THE SUFFERING: TIES THAT BIND

                                 12/08/24


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製作・販売: Surreal Software / Midway Games
発売: 2005/10
日本代理店: 無




※07/03/18 レビューを掲載
※12/08/24 Windows7未対応の件で動作環境を更新

概  要  2004年発売のThe Sufferingの続編で製作・販売共に同じ会社となる(SurrealはMidwayの子会社)。ストーリー的には前作と密接な関連を持つので、出来れば順を追ってプレイした方が良いのは確か。

 シングルプレイ専用でマルチプレイには対応していない。PS2, Xboxでも発売されており、どちらかと言うとコンソール主導で開発されたゲームである。

 少なくとも発売当時のリテール版はWindows7では動作しない。詳細は下の動作環境の項。


 前作の評価が良かったので発売前は(コンソールでは)注目度が高かった作品だが、結果的にどのプラットフォームでも評価は75%前後と悪くはなかったものの、発売後の話題性という面では前作に遠く及ばず、早々に市場から消えて行った感がある。今後の続編については、Midwayの倒産に伴い版権がWarner Bros.に移っており何とも言えない状況である。

 声優には有名所が起用されており、仇役のBlackmoreには『The Green Mile』, 『Armageddon』等への出演で著名なMichael Clarke Duncan(Soldier of FortuneにてJohn Mullinsの相方Hawkの声もこの人)。Jordan役は『Hilary and Jackie』, 『Six Feet Under』等に出演しているRachel Griffithsが担当。


 英語圏では廉価版再発はされていない模様。よって普通の店でのリテール版の入手は既に困難である。米英Amazonには出品がまだあるが、日本発送が可能な所は滅多に無いので、eBayの方が可能性は高いと言えるだろう。(そのeBayでは何故か検索するとイタリア版がやたらと出て来る)。

 ダウンロード販売では前作と同じくD2Dで販売していたのだが、D2Dが移行したGameflyでは現在取り扱っていない。権利者が変更されているので、今後も扱われるようになるのかは不透明である。



STORY  (注)前作のネタバレ防止の為に以下は少々内容をボカしている。

 主人公のTorqueは妻Carmenと息子二人を殺害した罪により、脱出不能と呼ばれる刑務所の存在する孤島Carnate Islandに収監された死刑囚である。しかし彼自身は殺害を行ったというハッキリした記憶を持っていない(真相は前作のエンディングで明らかにされる)。そして彼の到着直後に謎のモンスターによる大量虐殺が発生し、その中を生き延びて島から脱出するまでを描いたのが前作であった。

 今作TTBのストーリーはその前作の終了直後からスタートし(オープニングではもっと昔の回想場面からスタートする)、舞台は彼の故郷であるボルチモアへと移されている。

 そのボルチモアでも突如出現したモンスターによるパニックが発生しており、それを鎮圧する為にThe Foundationと名乗る謎の組織が活動を始めていた。Torqueは仇敵Blackmoreを追って、モンスターに加えてFoundationとも戦う事になるというのが基本設定。

 その他の主な登場人物としては、昔の刑務所時代からの旧友であり探索に協力してくれる黒人のMiles、The Foundationを率いる謎の女性Jordan。そして前作から再び登場する狂気の精神医学者にしてTorqueの人格に関する研究者でもあるDr.Killjoy(彼は1920年代にCarnate Islandに存在していた人間で、一種の幽霊の様な存在となる)。



PATCH

DEMO
 パッチは存在しない。また今回は前作の様な北米版と欧州版でのバージョンの違いというのは無い。


 デモ有り(253MB)。

動作環境
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU Pentium III 1.0GHz Pentium 4 2.0GHz
MEMORY 128 MB 512 MB
VIDEO VRAM 32MB DirectX 8.0対応
Radeon 7000, GeForce 2
VRAM 64MB DirectX 9.0b対応
SOUND DirectX 8.0対応 DirectX 9.0b対応
対応OS  98SE/ME/2000/XP
DirectX 9.0b以上要


 Windows7ではCD-ROMの媒体認証時に引っ掛かるので、リテール版においてはゲームを起動する事が出来ない。コピープロテクトにStarForceを使用しており、そのバージョンは3.05.10.01。サポートでの情報によればWin7では3.07.018以上が必要なので、StarForceのドライバをアップデートしても対応出来ない。Vistaでは3.04.062以上、またVista64では3.05以上となっているのでセーフとなる(StarForceのドライバをアップデートする必要があるかもしれない)。それとあくまでも認証可能かの意味であり、正常動作するのかの方は不明である。

 なお正確に記するならば、StarForce側では過去のライセンス取得ゲームについては無料でアップデート用のツールキットを配布しており、これを使って新たに作成した7対応の実行ファイルをパッチとして配布すれば動作可能となる。しかしこれだけ昔のゲームで既に販売されておらず、版権所持者も変わっているとなるとパッチのリリースは望み薄だろう。ダウンロード販売の再開の方がまだ期待が持てる。


 Vista以降のOSでは動かないか問題が発生するという情報が多い。Midwayが無くなってしまったのと、現在入手が難しいというのもあって、海外でも動作関連の情報がほとんど見付けられない状態。発売当時XP 64は未サポートと記載されているが、Vista 64でも適用されるのかは不明。とりあえず今回はデモが用意されているので、これで動作確認をしておくべきだろう。

 障害時はランチャーからSetupを起動させて基本的な設定が出来るので、こちらで解像度等を最低にしてやったり、窓化してみるというのを試す。ゲーム内のOptionsからはShader機能等のON/OFF等が可能なので、表示に問題が有るのならば全てOFFにして最低レベルで変化があるのかを確認する。


*パフォーマンスが非常に悪い
 3D Sound BuffersをONにしているなら切ってみる(これは私の環境でも発生した)。AMD Dual Coreならばユーティリティー等を導入する。また設定のVertical SyncのON/OFFでも大きく変化するという情報有り。VRAM 32MBクラスの場合には800*600程度が限界とされている。


*Escape keyを押すとクラッシュする
 使っているコピープロテクトStarforceとZoneAlarm等のファイアーウォールとの相性の可能性がある。StarForceのドライバをアップデート


*描画異常
 前作の障害でRiot Engineがレジストリ上で情報を共有してしまうので、TTB → 1の順番にインストールすると1の方で描画異常が発生するという件を書いた。しかし1 → TTBの順番でも異常が発生するという情報があり、このケースではやはり双方アンインストールの後にレジストリの該当項目を削除し、その後TTBだけをインストールするという様にしてみる。


*キーの設定が保存されない
 設定の列の内で最初の列を変更しても保存されない可能性が有るので2,3列目を変更する。


*オープニングの刑務所での回想シーンにて騒動の発生後にゲートが開かない
 頻繁に発生するバグでイベントが発生しない事から起きる。理由はハッキリしないが公式サポートからは、ゲーム内の解像度が高いのが原因なので最低にしてからリトライする。それでもダメならデスクトップの解像度も800*600にするという対策が発表されている。またMilesが動いてくれないので話が進まないというケースも報告されているが、これは押したりして誘導してやると進み出す様だ。


*映画館の扉が開かない
 単純に敵を全て倒し切れば開くのだが、その前までに倒し残している敵が居ると開かなくなるので戻って探してみる。

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