FLESH

                                  13/04/09



   SYSTEM / GAMEPLAY

   BOTTOMLINE

   公式サイト    MOD DB

   ストーリー関連(ネタバレ補足)


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製作: Flesh HL2 development group
発売: 2009/12
日本代理店: 無し


概  要  FleshはHalf-Life 2のシングルプレイ用Mod。無料配布されているが、プレイするにはSteam上にHalf-Life 2(有料販売中)がインストールされている事が必要になる。

 制作チームとあるが実質的にはフィンランドのHenri Tervapuro氏(ペンネームLeon Kileanで活動している)が大半を一人で手掛けており、BGM&サウンド, アニメーション等を他のメンバーに任せている程度。氏はHL1の時代からエディターを使用してMod制作を続けているが、結局は全部途中で中断しており、Action HL2用にマップを少しリリースしたことがある位だった。そこで今回は取りあえず最後までプレイ可能な状態でリリースする事を最重要視し、2009年に一年を掛けてこのModを作り上げている。

 これを書いている時点でModのバージョンは、緊急パッチとなるV1.1のままで留まっている。パッチを出したいという意図がある事は表明しているのだが、本業はコミックス等のイラストレーターで、この作品の後はWaterVisage等8つほど他のModプロジェクトに参加したりもしており、手掛けている仕事が一段落してからになると述べているだけで、何時になるのかは未定だしこのまま放置されてしまう可能性も持っている(既に3年以上が経過している状態)。


 ゲームの大きな特徴であるハイジャック(視界ジャック)システムはPS2のSIRENシリーズにて知られているが、彼自身はSIRENの映像を見てそのアイディアを自分でも採用してみただけで、実際にゲームをプレイした事は無いそうだ。(サウンドを担当したパートナーのJesse Harlin氏はSIREN自体を知らなかったとある)。ホラーゲーム自体は良くプレイし、最も影響を受けたのはサイレントヒル1だとしている。

 作品に対する感想などを見ていると、どうやら海外ではSIREN(欧州ではForbidden Siren)は有名では無いらしく(北米では2は発売すらされていない)、この視界ジャックのアイディアがMod作者によるものだといった受け取り方も見られるし、そもそもSIRENの名前自体が紹介サイト等でもあまり出て来ない。むしろ(海外では日本以上に評価が高いとされる)サイレントヒルシリーズとの関連性を感想にて語る人の方が多い。



 
 導入方法  Mod DBにはインストーラー版とZip版が用意されており(450MB位)、インストーラー版の方はパッチ適用済みのV1.1(インストール時に1.0と表示されるが新しくなっている)。解凍版の方はV1.0のままなので、ダウンロード頁に有るCritical Patchを入れてV1.1に更新しないとならない。解凍場所は \Steam\steamapps\SourceMods\ を指定する。

 ただしデフォルトでのダウンロードはFileFrontへとリダイレクトされてしまい、ここは現在日本からのダウンロードがブロックされているので、何等かのIPアドレス偽装ツールを使うか、ModDBに会員登録(無料)して同サイトのミラーの中からダウンロードするかになる。或いはZIP版(+パッチ)の方ならばAtomicgamerからもダウンロードが可能である。


 プレイにはHalf-Life 2がインストールされている事が必要。

 もし他のHalf-Life 2(Source) Modをプレイした事が無い場合、Steamのライブラリ画面にて表示するゲーム一覧を選択する箇所をクリックし、「ツール」を選んでツール一覧を画面表示させる。ここでSource SDK Base 2007をインストール。その他の2006と無印も自動的にインストールされるが、これは2007の動作に必要なファイルの一部をそこに持っているからで、この2つはインストールが完全に済んでいなくてもModの動作には問題無いようである。


 全てが終了したらSteamを再起動すればライブラリの中にショートカットが現れる。

STORY  主人公には名前等が設定されていない。ドライブ中に倒れて死亡している人を発見し周囲を探索している内に、ブレアという資産家の私有地内へと迷い込んでしまう。そこではゾンビ達が彷徨い歩いており、プレイヤーはブレア邸のある人物に協力して、グールを消滅させる為に行動していく事になるというストーリー。


PATCH

DEMO
 解凍版の方はV1.1パッチ要。これはラボラトリーのマップでのクラッシュを防ぐ為の物(マップファイルが一つ入っているのみ)。他には古い(性能の低い)PCでのプレイ用にエフェクトを低減させて軽くするパッチもリリースされている。

 デモは無し。

動作環境

トラブル
  必要環境 推奨環境
CPU 1.7 GHz Pentium 4  3.0GHz
MEMORY 512MB 1GB
VIDEO DirectX 8.1 互換 DirectX 9.0 互換
SOUND - -
対応OS XP / Vista / Windows 7
DirectX 9.0c以上要


 具体的な必要環境はアナウンスされていない(上記はHL2のもの)。Macで動作するのかは不明。


 現行バージョンでは粗も目立ち、V1.2以降で修正予定とされている箇所が結構存在している。まずキー設定が可能なのは一部のみとなり、ほとんどの操作キーはメニューから変更出来ない。それとマウスの感度調整画面が破れており、これもメニューから設定不可である(マウスでの左右操作は無くてもプレイ可能ではある)。

 操作キーの変更を行いたいなら ...\Steam\steamapps\SourceMods\Flesh\cfg の中の config.cfg を開いて直接編集する。マウスの方はプレイ中に半角全角キーでコンソールを出して sensitivity コマンドでも感度調整が可能。


 ビデオカードによっては描画異常が発生する。画面がボヤけて表示されたり、黒く丸い穴が空いたようになるといった現象。これはSteamのライブラリ一覧からFleshのプロパティを開いて、起動設定の欄内に -dxlevel81 と入れて強制的にDX8.1での描画にすれば治るそうだ。

 任意セーブが可能となっているがそれを保証はしておらず、オートセーブ以外のデータを読み込むと画面にアノマリー(表示異常)が発生する可能性がある。グラフィックスの効果関連が正常にセーブされないという事らしく、プレイ自体には問題無いようだ。

 他には場所によっては非常に重くなるというトラブルも報告されており、こちらは必ず発生する訳では無いので原因を特定出来てはいない模様。3年以上が経過した現行PCではまた話も変わってくると思うし、もし発生したら設定を下げるとかしかないだろう。

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