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シ ス テ ム

キャンペーン
 難易度設定は無し。 アイテム持ち越しの二周目やクリア後の別モードは存在しない。チャプターセレクトは可能。


セーブ&ロード
 チェックポイントセーブ。セーブやロードは製品版を所持しているプレイヤーのみが可能。所持者同士でのオンラインCo-op時はホストのみが操作を行えると考えられる(未検証)。セーブ箇所は一箇所を上書きしていく方式。


OBJECTIVES
 現在の目標は画面上に表示されるが常に出る訳ではないし、また親切とも限らない。例えは最終的な目標が表示されるのみで、それに至るまでの手順を段階的に示してくれる訳では無い等。矢印による方向ガイド機能は無しだが、RMB押下にて現在の注目点を指し示してくれる機能は有り(無い場合には相方の位置を示す)。ミニマップを含めてのマップ表示機能などは持っていない。


英語
 分量としては特に多くはない。多数のNPCに話し掛けられたりするが、大抵会話は短い文章で済まされるので長文を読まないとならないケースは限られるし、また会話の多くはオプションである。英語を理解しないとならないシーンは存在するものの、大体は映像を視ていれば意味合いは想像が付くし内容としても平易なレベルがほとんど。よってゲームをクリアするのに高い英語力は必要無い。


その他

*キーアサイン可○, マウス感度設定可○, マウス反転可○, 明るさ調整可○
*三人称視点, FOV調整機能無し
*スプリント○, 屈み×, ジャンプ○
*照準(カーソル)は基本的には無しだが、必要なシーンでは自動的に表示される
*Origin実績対応

BASICS
 二人Co-op専用で映画的な演出を重視している三人称視点のゲームで、その最大の特徴とも言えるのが画面分割表示という描画スタイル。スクリーンショットを見てこれをローカルCo-opにおける画面分割プレイ時の画像と捉える方が多いと思うのだが、これはオンラインでのCo-op時でも同じく画面分割でのプレイとなる。つまりローカルでもオンラインでも画面表示のされ方は一緒でどちらも画面分割表示方式で差は無い。

 画面分割表示での描画で効果的にストーリーを語ったりゲームプレイを面白くするという点を重視して制作されており、単純に画面が二分割されていて各プレイヤーの操作するキャラクターの周囲が見えているというスタイルでは無い。表示のされ方は横二分割が標準だが、これはシーンによっては上下分割に変化したり、時には演出として別の場所で起きている出来事が更に別の分割画面として割り込んできたりもする。画面サイズも一定では無く、片方の占めるスペースがより大きくなる事もあれば、両者で同一の全画面になってプレイするシーンもあるし、完全に片側のプレイヤー画面になってそのプレイヤーだけがプレイする事になるシーンもあり。他にも片側がプレイ中にもう片方ではカットシーンになったりとダイナミック且つ斬新であり、今までに見た事が無い様なその描画スタイルは非常に高く評価出来る


 主人公の二人を紹介(ちなみにアナウンス時の日本での案内には二人の性格が逆になっている物が在り、私もプレイ直前まで勘違いしていた)。ホストとクライアントでどちらを受け持つかは自由だし、一度終了させてからロード時に入れ替わったりも可能である。

*レオ
 36歳。刑期は8年で既に半年消化。裏社会での宝石取引におけるトラブルが元で投獄されている。粗暴で短気な性格であり、手っ取り早く力を行使して解決しようとするタイプ。一匹狼で自由きままに振る舞っている為に刑務所内で敵対する囚人を何人も作っている。

*ヴィンセント
 43歳。刑期は14年で新たに入所してきた。銀行員だがマネーロンダリング絡みの犯罪で投獄。性格的には慎重派であり、余計なトラブルは好まずに出来るだけ穏当に済まそうとするタイプ。


 タイトルの“Way Out”は脱獄・脱出といった捉え方をされているが、実際に刑務所からの脱獄シーンとなるのは序盤のみであり、残りの2/3程度はそれ以降が描かれている。(開発側では“Way Out”とは複数の意味で使われているとコメントしている)。語られ方は後日談形式となり、かなり終盤のシーンからそれまでに起きたことを回想するという風にして進行する。主人公の二人は極悪人的な描かれ方はしておらず、それぞれが共通の復讐するべき敵を持っている故に協力し合うという設定。銃器を持てるシーンはあるのだが、一般市民等に対しては発砲出来なくされている(自動的に天井に向けての威嚇射撃となる)。後は家族に会う為にという目的も描かれており、人間ドラマ的な味付けも含まれている。

 全体のストーリーは合格点だが非常に素晴らしいというほどではなく、終盤の展開なども予測していた中の一つといった感はあり。むしろ面白いのは個々のパート(チャプター)単位での展開で、それぞれは意外性も持っているしバラエティに富んでいて楽しめた。なお二通りのマルチエンディングになっており、これは途中の課程(選択肢等)は関係なく終盤でのプレイによって変化するだけの模様。よって終了後に少し前に戻ってリプレイすれば両方共に体験は出来る。


GAMEPLAY
 まず最初に非常に重要なアドバイスを書いておく。このAWOは初見の二人同士でプレイするべきゲームである。例えばゲームを持っていて既にクリア済みのフレンドに依頼してCo-opをしてもらうといったやり方は出来る限り避ける事をお勧めする。これからどういう事が起きるのかが解らない同士で、ここではどうするのかを相談しながらのプレイこそが最も楽しめる。片方がクリア済みだとこれからどういう風になるのかが解っている為に、それに備えていろいろと相方に指示を出せたりしてしまうので面白味が半減してしまう。展開が解っていてもランダム要素もあるので協力してのプレイが何回でも楽しめるという(Left 4 Dead系の)Co-opも多いが、このゲームはリニアなシングルプレイ系のキャンペーンCo-opであってそういったタイプでは無い。ついでに書いておくとその意味合いから、プレイする予定があるなら事前に他者のプレイ動画などは観るべきではない。

 もう一つボイスチャットはほぼ必須。例えば「1,2の3」でタイミングを合わせて行わないとならない作業があり、その際に合図として音を出すにはボイスを使うしか無い。そして当然ながらどうやって解決したりするのかの相談や、リアルタイムで相方に指示を出したりする必要があるシーンを考えると言語が通じる同士なのが望ましい。


 初見の2人プレイでクリアまでは6時間半。開発側の話では1,2回のセッションでのクリアを想定して6〜8時間程度のボリュームにしたそうである。リプレイ性に関しては、ゲーム中には明確な選択肢が表示されるシーン(2人の投票で決定される)が幾つか用意されている他に複数のルートや解法が存在する箇所も在って、中には片方のルートでは見られないエリア(シーン)を体験出来たりもあり。これを書いている時点では二周目プレイの途中なので未検証なシーンも多く、例えは1人は車両を運転してもう一人は別作業といったシーンにおいて役割を入れ替えたりも出来るのかもしれない。

 リプレイではキャラクターを入れ替えてのプレイというのも当然ある訳だが、想像していたほどには片方のキャラクターに限定されるシーンというのは存在していない。身体能力差は特に無く、能力面でも片方限定という操作なども確か無かった。つまり強制的に片方が行う様に設定されているシーン以外ではどちらが行っても良いので、プレイ感に差が出ないという事になる。違いとしては同じNPCでもレオとヴィンセントによって会話の選択肢が変化したりもするので、その時に異なる対応で解決を図れるというケースはあり。例としてレオだと殴ったりして強制的に排除するが、ヴィンセントだと穏当に話してそこから移動させたりする等。

 結論としてはとても大きな変化があるとは言えないが二回目まではリプレイ性は一応あり。しかし初回プレイが十分に面白いのだから、リプレイ性に問題があっても別に欠点ではない。リプレイ性に重きを置いたCo-opも在れば、リプレイ性は希薄だが初回プレイが非常に面白いという物も在るだけの話である。ただカットシーンが多いのはともかくとして、リプレイ時にそれをスキップ出来ないというのはやや問題。


 ゲームプレイは「これといった軸が無いのが逆に特徴」といった感じで、様々なジャンルのゲームプレイがごった煮で詰め込まれている。とにかくある種のプレイスタイルが長時間は続かないというデザインを目指したそうで、シーンに応じて銃撃戦, ステルス, パズル, 共同での操作, 連係アクション, カーチェイス等と目まぐるしく変化して行く。各パート単位では他でも見た事が有るが、ここまで様々に短時間で切り替わっていくというゲームは珍しいという印象。確かに統一感は無いが協力プレイという点では概ね共通しており、また頻繁にプレイ感が切り替わるのでプレイヤーを飽きさせないという点でも成功している。

 狙いとしている分割画面の切り替えはさすがに出来が良く、激しく様々なサイズや形態に切り替わっていく演出は新鮮味があり実に面白い。突然切り替わるケースもあれば、連続して次々に切り替わるシーンもあるし、一画面に統一されて進められる時もある。カメラ位置の方も後方三人称には固定されておらず、側面とか上方とかになる事があったりとこちらも変化にも富んでいる。個人的には病院における猛スピードでのカメラ&プレイヤーの切り替わりシーンが特に印象に残っている。


 オンラインでも画面分割なので、相手側の見ている画面を自分も見られるというのが一つの特徴になる。だが自分側が忙しい際に相手側をも把握するのはかなり難しく、アクションシーンにおいてはあまり有効とはならない。対してパズルなどでは相方の見ている場所も実際に画面上で見られるので、「そこのXXをあれこれするんじゃないか?」とか二人で考えるには便利。しかし上でも書いたが、全部を見られるからと言って一人でやろうとするのは困難なシーンもある。例えば片方が何かをやっている際に、誰かがやって来ないかをもう一人が監視する状況など、片方は作業に集中して危なくなったら監視役がボイスチャットでそれを知らせるという方が楽だし、せっかくのCo-opなのでそうした方が雰囲気も出るし楽しめるはず。


 マップ内にはインタラクト出来るオブジェクトがあり、中には2人での対戦や共同作業が可能な場所も結構ある。TVゲームだったり遊具だったり、野球や演奏とかも出来る。進行に特に意味は無いが、おそらく実績解除などに関連していると考えられる。

 NPCとの会話には進行には関係ない物が結構あるようだ。話し掛けられる相手にはアイコンが出るが、徹底的に試したりはしていないのでどの程度会話文が用意されているのかは不明。なお会話はそれぞれが独立して行う事も可能で、その際には相手側の会話音量が自動的に小さくなる。

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