UNREAL

                                   03/10/04


   Darc_Knight Coop

   サーバー詳細設定


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<概要>

 製品版の時点でCoopに対応しており、最初から最後までちゃんとCoopが可能である。それまでは3DFPSにおいてはCoopは可能と言うのが当り前だったので当然なのだが、このゲームの出た1998年以降、Map構造の複雑化やストーリー性の充実という文句の元にCoop可能なゲームは現象の一途を辿る事になる。その意味で昔のゲームではあるのだが、Coopファンに取っては今でも外せない物となっている。



<VERSION>

 現在最終バージョンは226だが、ネット上は225Fもまだよく見られる。これは226だとパスワードによる制限がうまく働かなくなるのと、シングルプレイ時の描画のパフォーマンスが悪くなる場合がある為だ。ただしネット上では226の方が安定している。両者はネット上はコンパチなのでどちらでも構わない。Unreal Goldは購入時点で既に226である。


<ルール>

 サーバーが許せば参加者は16人でもOKだが、それだとモンスターの数が少な過ぎるだろう。難易度Unrealで6人程度までか? 4人位が丁度良い感じである。
 マルチプレイそのものにはいつでも途中から参加する事が可能。死ぬ回数には制限が無いし、行動範囲も自由だ。誰かがクリアした時点で全員が次のMapに移動する形になる。Friendly Fireの有無はサーバー側の設定による。


<Unreal Gold>

 現在発売されているUnreal Goldパック(或いは新発売のTotally Unreal)は本編とRTNPが独立して含まれているのではなく、インストールすると双方が同じフォルダにインストールされてしまい、プレイする時は共通のメニューから両方を呼び出せる様になっている。この為相互に接続しようとした場合、お互いのシステムファイルが異なるのでマルチプレイが出来ない。具体的にはGOLDではRTNPで追加されたシステムファイルであるUpak.uを起動時に読み込んでおいて両方ともメニューからアクセス出来る様にしているのだが、オリジナルのUnrealでは当然このUpakは含まれていないので互換性が無い事になる。
 しかもそれをクリアする為にUpakをRTNPから持って来てServerPackageに記述しても、Upak自体も含めてその他のシステムも書き換えられているらしくバージョン違いというメッセージではじかれてしまう。

 問題を解消する為に双方がダウンロード可能にしていればその異なったファイルのダウンロードは始まるのだが、まずこういった事を許すとファイルサイズが非常に大きいので(現状どれだけのファイルが異なっているのかも不明)サーバー自体に負荷が掛かってしまう。またダウンロードが完了してその場は動いたとしても、今度はそのマシンで同じ環境のマシンとマルチプレイをやった場合に(Gold,正規それぞれ)ちゃんと動くのか?という問題がある(ファイルが変更されてしまっているので)。UTの様にCacheシステムが働くのかどうかも定かで無い。よって現状はサーバー側が自分の製品と同じでないと入れないという問題が在り、非常に面倒な事になっている。

 この辺の動作状況の情報だが、相互に入る事が出来ないのは確かであり、また入れたとしてもモデルの問題でお互いが見えないというトラブルが発生するようだ。これを修整する方法だが、まず基本的にUnrealからGoldへは入れないと考えた方がいい。サーバー側がダウンロードを許可している場合ならば異なるファイルをダウンロードするが、これは大量にあるしまた動く保証も無い。更に落とすとファイルが入れ替わってしまうので再インストになる可能性がある。よって現実問題としてはUnrealプラス拡張分のGold側からUnrealサーバーへ入る道を探す方が可能性が高いし、またそういった事を考える人の方が多い(大抵のサーバーはオリジナルのUnrealで動いているから)。
 そこでどうやって入るかなのだが、これは以下のようにするとうまく行くようだ。とは言っても保証の限りでは無いし、かなり面倒であるので初心者にはお勧め出来ない。バックアップを取ってからトライすべきだろう。

 1.Unreal Goldフォルダの名前をUnrealに書き換える
 2.systemフォルダのmanifest.iniの中身をテキストエディタの置換コマンドを使い、Unreal Goldを全てUnrealに変換する(或は手作業)
 3.レジストリの中の HKEY_LOCAL_MACHINE; Software; Unreal Technology の各Unreal GoldをUnrealへ書き換え
 4.HKEY_LOCAL_MACHINE;Software. Microsoft; Windows; CurrentVersion; Uninstall; Unreal Goldの項を同じく全て書き替え
 5.プレイ時にはFemale1,Ginaを使う

 ただちょっと思ったのだが、これはインストール時にフォルダをUnrealに指定してやればある程度は自動的に書き換わってくれるのでは?という気がするのだが(レジストリ等はダメだろうが)。なおこう変更した場合にGoldサーバーへの接続はどうなってしまうのかは確認が出来なかった。



<事前準備>

 クライアント側はOption画面から回線速度(Net Speed)を調整するのみ。後はモデルの選択。サーバー側は後述。


<パフォーマンス>

 発売されてからしばらくの間はネット上でのゲームには問題があったUnrealだが、現在は特に問題は無くなっており回線状態さえ良ければ快適に遊ぶ事が出来る。だがネットコード自体には問題があり、モンスターのワープはPingが良好でも起きる。一人当たりの回線容量は2500バイト(ロスを考えて実質32Kbps)は最低必要と考えておいた方が良い。つまりISDN64Kの人がサーバーならば接続できるクライアントは2人までという事。
 それと現在ではそれほど問題は無いのかもしれないが、サーバーの人間はパワーのあるマシンが必要になる。少なくとも広いMAPでもカクつきの無い程度は必要だろう。メモリ128MB以上で、最初の画面のTimedemoで40〜50FPS程度は欲しい所だ。Dedicatedならばそれほど必要無いが。


<ゲーム上の問題点>

*COOPを考えてMAPが製作されているので、シングルプレイ時は入ると閉じてしまう扉等でも、入る事の出来る別の入り口が用意されている。
  ただしそれはどこか確認しておく必要あり(普通すぐ近くなので簡単だが)。
*Naliを助けるのはかなり厳しいので隠れたアイテムを手に入れるのが困難
*地形的に崖や溶岩地帯が多く、Friendly Fireが無いからといってガンガン撃つと仲間を吹き飛ばして落としてしまう事に
*4人だとUnrealレベルが丁度良いのだが、死ぬと初期状態だし落ちている弾薬が少なくなるので武器が思う様に使えなくなる。
  この辺はホストが主にスタート地点にCheatで出すとかしてやるのも良いだろう。


<マルチの問題>

226と225F間ではパスワードを設けてしまうと入れなくなる。IPアドレスだけを教えて接続させるか、知らない誰かが入って来るのを覚悟で公開サーバーにするかを選択しないとならない。
*ホストは出来るだけゲーム中に画面を切り替えたりWINDOW化しないようにする。ビデオカードや環境にもよるのだろうが、これをやるとクライアントが切断されてしまう事があるので。
*226はUTベースのプログラムの為に、225Fとはホストの使うコンソールコマンドが若干違う面もあるようだ。
*スタートからの距離が遠かったりするとCheatで移動という手もあるのだが、これをやるとクライアントはwalkで元に戻せなくなる(空中に浮いたままで高速移動する感じ)。またGhostだと無敵のままで敵の攻撃が当らなくなり、再度Ghostにしてオブジェクトに重なると死んでしまう。




   画像            


<マルチ設定:Client>


 MultiplayerからJOINを選ぶとブラウザが開いて現在公開されているサーバーのリストが表示される。現状ほとんど無いので読み込みはすぐに終るはずだ。なお起動しない場合はF5キーで再読み込み。
 もしもホストがサーバー公開しているのならばCOOPGAMEのタブに名前が出てくるのでそれを選んでやれば良い。
 IP接続ならば一番上のOPENにアドレスを打ち込んでやると接続に行くようになる。












<Host設定>


 ホストならばCreateでゲームを作成する。MAPはどこからでも始められるがスタートからなら左のVortex2になる。

 一番下のはDedicated Serverとしてサーバー専用マシンとして立ち上げるもの。自分は(そのマシンでは)プレイしない場合はこれを選ぶ。

 Configure Gameを選ぶと設定の画面に行く。

 Start Gameだとキャラ選択画面へ。







 問題は一番下のDifficultyで、ここがうまく設定されてくれない場合がある。ここを確実にやるには、一度選んでEASY等のレベルに選択を移動させて上にあるホスト設定画面まで戻り、すぐにまたここへ来て今度はEASYから実際にやりたいレベルを選択してやる事だ。2回目の選択時に選ぶとそれが適用される様だ。







 ホストにせよクライアントにせよ、接続しようとするとこの画面に来る。ここで使いたいキャラを選んでやれば良いのだが当然追加SKINは基本的に不可となる(入れるがサーバー側が持っていなければデフォルトのキャラにしか他の人には見えない)。

 Passwordがある場合はここで項目にハイライトを合わせてEnterで入力出来る様になる。

 ホスト役であれば、最後にStartでゲーム起動される。バージョンによっては、クライアントはここで事前に設定しておいてブラウザから接続する。











<MOD>

 Coop用のMODとしてMegaUnrealCoopPackがリリースされている。これはUnreal・Na Pali・Unreal Goldに適用出来るもので、ここでは関連のあるUnrealとGoldについて解説する。ダウンロード先はRTNPのVortex版

 ファイルとしてendgame.unrGatewayCoop.unrの二つが存在する。まずendgameの方はシングルとコンパチなので上書きOK。これはエンディングのMapになるのだが、シングルでは脱出用PODに乗れるのがCoopではこれが実現されていなかった。この改造されたMAPではゴールを目指して無重力空間を飛びながら各人が移動出来る様になっている。このロケット発射ルートはかなり長い上に移動が難しくちょっと難有りだが、試みとしては面白い。更にこのMAPの切り替え地点(ゴール)に行くとGatewayCoopに切り替わる様になっており、これによりDedicated Serverでもクライアント側でゲームを続行可能という仕様になった。今まではゲームが終わってしまうと最初のMAPにリセットされる訳では無いのでそこで終わってしまうという事になり、ホストの人間が再度スタートしてくれるまでそのまま放置されるしか無かったので非常に便利と言える。

 次に元々このオリジナルのGatewayというMAPは製品に同梱されているのだが使われておらず、隠しMAPか没MAPなのかと考える人もいるようだが、実はこれは昔はポピュラーだったネットプレイの切り替え用に使われるMAPとして製作されたものだ。昔はサーバーに接続すると特定の待ち受けMAPに接続されて、その中を移動して自分のやりたいゲームのMAPに(Deathmatch,CTF等)通じるテレポーターに飛び込むというシステムが見られた。結局Unrealではこれは使われなかった様だが、せっかくだからこの際利用しようという事で改造されている。
 ここからは再スタートの為の開始MAPのVortexへのテレポーターはもちろんだが、上層部のフロアには他にも6箇所のゲーム中の区切りMAPへのテレポーターが設けられており、参加者内で相談して好きな所から再開可能である。また親切な事に武器も一式拾えるように置いてある。また中央フロアにはDiscoが用意されていて壁のスイッチでライトが回り音楽が流れるようにもなっている。GoldバージョンではNa Paliへのテレポーターも用意されているのでそのままゲーム自体を切り替えてしまうことも可能だ。

 ということでCoopファンには非常にありがたいMODになるが、参加者全員が用意していないとならないのには注意。


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