回収する方式
*あまり数はないが木箱を壊すと中にアイテムが入っている事がある


 このゲームにはインベントリー画面が無い。重要なアイテム類(キーカードや爆薬等)がステータス画面上で確認出来るだけ。つまりアイテム類を収集・携帯して、そのリソースをやり繰りするという概念を持たない。弾薬はそのまま銃器と一緒に携帯されるという方式で、メディキットなどを持ち歩く事は出来ず、今は適用したくないならまたそこまで戻ってくるしかない。


 残酷表現。体の一部が無くなっている死体が転がっていたり、ムービーシーンで首が取れて転がったりする様な演出は見られるが、割合としてはかなり少ないレベルである。ヘッドショットで頭部が砕け散る表現を持つが、これは見た目的に特に残酷さは感じられない。総じてゴアのレベルは予想よりも低かったし、この類のゲームの中でも控え目ではないかと考えられる。

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