返校 -DETENTION- SYSTEM / GAMEPLAY 問 題 点 / BOTTOMLINE ヒント&解答 公式サイト STEAM PLAYISM 目次 HOME |
更新履歴 | 18/01/28 レビュー掲載 18/02/21 タイトル表記をPLAYISMの使用している日本語版の物に統一する為に修正 |
販 売 | 制作・販売: Red Candle Games / Coconut Island Games 発 売: 2017/01 日本代理店: PLAYISM 2018/01/28 現在 Steamにて 1180円で販売中 |
概 要 | Red Candle Gamesは台湾のインディーズ会社。このゲームの開発活動は設立以前から続けられていて、本格的に完成させる為に2015年にメンバーを増やして会社が設立されたという流れ。現在のメンバーは6名の模様。 Steamでの登録タイトルは“Detention”だが、Greenlight時代は単に“返校”であった。日本代理店のPLAYISMでは“返校 -Detention-”という感じで統一はされていない。この“返校”という言葉だが、私には台湾における繁体字は理解出来ないものの、ゲーム側では“Back to School”というフレーズも使われているので、この「返」とは日本における「帰る」の意味とも捉えられる。よって日本語的には“返校”と“帰校”のどちらがしっくりくるのかは微妙なところ。“Detention”の方は「拘留」の意味。「警察に拘留される」といった強制的な引き留めというニュアンスであり、よって生徒を放課後に居残りさせるのも“Detention”となる。 開発は相当に難航&長期化したそうで、その理由はご多分に漏れず資金不足。金が無いので外注で受けた仕事をこなして稼いだ金で開発を平行して続行するという形で進められた。しかし2016/04にリリースしたデモが大変に好評となり、それがキッカケでサポートを受けられるように変わって開発をスピードアップさせることが出来たそうだ。 |
STORY | ゲームの舞台となっているのは1960年代の台湾。その為に当時の台湾の背景事情は事前に知っておいた方がストーリーの理解が進むし楽しめるはず。その辺りは歴史で習ったとは言え、うろ覚えだったりもすると思うので簡単にまとめておく。 日清戦争後の講和条約によって1895年から台湾は日本の統治下に置かれる。だが1945年に第二次世界大戦において日本が敗北し、連合国側であった中華民国(1912〜)が台湾の支配権を得る事になった。台湾でも最初の内は祖国に戻った事で歓迎されたのだが、新たにやって来た役人達による汚職や不正、更には台湾の資源を横取りしての販売行為などが頻発し、治安の低下や国内の貧困化によって民衆の間には不満が高まって行く事になる。そして1947年に二・二八事件が勃発。それを期に発生した台湾の民衆による反乱を強制的に押さえ込もうとする国民党(中華民国)が激突し多数の犠牲者が出た(数はハッキリしないが数万人規模とされている)。 一方中国本土の方では1946年より共産党(毛沢東)との内戦が激化。中華民国(蒋介石)と激しい戦争を繰り広げたが、結果的には中華民国が敗退。本土での居場所を失った国民党は1949年末には台湾地域へと撤退する事態に陥った。その後共産党により本土では中華人民共和国が成立。1971年には国連にも認められて、代わりに中華民国は脱退。以降の中華人民共和国は台湾地域を独立した国と認めていない為に、交流はあっても中華民国(台湾)を正式な国として認めている国家は少ない。 台湾では二・二八事件発生より国民党による戒厳令が解除された1987年までの長期間を白色テロ(政府側によるテロの意味)と称する。国民は政府に対する反論等を行えないように言論統制が敷かれ、お互いに監視下に置かれて反政府的な言動を行う者を密告することが推奨された(密告者には報償が出る)。思想的には憎き敵である共産主義が固く禁じられ、それを広めようとする者や触れようとする者は共産党のスパイ扱いされて捕らえられ拷問や処刑が行われた。資料によれば期間中に投獄された人数は14万人、その内処刑されたのは一千から四千人程度とされている。 そんな政府による厳しい言論統制の下に置かれた1960年代の台湾、舞台となるのは翠華高校。男子生徒のWei Chung Tingは授業中についウトウトしてしまい、その眠りから覚めると他に誰もおらずに一人だけ取り残されていた。嵐の気配がする中、学校内で他の人間を捜し回った彼は上級生の女子Fang Ray Shinと出会う。取り残されてしまった事情が飲み込めない二人は、嵐で帰り道も塞がれてしまったので仕方なく学校で夜を越すことに決めたのだが...。 |
PATCH & DEMO |
何回かアップデートがリリースされているがSteamでは自動更新。 デモは以前に公式サイトにてニュース購読をした人に限定して配布されていたが今は終わっている。 |
||||||||||||||||||
動作環境 & トラブル |
DirectX 9.0c以上要 ・コントローラー操作には非対応 ・セーブの場所は C:\Users\ユーザー名\AppData\LocalLow\RedCandleGames\Detention (隠しフォルダ表示要) ・サウンドトラック(有料)の場所は Steamクライアントの設定を開く → ミュージック → Steamフォルダのサウンドトラックをスキャン → 今すぐスキャンをクリック。終了後にライブラリタブからミュージックを選択。 トラブル関連の報告は掲示板に結構あるが、中国語が多いので理解出来ない物も多い。公式がまとめている物だけでも掲載しておく。 ・画面アスペクト比は16:9か16:10までしか対応していない。ウルトラワイド等のそれ以上にすると画面上の必要な箇所をクリックする事が出来なくなり、結果的にゲームが進行不可能になるシーンが生じてしまう。 ※起動時にクラッシュ。プレイ中に落ちる等。 一般的な対策をいろいろとやってみる。必要環境を満たしているか確認, PCの再起動, Windowsの最新版へのアップデートが完了しているか確認, ビデオカードのドライバ更新, DirectXの更新, セキュリティソフトにブロックされていないか確認。フルスクリーン表示ならばウィンドウモードに切り替えてみるという手段も示されている。 ※CH1 追われるシーン後 オブジェクトをクリックするとゲームがクラッシュする セーブフォルダ内の "SteamAchievement.json"と "UserGameSetting.json"を削除。その後「壁の阿弥陀仏の書き込み」と「部屋の窓」をクリックせずに進める。そうすればそれ以降は治る。 |