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問  題  点
 書き残した点について箇条書でまとめてみる。

 セーブが任意に出来ない上に一箇所のみを使う方式。また行なわれる箇所がチェックポイントと、何等かの条件(敵のグループを倒し切った等)を満たした時の併用型なので、どこでセーブされるのかが分かり難い。よって非常に不味いタイミングでセーブされてしまうと、最悪の場合マップの最初からやり直しになる可能性を持っている。またセーブ間隔がやたらと短かったりするかと思えば、別の場所では相当に長かったりとアンバランスなのも問題である。結構難しい箇所で長期間セーブが無かったりすると、何回も同じ箇所をやり直さないとならなくなる。コンソールではメモリーカードが高価なのでセーブ箇所を少なくするデザインというのは分かるが、これはXboxのみだしHDDが有るのでその辺は問題ないような気がするのだが?
 或いはルートが幾つか有るケースで、どこを通るのかによって大きく難易度が変ってしまう箇所も有り、しかもそのルートは後に変更が出来ないとなっている。つまり幾つかルートが有るのは分かっていても、その内の一つを選んだ時点でセーブされてしまうので、後にここは辛いから他を廻ってみようという切り替えが出来なくなる(マップを最初からやり直すしかない)。

 目的が明確に与えられないので、何をしたら良いのかや、どっちへ行ったら良いのかのルートがハッキリしない事が多い。特に出口表示が無いケースでは問題あり。結構な部分で敵を完全に倒し切る必要は無く(或いは敵が無限)、先に進んで出口に辿り着けばOKという設定になっているのだが、その判断が出来ないので無駄に戦ってしまったりというケースも出て来る。

 打撃攻撃を与えて弱らせた時点で「脳に喰い付く事が可能」というメッセージが出るのだが、単なる他のメッセージと同じテキスト表示なので瞬間的に見逃すケースも出てしまう(そのまま攻撃して普通に殺してしまう)。Xboxだと色付きで該当ボタンのマークが出るので分かり易く、こういったカラー表示をPCでも使うべきではなかったか。

 パッド操作だとどうか分からないが、多くのVehicleの操作性が悪い。これを使って敵を轢こうとしても小回りが効かず、ダイビングで避けられてしまう事が多い。かと言ってスピードを出すとコントロールが困難。また転がった場合にひっくり返せるのだが、窪み等に嵌ってしまうと抜け出せなくなる事も有り、そうなるとVehicleは諦めるかロードしてやり直すかになってしまう。

 ボス戦が何箇所か存在するが相当難しいバランスとなっている。単純に難しいというのも有れば、やり方が分からないと苦労するという箇所も有る。例えば或る場所ではボス戦の定番の様な設定になっているので、明らかにこうして倒すのだろうという感じになるのだが、実際にはその方法は相当に難しくてもっと簡単なやり方が有るといった具合。

 ゲームのオプション設定の変更がゲーム中には行えず、一度ゲームを終わらせてメニューに戻らないとならない(キーの割付変更すら一度戻らないとならない)。



GRAPHICS
 どの程度改造しているのか分からないが、ベースとしてはHaloのエンジンを使っている。元々HaloのエンジンはPCに流用する事を考えて製作された物では無いので(PC版のHaloはGearboxの独自製作)、このゲームのPC版のエンジンがどういう形で作られているのかは分からない。

 そのグラフィックスのクオリティについては評価が難しい。と言うのはSSを見てもらえれば分かると思うのだが、ゲーム自体が1950年代の映画風というデザインにされているので、画面表示が古臭さを出す為のフィルターを掛けたような表示になっているからである。薄い緑色(一部は白)のフィルターが画像に重なっている様なイメージとなっており、フィルターの外れたカラフルな箇所も存在するが、全体的にはフィルターの掛かった箇所の方が多くなっている。その為に綺麗なグラフィックスという印象は全体を通してあまり感じられない。

 テクスチャはのっぺりした感じで精度は高く無いが、ゲームの持つトーンには合っているので気にはならなかった。エフェクト系は設定を最高にしてもそれ程高度ではなく、またXbox版のムービーと比較した限りではPC版の方がクオリティが低い。これはXboxを中心に開発されて、移植の形になるPCの方はエンジンの最適化がそれ程熱心には行なわれなかったという事ではないかと想像される。

 血は派手に吹き出るし四肢が取れるGoreの表現も多彩だが、先に書いたように何しろ雰囲気が明るくて軽いノリのゲームなので、残虐さを感じさせるようなレベルにはなっていない。

 出来が良いのはアニメーションで、これは相当に多彩で変化に富んでいる。キャラクタの動きはリアルさを追求したというよりもコミカルな動作が多くなっているが、良く出来ているという印象。ただし接近しての打撃戦が多いのでポリゴンの重なりはどうしても存在している。ラグドール表現も持っていない。


 設定可能項目は非常に少なく、オプション変更はゲームの再起動が必要なケースも有る。

SOUND
 サウンドは全体としては優秀であり、特にBGMが良い出来でゲームの雰囲気に上手くマッチしている。キャラクタ達の声の種類も多彩だし、ムービーシーンでの声優の出来も良い。

 環境音系もいろいろと用意はされてはいるが、Audigy 2ではそれ程定位感がちゃんとしているという感じはしなかった。また意図的なものかも知れないがサウンドが全体的に細い感じで重量感がなく、先に書いたように武器のサウンドの出来には不満が残る。なおX-Fiを推奨しているが、EAX5.0を使っているという訳では無いようだ。

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