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シ ス テ ム

キャンペーン
 難易度は Easy / Normal / Hard / Veteran の四種類。英語版では Walk on the Beach / Combat Op / Suicide Mission / Fubarとなる。最高難易度をプレイするには、Hard(Suicide Mission)で一度ゲームをクリアしないとならない。

 チャプター選択機能有り。これは地図上に表示される形式で、前後キーにて選択する。このチャプター選択からやり直す際には難易度選択が可能(可能な範囲で)。難易度クリアの実績や最高難易度のアンロックは、全てのチャプターが該当する難易度にてクリアされた場合に解除される方式なので、最初から順番にその難易度でクリアする必要は無い。


セーブ&ロード
 チェックポイントセーブ方式。保存場所は一箇所のみなので、もし不具合等でチェックポイントからのやり直しが不可能になった際には、チャプター選択からそのチャプターを選んでやり最初からのプレイとなる。セーブスロットは4個用意されており、キャンペーンのプレイ途中等にチャプター選択をした際にも、メインのセーブスロットへの上書きを防ぐ事が出来るようになっている。


OBJECTIVES
 テキストによる指示のみ。方向指示やミニマップ機能は無いが、目標地点を指し示すひし形アイコンが画面上に出るケースもある。基本的にやるべき事や進行ルートに迷う様なゲームでは無い。


EXTRAS
 Steam実績に対応。ちなみに開発側としては実績(トロフィー)機能そのもの及び達成時のサウンドも含めて、ゲームのシリアスな雰囲気を削ぐので要らないと主張していたのだが、こればかりは「これが無いゲームは考えられない」という現況からどうにもならなかったとしている。だがPC版ならばカットしても大して問題にはならなかったであろうし、実際のところ邪魔に感じられる。


英語
 マルチランゲージ対応で日本語を選択可能。英語音声+字幕表示となる。

BASICS

*三人称視点固定
*カメラは360度回転方式。感度は水平と垂直方向を独立して変えられる。
*武器は2個持ち運べる
*チャプター選択するとデフォルト武器になってしまう
*照準は移動や連射で広がり、屈みで小さくなる
*照準は敵に合うと赤くなる
*ヘッドショットを決めると一瞬だがスローモーションになる(システム上の意味は無い)
*モード切替キーで発射モード(フルオート, バースト, ズーム倍率等)を変更出来る武器あり
*モード切替キーでサイレンサーを装着可能な武器あり
*Melee攻撃等で地面に倒した敵は、近くに寄って処刑コマンドを実行出来る(ランダムな処刑アクションが発動)

*スプリント可能。キーを一度押せばそのまま持続される。
*ステルス用の歩き動作あり。ジャンプ動作は無いが、障害物の前で直接Vault動作を行って飛び越えられる。
*敵の攻撃してくる方向に赤印表示
*ヘルスは自動回復方式。ヘルスだけの管理でアーマーの概念は無し。



 カバーシステムを採用しており、キーを押して張り付くマニュアルカバー方式。ズーム視点においてはカメラ位置の左右スイッチが可能。

・カバーの背後からはブラインドファイアや乗り越え動作(Vault)が行える
・壁に張り付いた際に指示が出る場所では、素早く左右移動するスワットターンが出来る
・カバーの端において指示の出る場所では、カバーキー+方向キーでその方向のカバーへと自動移動する
・カバーキーの長押しで目前のカバーへとダッシュ(スライディング)
・敵が近くに居る場合(こちらに気が付いていない状態)、カバーの背後からVaultで自動的にMelee攻撃を行う。
・壁に張り付いてドア入り口等から身を乗り出す場合、回り込める角度が大きめになっている


 詰みを防ぐ為にチェックポイントからのやり直し時に調整が入るケースがある。例えばグレネードが役に立つエリアでは、セーブ時よりも数多く持った状態からのリスタートになる, 武器の弾薬が増えた状態から始められる等。一方でそこまで運んできたお気に入りの武器が、制作側が役に立つと考えている武器に差し替えられてしまうといったケースも発生する。そして同じチェックポイントから3〜4回程度死亡すると、「難易度を下げますか?」という提案画面が表示される方式。Call of Dutyシリーズ等と同様に、プレイヤーが長時間詰まってしまうとストーリー展開のテンポが悪くなってしまうという観点からの導入であろう。なおこれは調整とは違うが、チェックポイントからやり直した場合には周囲の死体や武器は通常消えてしまうので、初回時には拾えた物が拾えなくなったりもする。


 グレネードはチョイ押しで即投げ。長押しで軌跡を表示させて狙った場所へと放り込める。3種類を各最大3個まで携帯可能。敵からのグレネードには方向表示が出て、赤印の範囲から逃げないと危険である。


 この手のゲームではボタン数が少ないコントローラーでの操作方法をそのままPCへと移植する為に、同じキーに複数の操作が割り振られる形になる事が多い。このSOtLではスペースバーにコンテキストアクション, カバー, スプリントが割り振られている。ただし「スプリントをしようと思ったら近くのカバーに張り付いてしまった」という様な誤動作はほぼ見られなかった。だがその一方でリロードとピックアップ(物を拾う)が同じキーとなっており、ピックアップ可能なアイテムの範囲内でリロードの方を行うには、キーを軽くタップしないとならないという誤動作を何度か体験した。


GAMEPLAY
 ユニーク且つ最大の特徴とも言えるのが砂の要素。砂嵐によって埋もれた都市という設定から、戦闘時にこの砂が影響を及ぼす様になっている。アウトドアにおいては突然の砂嵐が発生する事があり、この状態ではそれに遮られて敵の姿がの視認し辛くなる上にスプリントも出来なくなる。また味方への指示も出せない。インドアでも砂が積もっているエリアでは、グレネードを爆発させて砂塵を巻き上げ、短時間だが目に砂が入った敵が攻撃出来ずに棒立ちになるという効果を得る事が可能。

 なおランダムに砂嵐が発生する要素を含むという話だったのだが、これはマルチプレイだけでシングルプレイでは導入されていない。スクリプトによって発生するだけである。マルチプレイにおいてはランダムに発生して視界を遮る他に、レーダー(ミニマップ)機能が働かなくなるという風になっている。

 限定的だが照準(アイコン)が表示される砂の溜まった場所を撃って壊し、大量の砂を雪崩の様に敵の上に降らして埋めてしまえるシーンも登場する。だが全てスクリプトらしく、シークレットの様に設定されている場所をプレイヤーが見付ければそれを利用出来るという事では無さそう。よって砂を利用しての戦い自体はユニークな要素として面白いと思うが、ほとんどがスクリプトによるイベントなのでやや期待外れという感も持った。


 部隊指令システムを持ち、幾つかのコマンドで味方に指示を出せる様になっている。ただし基本的には味方の二人は自動で行動し、コマンドを頻繁に使わないと進められないというゲームでは無い。

 指示コマンドは少ししか無く、フォローやストップといった基本的な指令も無し。一つは敵へのタグ付けコマンド。コマンドボタンを押しながら敵を指し示してやると赤くハイライトされるので、そこでボタンを離せば「その敵を優先的に倒せ」という指令となる。離れた所に居る敵ならばスナイパーライフルを持っているルーゴが自動的に狙うし、タレットなどの狙い難い敵に対してはアダムスがグレネードを放り込んだりもしてくれるが、状況によっては倒す事が出来ないままに終わるというケースもある。次にメッセージが出た時だけだが、コマンドキーをタップで味方にスタングレネードを投げさせる事が可能。スクリプトなのか、何等かの条件で発動するのかは解らず。

 最後に味方は一定のダメージを短期間に受けるとダウン状態になり、ここでやはりコマンドボタンを押下してもう一人を治療に向かわせる事が出来る。或いは自分自身が近くに行って治療しても良いし、二人しか居ないケースでは自分が向かうしかない。付け加えると味方の位置を確認する事は随時可能。障害物が有っても居場所の確認は出来る。

 その味方の能力だが、他の類似ゲームに比べて敵を倒してくれるという印象。結構プレイヤーの前にも出ていく傾向にあるので、強制的に前に進めさせる為に自分が危険を冒してでも前に出て行く必要がある、という状況はあまり出て来ない。しかし味方がダウンしたらHPのゲージが切れる前に治さないとゲームオーバーという制限があるので、自分は遠くにいて命令だけで倒そうとするのは危険という風にしてバランスをとっているようだ。問題点としては一度だけだが味方が反応しなくなるケースがあった。チェックポイントからやり直したが、掲示板でも同じ障害報告をそこそこ見掛けたので、ある程度は起こり得ると覚悟しておいた方が良いだろう。



 残虐表現としては、ヘッドショット時に一部の武器において頭部の飛び散る映像表現(日本語コンソール版は無し), 主に爆発による四肢の損傷表現あり。死体の下に血溜まりが出来たりといった流血表現も含む。なお「武装していない一般市民を攻撃出来ない」というのは日本における定番の規制だが、このゲームではその規制は適用されていない。

 戦闘時の損傷表現に比較して、マップ内に用意されている死体や、カットシーンにおける映像表現の方がずっと残酷&グロ要素が強く、かなり過激な物も含まれている。カットするオプションは用意されていないので、苦手な方は注意が必要だ。

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