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CO-OP

*最大4人まで参加可能
*誰かがホストになってそこに接続する方式(Dedicated Serverは発売時には用意されないとしていたがまだ無い状況)
drop-in/drop-out方式。常にチームは4人編成で足りない分はAI操作となり、人が入ってきた時点で操作が人間に切り替わる。
*マルチプレイの方では無く、キャンペーンの方にCo-opのメニューが存在する
*ホストは難易度, FFの有無, 最低必要人数, パスワードを設定可能
*ゲームのスタート地点はチェックポイント単位で指定出来る
*起動するとまずはロビーに入り、そこで最低必要人数が集まるまで待機。ここではチャットやキャラクタの設定が行える。
*Co-op中でもムービーは飛ばせる。左上にアイコンが人数分出るので、全員がスキップを選択した時点でそれが実行される方式。


 サーバーを探す際の注意点として、まずデフォルトではLANを検索に行くので、フィルターでRankedかUnrankedに切り替える。パスワード付きを探すのかもここでチェックを入れる。次にこのゲームは同一キャラクタではサーバーに入れないという設定になっており、入れるキャラクタのフィルター設定をサーバー検索画面上部で指定するという仕組み。初期設定ではCo-opに入る前に選んだキャラクタしかオンになっていないので、もしそのキャラクタを使用している人が既に居るサーバーは表示されない事になる。そもそもサーバーの数自体が少ないので、よほどのこだわりが無い限りは全てのキャラクタをオンにしてサーバーを探すべきだろう。


 4人でのCo-opによるプレイの感想を順に述べていく。第一にダウンするまでに耐えられる被ダメージの少なさがこのCo-opでは上手く働いており、ランボープレイが不可能となるので必然的に皆が協力して動くようになる。そしてダウンする回数も多くなる為に、全滅や治療の遅れが起きないように随時攻撃と治療に分かれて行動しないとならないと、チームワークが自然と要求されるゲーム性になっている。

 シングルプレイに比較してCo-opでの戦闘の優位性としては、特定の戦い方を要求されるボス戦等での立ち回り, グレネードを使った戦い方が効果的に行える, 持っている武器によって役割分担を実行出来る, 特定の場所に籠もったりと様々な作戦を立てられる等。

 不利な点ではFFが挙げられる。AIは機能としてFFをしない(してもカウントされない)ようになっていると思われ、反対に人間の場合には特に素早く動き回るモンスター相手の場合、どうしてもFFが発生してしまう。離れると敵味方の区別が付け辛くなるという件もあり、Co-opではFFをオンにしてのプレイは厳しいと思えた。


 シングルプレイとの大きな違いは、人間操作のキャラクタ全員が特殊能力を使えるという点だが、感想としては想像していたほど特殊能力は役に立たない。ショックウェーブは使えるタイミングが良く解らないし、発動する瞬間に間が入るので、特に前方に放つタイプは当て辛くなっている。物凄く威力があるという感じでも無いし、単に撃って攻撃した方が早いように見えてしまう。全方位型は周囲のクモを吹き飛ばしたりするには有効だが、これもまた普通に撃っても大差なしという感じ。また全方位型はAmbrosiaの缶を爆発させてしまう恐れがあり、それをやってしまうと補給が出来なくなるという欠点あり。それと以下に述べるシールドの方が重要なので、その為にエネルギーを温存しておく事を考えると、一層ショックウェーブの方は出番が無くなる。

 一方でシールドの能力の方は重要となる。しかしそこには制限が在り、設置型シールドを使えるキャラクタ限定である。この能力を使えるAmpとShadeは、ダウンしたプレイヤーの近くで敵の攻撃方向に向けてシールドを設置し、その間に治療行為に当たれるというメリットを持つ。他の二人は自分の前面に張るタイプなので、敵の攻撃方向が変わる場合にはシールドを動かして対応出来る or 仲間の倒れている場所までシールドで防ぎながら移動出来る、という利点を持つが、治療するにはシールドを解除しないとならない。よって3人がダウンしてしまった時などには、生き残っているのがどちらのシールドタイプなのかで生存確率が大きく変わってくる。結果的に重要と思えたのはこのシールドの能力だけだった。

 その他ではいざという時にエネルギーが無いので使えない件は、自動回復にした方がその能力設定が活きたと感じられるし、能力の発動を同一キーで行う為に誤発動してしまう恐れがあるという点も、(コントローラーでの操作を優先するのはともかくとして)PCでは別キーにアサイン可能にして欲しかった。もしかしたら対戦マルチプレイでは役に立つのかも知れないが、せっかくの特殊能力という設定がCo-opやシングルプレイでは十分に機能していない。


 リリース以来Co-opでのプレイにおいても様々なバグの修正やゲームバランスの改善が行われた模様だが、V1.4でのプレイでは大きな問題は感じられず、難易度も適当だしA級とは言えないまでも楽しめる内容であった。Co-opを念頭に置いて作られただけあって、人間を4人集めたCo-opでのプレイは水準をクリアしていると言えるだろう。


SINGLEPLAYER
 ここではCo-opと比較してのシングルプレイの感想を述べる。このSPに限らずCo-opに力を入れているゲームでは、シングルプレイの方に問題が発生するケースが多い。その理由はCo-opで多彩な行動オプションを設けたり、協力しないと上手く行かない様な複雑なシチュエーションを増やすほど、それを実行出来るほどのレベルには達していない仲間のAIが問題を引き起こすからである。例えば同様にCo-opメインで作られているLeft 4 Deadなどでは、投擲アイテムを上手く使う必要があるシーンにおいて、AIはこのアイテムを投げられないので難易度が上がってしまったりするケースが発生する等。

 当然このゲームでも味方AIは状況に応じた高度な動きをしてくれないので、そういったシーンでは難易度が上がってしまう事になる。そこでそれを修正する為に、シングルプレイではCo-opと一部ルールを変えて対応している

1.AIはプレイヤーよりもヘルスが多目の設定となり、死に難く設定されている
2.AIは味方を治療する際に、それが可能となる距離がプレイヤーよりも長い
3.AIのみ味方を治療中は無敵状態となる


 以上の優位点は相当有利に働き、この利点を考慮した上で的確な指示を出せれば、Co-opでの4人プレイよりもAI3人とのプレイの方がずっと簡単になるシーンも結構出て来る。

 AIはヘルスが多いので、ドンドン前に出ていって敵を次々に倒したりが可能。またそれ故に特攻命令が出し易く、強い敵相手に複数で攻撃指令を出せば、接近しての殴り合いで勝利したりと役に立つ存在となってくれる。最も有効なのが治療時に無敵という設定で、Co-opにおける「治療が間に合わずに自分もダウン」という状況が発生しない。よってシングルプレイでは極力プレイヤー自身は治療を行わず、他のメンバーに指示して行かせるのが重要な戦法となる。一度治療状態に入ってしまえば必ず成功するので、全員死亡でゲームオーバーというケースはCo-opよりもずっと少ない。

 その他では毒に捲かれる前に抜けないとならないエリアでは、オートリグループ機能があるのでプレイヤーだけが先行して抜けてしまい、他が死ぬ前に機能を発動出来ればそのままクリア出来るようになっている。


 反対に特定の行動を要求されるシーンは苦手。ボス戦で攻撃が有効になった瞬間にそのボスだけを攻撃させるとかは指示も可能だし、プレイヤーだけで何とか頑張れるシーンは良いのだが、上手く行かないシーンも中には出て来る。私がNormalでプレイして上手く行かないと感じた箇所は3つ。Blurとのボス戦(高速で敵を倒さないとならないが、そういう指示は出せない), Diggerが二体登場する箇所(逃げるのが上手くない), ラスボス戦(特定の倒し方を指示出来ない)。繰り返せば偶然上手く行くかも知れないが、面倒なのでEasyに落として進めた(Easyなら特に問題は無い)。何が何でもNormalでとなるとストレスが溜まりそうである。


 Co-opに比較するとシングルプレイはあまり面白くないというのが率直な感想。プレイヤーだけがヘルスが低い為に、最後までずっとプレイヤーがダウンしているというシーンが多くなる。ダウンしても指示は出せるので、自分の近くに移動コマンドを出す事で治療を要請する事は出来るのだが、起き上がってもまた自分がダウンというのが繰り返される。よって自分がメインとなり最前線で行動し、仲間は単に付いて来れば良いというスタイルが好きなプレイヤーには向かないゲームであると言えよう。自分が率先して倒そうにもすぐダウンしてしまうバランスであり、それを防ぐ為に慎重に戦っていては、ヘルスの多いダウンしにくい仲間AIが次々に敵を倒していってしまうので。

 感想としては、シングルプレイではプレイヤーのヘルスもAIと同等にした方が良かったのではないか。AIが死に難いというのは過剰な面倒を見なくても済むのでまあ良いと思うのだが、プレイヤー一人だけ能力が低いという設定は上手く機能していない様に思える。

GRAPHICS
 Unreal engine 3を使用。見た目(特にキャラクタ)がGears of WarUT3に似ており、オリジナリティという面はあまり感じられない。小さな会社なのでエンジンのカスタマイズも最小限に抑えられていると想像される。

 全般的にグラフィックスのクオリティは高く、アニメーションも滑らかである。ゲーム内モデルを使用したムービーには力が入っており、UE3のムービースクリプト機能が使われている様だ。エンジンのデフォルトの機能をそのまま使っているとしても、小さな会社のアプローチとしてはそれで正解と言えるかも知れない。一から自前でグラフィックスエンジンを制作していたのでは、予算と人員的にこのレベルを実現するのは困難だっただろう。

 最高設定にすると結構重く、Smooth FPSの設定を入れると自動調整される様なので、重いと感じる人はこのオプションを試してみて欲しい。

 DX9までの対応でアンチエイリアシングは使われていない。私の環境はXPだが、グレーアウトした表示も無いのでVista以降でも同じと思われる。

SOUND
 3Dサウンドに対応。UE3なのでOpenALを使っている。銃器類のサウンドはもうちょっと迫力が欲しかった所。

MULTIPLAYER
 16人までの対戦マルチプレイが用意されている。Deathmatch, Team Deathmatch, Capture-The-Flag, Frontierの4モード。

 試していないし、現在でもプレイしている人が居るのか不明。

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