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更新履歴	18/03/26　レビュー掲載　（リリースバージョン, Friend Passでのプレイ）
販　　売	制作・販売： Hazelight Studios / EA 　発　売： 2018/03 　日本代理店： EA Japan 　2018/03/26 現在　Originにて 3,024円で販売中
概　　要	Hazelight Studiosはスウェーデンのインディーズ会社。Brothers - A Tale of Two Sonsの制作で有名である。当時は8人という小規模だった会社も、このゲームに関しては40人程度の人員で制作されている。　Electronic Artsのインディーズゲーム販売支援プログラムであるEA Originalsブランドのゲームとなる。これはEAが目を付けた優秀な期待作（or制作会社）に対して全面的な資金面での支援を行い、一方で利益の全額は開発会社側に入るというシステム。更にゲームの内容についてEA側から「こういう風にしろ」といった指示も無く自由に作る事が出来ると言うインディーズ会社からすると理想的な形態となっている。このゲームの予算は370万ドルだそうで、実際にEAからの命令等は無く自由に制作する事が出来たとしている。　プラットホームはPC, PS4, Xbox One。ニンテンドースイッチ版は絶対にでは無いが構想を持っていないとしており、その理由として二人分*二軸必要な移動入力（カメラ＆キャラクター）を実現させるには別売りのデバイスを用意しないとならないからという点を挙げている。
ＳＴＯＲＹ	舞台は1972年のアメリカ。刑務所内で知り合ったレオとヴィンセント、彼等には「ある男に対する復讐を目論んでいる」という共通点が在った。しかしお互いに長い刑期を控えており、それ故に彼等は脱獄という目的の為に手を組むことになる。

仕　　　様

　特殊な形態のゲームなのでその辺を先に明確にしておこう。第一にCo-op専用であり、また二人プレイ専用である。プレイヤーのそれぞれが二人の主人公であるレオとヴィンセントを受け持つ形で操作し、AIによるキャラクター操作というシステムは含まれていない為にソロではプレイ出来ないので注意。

・接続形態はローカルCo-opとオンラインCo-opの両方に対応している。ローカルCo-opとはカウチ（ソファー）Co-opとも言われる形態で、一台のマシンで起動して同じく一つのモニター内に両方の操作キャラクターが存在しており、二人で横に並んで座り同じモニターを見ながらプレイするという物である。元々はコンソールで一般的な画面分割Co-opとも呼ばれる物だが、現在ではPCでも対応ゲームが増えている状況にある。

・PC版はEAアカウント（Originアカウント）必須。ゲームプレイ時にはOriginが起動していないとならない。ローカルCo-opの際にOriginをオフラインモードに出来るのかは不明。
・クロスプラットフォームでのプレイは不可
・現時点では日本Originでの販売は英語版（英語字幕機能は有り）となり、日本語対応される予定があるのかは不明である。

　Co-op専用というデザインから、必ずしも二人共がゲームを持っていなくても大丈夫という仕様が採用されている。ローカルCo-opの場合は他のゲームと一緒で、そのまま一台のマシンで二人がプレイ可能なのでOK。PC版のオンライン接続においてはフレンドパスという物が用意されており、これはOriginのA Way Outの頁から誰でも自由にダウンロードしてインストール可能（他のゲーム機ではどういうシステムなのか不明）。サイズは21GB程度でゲームのデータが入っており、この状態にてゲームのメニュー画面の起動や各種設定等は行える。後は製品版を所持しているプレイヤーがこのフレンドパス所持者をゲームに誘えば、フレンドパスのプレイヤーはゲームを持っていなくても最初から最後まで通してのCo-opが可能になるという方式。誰でもフレンドパスをインストール出来るので、製品版所持者は制限無く何人のフレンドでも誘うことが可能である。

　フレンドパスの制限としては、当然ながらこのパスではゲーム本体を起動することは出来ない。これでローカルCo-opを行ったり、フレンドパス同士でのオンラインCo-opは不可能である。それとフレンドパスでのプレイでは実績解除が出来ない。

　製品版所持者側の制限としてオンラインでのマッチング機能には対応していない。接続出来るのはフレンドのみである。よって相手が居ないのならば何等かの手段でプレイの約束を誰かとかわし、お互いにOrigin上でフレンド登録をしてからという形になる。これに関連して必須では無いがプレイ中はボイスチャットでのやり取りが出来るのが望ましい。つまり日本語には限らないが相互理解可能な言語を持つ同士でのプレイが推奨される。不特定の相手とのマッチング機能を持っていないという件も、この辺りの綿密な連携が可能な親しい知り合い同士でのCo-opを想定しているからという話なのだろう。

　PC版の接続関連。必要環境に「Xbox互換、またはPlayStation互換のコントローラー1つ以上」とあるがこれは一台のPCで行うローカルCo-opでの条件となり、オンラインでは双方が自由にKB＋マウス or コントローラーを選択可能。キャラクターもホスト固定とかではなく自由に選択が可能である。

　製品版所持者は進行に応じてチャプターがアンロックされていき、チェックポイントのセーブではなくそこからの再開も可能。再開時は常にキャラクターの選択から始まる為、セーブされた時とは別のキャラクターに入れ替えてのプレイも出来る。

　ボイスチャットはOriginにも用意されているが、外部のボイスチャット（Discord等）を使うならば設定でオフやボリュームをゼロにしておかないと二重に再生されたりする恐れがある。

　これは蛇足だが、ローカルCo-opが可能であるなら一人でもプレイは可能なのか？と考える方が居るかもしれない。（ゲームのCo-op用の実績を解除する為に、コントローラーを二台接続して画面分割Co-op状態にしてやり、コントローラーを持ち替えたりもしながら一人だけで何とかゲームを進行させるという風にするプレイヤーが少なからず存在するそうなので）。しかしこのAWOではそうやってプレイしても面白いとは考えられないし、双方が同時に操作を要求されるシーンも多いのでコントローラーを持ち替えながらという訳には行かない。不可能と断言は出来ないのだろうが、二台のコントローラーを同時に左右の手で精密に操作するというのは困難であり、そういった発想はしない方が良いと記しておく。

ＰＡＴＣＨ
＆
ＤＥＭＯ

　まだパッチはリリースされていない。

　デモ版は存在しない。なおOriginでは無料トライアルというシステムを採用するゲームもあるが、このゲームはCo-op限定という性質上それには向かないと思われる。

動作環境
＆
トラブル

	必要環境	推奨環境
OS	Windows 7/8.1/10 (64-bit)	-
CPU	Intel core i3-2100T 2.5GHz、AMD FX 6100	Intel Core i5 3570K、AMD Ryzen 3 1300x
MEMORY	8GB	16GB
VIDEO	GeForce GTX 650 2GB / Radeon HD 7750 2GB	GTX 960、AMD R9 290
SOUND	DirectX 11互換	同左

DirectX 11以上要
オンライン接続要件：256KBPS以上のインターネット接続環境

*コントローラー対応
*セーブファイルの場所はドキュメント内　\Documents\My Games\A Way Out\Saves\

※　ゲームが起動しない
　いろいろと情報が出始めている段階。必要環境が高目なのでその辺のチェックを行うのは当然。他に幾つかやってみるべき点を書いておくと、

・ Originクライアントのアップデート。設定でそうしておいても自動で行われないケースがある様で、自動でやってくれないのならばアンインストールしてから最新版をインストールしてみる。2018/03/25時点での最新バージョンは　10.5.14.38647 - 0　。
・ライブラリからゲームをクリック。設定（ギアのアイコン）から「修復」でインストールに破損がないかを検証。
・設定からOriginのオーバーレイ機能をオフにする
・バックグラウンドで動作しているプログラム類をなるべく停止させてみる。セキュリティ関連のアプリなども。

※　オンラインにて接続出来ない
　これは実に様々な原因が考えられるので難しい。特に切り分けとして有効なホストを入れ替えてみるという手法が、片方がフレンドパスだと行えないという事でより厄介となる。セキュリティソフトの許可状態の確認とか、ポート開放に絡む問題ではないのかとか、Origin上の他のゲームで試してみるとか、いろいろとテストしてみるしかない。最終手段としてローカルCo-opが可能なのでNvidiaのビデオカードならばGameStream Co-Opを使うという方法は残されている（もしくは類似のアプリでもOK）。

※　ゲーム内のキャラクターのボイスだけが聞こえなくなる
　BGMやチャット音声は聞こえるというケース。どうやらWindows上でのサウンドデバイス設定に影響を受けるらしく、Windowsのコントロールパネルからサウンドの設定を呼び出し、スピーカーの構成をステレオ, 5.1ch等いろいろと切り替えてみると治ったという情報がある。基本的にはヘッドフォンでのプレイならば、サウンドカード上での設定もヘッドフォンの仕様（2ch等）に合っていれば問題は無いはず。

　もう少し詳しく書くとこれは他のゲームでも聞いたことがあるがセンタースピーカーに絡む問題と思われ、センターSPを含むSP構成に対して5.1ch以上の再生機能を持ったゲームだとキャラクターのセリフは定位感を良くする為にセンターSPから出力されるが、ここでセンターSPが抜け落ちてしまうとキャラクターのボイスだけが（非常に小さくなって）聞こえなくなってしまうという障害。例えばゲーム側の再生は5.1chなのだが、SPの構成が4chになっているとか、センターSPの出力が設定上ではオフになっているとかで発生する。そこでSP構成を2chにしてやったりすると、ボイスが左右のSPから出る様になるので聞こえるという話。