☆ UT-Lity NaPali Coop ☆    公式サイト

  04/03/05


 これはBoom-Boyさん製作のRTNPのCoop用Mapコンバージョンで、UTのOldskool上からのCoopを可能にしている。現在はVer 4.14までリリースされており、今後も細かい修正が行われる予定。

 基本的なシステムとしては、Coop用にMap上のモンスターの数や配置等を大幅に改めており、完全に連続してCoopが可能になるような入れ替え用のMapセットと新規システムファイルで構成されている。一方でRTNPのUpakにて実現されている新モンスターはUT上からは問題がある為に排除している。oldskoolから起動なのでオリジナル版RTNPとGold版の間での互換性問題は生じない。UnrealにおけるCoop用のMapコンバージョンであるDarc Knight Coopと同じコンセプトと考えてもらえば良いだろう。



<特徴>

*Coop障害の根本とも言えるInterMissionの削除
*複数ルートのあるマップの一部を封鎖しルートを制限
*Crashsite2とNalic2にて、大量発生する敵をある一定数倒さないとならないというシステムを導入

*進行に支障があるMoverの動作を調整
 一方通行のエレベーターや落ちる通路と言った個所を改造済み
*Coop用に武器を大量に配置
 スタート地点やTeleporter箇所に拾えるように大量に置いている
*モンスターをCoop用に大量に配置
 全体的に数が増えており4人以上のCoop仕様
*MegaTitanやその他変種モンスターの追加
 Rocket Krall&Tentacle, xTitan, KamikazePupae等
*復活時、合流まで長いマップにテレポーターを設置
 或る個所を誰かが通り過ぎるとOnになる。Mapによっては複数存在しており、これを通ってショートカット可能。
*Eldoraを二つに分割することでEldoraのSpawn問題を回避
 デザインとして前後の2つに分けている。よってMap数は1個多くなる。
*オリジナルマップの追加
 オリジナルのゲーム最後の個所から19番目のMapに接続される


 V4.00からの追加事項

*機能しなかったRTNPの新武器を機能するように改良
 これまで置き換えられていた3種の追加武器を導入。その代わりにPulse GunとQuadshotを削除。
*味方のBOT扱いになり倒せない宇宙海兵隊を倒せるように改良
 デザインを変更したSpaceMarineを導入
*HUDの変更
 味方プレイヤーのステータス及びビーコンの表示。照準を合わせたMonsterのステータスも表示。
*ゲームプレイを変更する各種Mutatorの導入
 RTNP Coopに限らずOldskool配下のゲーム(ONPやXIDIA等使えない物も有る)にて使用可能なMutator
*スタート時に開始Mapを選択出来るPortal Mapを導入



<MUTATOR>

 V4.00以降のUt-Lity Na Pali Coopに付属するMutatorで現在3種類存在しており、UTLMarine.iniを編集して設定する。

☆UT-Lity Na Pali Coop Setup Mutator
 ・取得する弾薬はすべて最大値になる
 ・死亡時に所持していた武器を持ってRespawn可能
 ・ヘルス系アイテムは一度取ってもRespawnする
   包帯、NaliFruit、HealthをRespawnするHealthに置換
 ・iniの設定により、Spawn Protect(復活後の無敵時間)が可能になる
   ProtectTimeはiniで変更可能
 ・iniの設定によりRespawning in Placeが可能になる。
   通常Healthは65で復活するが、Spawn ProtectがONならば35で復活する。これらの数値はiniの設定で変更可能
 ・Join, Respawn時に自動でScubaとFlashLightが付与される
 ・HUD Viewing Friendly Statusシステム
   参加プレイヤーのステータスをプレイヤーカラーで表示。またプレイヤーにはビーコンを付加。

 Respawning in Placeは死亡した地点において復活を可能にする機能だが、この判定は復活時に周囲の敵&味方との重なりがないか等を計算して行われるので、必ずしもその場に復活出来る訳ではない。死んだ瞬間の場所が判定されるので吹き飛ばされた時などはハッキリと位置が分からないし、水面に浮かんだ状況で死んだ場合にもその場に復活する場合が有ったり無かったりで、プレイヤーが感じる「その場に復活可能かどうか」の判定とは一致しない場合も多い。なお不能と判定された場合、その一つ前のPlaceに復活する場合もある。


 またArcade Modeの設定をOnにする事で以下の機能が使用可能になる。

・自爆ダメージの有無
・弾薬数の上限をUp
・武器のダメージ倍率をUp
・(特定の武器にて)ダメージを与えた敵を宙に浮かす事が可能になる
・宙に浮いた敵を撃つ事でAirComboを可能にし、その回数によってヘルスが上昇する


☆UTLNP CoopEnemyTweakMutator
 ・ExtraEnemyStrengthの導入
  SSam同様にMonsterのヘルス値を%で変更可能(最大400%)
 ・ExtraEnemyStrengthPerPlayerの導入
  参加人数×%で敵のヘルス値を自動的に変更可能にする設定(最大200%)


☆UT-Lity Na Pali Coop Extra Spawn Mutator
 ゲーム中にランダムに敵をSpawnさせる機能で、出現間隔や数は設定可能。



<起動と接続>

 クライアントから接続する場合はマルチプレイのCoopタブに出てくる(或いはIP直打ちで接続)。シングルで起動して遊ぶ事も出来るが、その場合はCoopとして起動してRespawnを可能にしてやらないと難易度が高過ぎて進めない可能性が有る。

 Server側の場合は[Engine.GameEngine]セクションに以下の記述が必要となる。

ServerPackages=UPak
ServerPackages=olextras
ServerPackages=UTLMarine

 またUnrealTournament.iniの[oldskool.coopgame2]にてbCoopWeaponMode=Falseにしておかないと、武器を皆が取って弾薬を補給出来なくなる。Mutatorを指定したい場合はUTLMarine.iniを編集しておく。他はOldskoolでの起動方法と変わらない。


<GAMEPLAY>

 ソロプレイ用のシナリオとしても遊べるが、あまりにもモンスターが多くまた強いので非常にキツイはず。これまでのテストからすると4人はいないと辛いと思われる。6-8人位いて丁度良い感じ。特にラストの追加Mapのボスは人数が少ないと30分以上掛かる可能性もある。他に難所としては、

*地下墓地のPapue無限増殖個所
*Space Marinesとの対戦個所(全て倒さないとならない)
*SpirelandにてTitanが数十匹登場(全て倒さないとならない)
*Nalic2の最後に付け加えられているSpace Marinesの大量発生個所(全て倒さないとならない)

 V4.00以降はMutatorにてバランス調整やRespawn in Placeが可能になったので若干は少ない人数でも楽になったとは言えるが、やはり一人での挑戦はお薦め出来ない。興味のある方はマルチプレイ掲示板の案内を見て参加してみてもらいたい。

 ネットプレイにおいての回線問題は、テストではPingの良い日本人だけで行っているので良く分からないが、Pingが高いとかモデムだと乱戦時に辛いかも知れない。ゲーム上における進行の問題としては、敵を全て倒さないとならない個所にて、敵が変な場所に飛ばされて生き残ってしまい探さないとならないというケースは存在する。Nalic2で通路から水中に落ちてそのままになってしまうという場合。

 ここで新モンスターを幾つか紹介

◎MegaTitan
 Darc_Knight Coopにて登場した巨大なTitan。Normalをはるかに越える耐久力を持ち、巨大なShock弾と核爆発弾を放ってくるので近距離では戦えない。時々とんでもない場所まで飛ばされてしまう事あり。
◎Rocket Krall
 高速のロケット弾を発射するKrallで、ゲームの内のKrallはこれに置き換えられている。Rocket Tentacleというのもいる。
◎Kamikaze Pupae
 紫色に光る種類で、高速で接近してきて核爆発を起こす。暗い場所に隠れていたりするので居場所を憶えていないと逃げるのは難しい。
◎xTitan
 金色に光るTitanで高速で飛ぶRocketで攻撃して来る


     画像                



<INSTALL>

1.UTのV436以上が必要。Bonuspackの1と4も強く推奨。

2.Oldskoolの最新V239がインストールされている事が必要。既にこれを使ってUnrealやONPといったシングルプレイをUTで遊べるのならばここまでは問題無い。

3.公式サイトからDownloadしたSystemを解凍して出来たファイル3つ、それとMegaTitan ModをUTのSystemフォルダにコピーする。

4.公式サイトに有るCore System Fileが必要。或いは前頁に解説の有るRTNP2UTでも良い(これを入れているなら必要は無い)。解凍して出来たファイルを全てUTのSystemフォルダにコピーしてやる

5.適当なディレクトリを作成してやり(Mapsの下にUpakフォルダを作るのが良いだろう)、そこにUT-LityのMapを全てコピー。そしてSystemフォルダのUnrealTournament.iniを開いてやり、[Core.System]セクション内を編集して以下の行を付け加える。もしもフォルダ名が違うならば変更。これでUpak内にコピーしたファイルをUT上から認識出来るようになる。Oldskoolの選択でUT-Lityが出てこないならば記述が間違っているか、ここまでの過程のどこかに問題有り。

 Paths=../Maps/Upak/*.unr


6.ここからは2通りのやり方がある。

A:RTNPがInstallされていない
 RTNPのMusic, Texture, SoundのファイルをUTにコピーする。この時に上書きを防ぐ為に(上書きするとUTの通常のマルチプレイにてMismatchのエラーが出る可能性が有る)、新たにフォルダを作成してからコピーしてやるのが良いだろう。Texture\Upakを作成してその下にコピーとか。

 フォルダ名に応じて以下の行を[Core.System]セクションに付け加える(以下はUTのフォルダの下にUPakフォルダをそれぞれ作成した場合)

Paths=../Textures/UPak/*.utx
Paths=../Sounds/UPak/*.uax
Paths=../Music/UPak/*.umx


B:RTNPがInstallされている
 その場所に合わせてドライブ名やパスを変更して以下の様に[Core.System]セクションに追加(下の例はE:のNaPaliフォルダにRTNPがインストールされている場合)。Gold版の場合もその場所を指定する事になる。

Paths=E:/Napali/Textures/*.utx
Paths=E:/NaPali/Sounds/*.uax
Paths=E:/NaPali/Music/*.umx



7.ModメニューよりOldskoolをEnableにするとSingleplayが選択肢に出てくるので選び、プレイリストからUT-Lityを選択。これでローカルでCoopを開始してやって起動出来るならばOK。UT-Lityが一覧メニューに出てこないならばシステム系のファイルが認識されていない。また開始Map選択に19個のMapが出てこないならば、それはMapのあるフォルダにパスが上手く通っていない可能性が有る。



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