QUAKE
07/03/26
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製作・販売: id Software / Activision
発売: 1996/07
日本代理店: P&A・ゲームバンク
<概要>
Wolfenstein 3D, Doom等のヒット作を生んで来たid Softwareからの新世代3DFPS。プレイヤーの操作性やプレイ感覚を考慮すると、現在のFPSのルーツとしてはDoomよりもむしろこちらを挙げる方が適当と思う。それまでのLAN中心だったFPSのマルチプレイの世界に、インターネットを通じたネットワーク対戦(TCP/IP)をサポートしてマルチプレイ用ゲームとしても大ヒット。現在の3DFPSのマルチプレイの基礎を築いて多大な影響を与えている。
製品版として発売後に何回か廉価版として再発も行なわれている。拡張パック2本とのセットとなるThe Offeringや、Ultimate Doomとのセット版も有り。The id Anthologyという限定版コンピレーションにも収録されている。パッケージ版として手に入れる場合、現時点(2007/03)ではUltimate Quakeと呼ばれるQuake I - IIIまでの三本セットが一番容易となるだろう。これは市場から無くなるとしばらくしてから再発という形で売られている。ダウンロード版は今でもIdの公式サイトにて販売中。
当時のFPSの一般的な売り方としてこのゲームもSharewareとしても販売されており、その後電話して申し込みを行えば残りのデータをアンロック可能という方式だが、既にこのサービスは終了しており入手しても無駄なので注意。これは見た目的にはJewel
Caseタイプの正式版と同じなのだが、Shareware: Episode 1というシールが貼ってあるのでそれで見分ける。
日本ではP&Aが当時販売を担当していたが、その後はゲームバンクに移されている。既に販売は終了しており現在代理店は存在しない。
id公式のミッションパックScourge of Armagon (1)とDissolution of Eternity (2)については単品では入手困難。その他のTotal Conversionタイプの他社作品は更に入手困難であり、Shrak,Malice,X-Men等は現在ではかなり入手は難しい。ただし日本でも当時これら一連の作品をマニュアル付きで販売していたので、意外と日本でオークションにて入手という可能性はある。
当時としてはセガ・サターン、Nintendo 64、Mac等に移植されている。
ソースコードが公開されているので、グラフィックス部分をアップグレードしたりといったポートも数多く製作されている。DarkPlaces, Tenebrae, ZQuake等が有名。
個人的にはゲーム人生において大きなターニングポイントとなったゲームである。パソコンゲームの世界に入って以来、私のプレイするゲームの中心はRPGとアドベンチャーゲームであり、アクション物もプレイはしていたがあくまでもそれらの下という位置付けだった。Doom等のFPSも面白いとは感じたがその考えを変えるには到らず。それがこのQuakeから受けたインパクトによって大きく軌道修正され、同時期からのRPGの変遷やADVの衰退もあって、98年辺りからはFPSがメインというゲーム生活に切り替わっている。
<STORY>
詳細な背景設定等が存在する訳ではなく、地球はSlipgateと呼ばれる転送装置でやって来る正体不明の敵によって壊滅的な打撃を受けていた。そこで地球軍は逆にこの転送装置を利用して敵地へと乗り込み、コードネームで"Quake"と呼ばれる敵の親玉を倒すという最終作戦を計画する。プレイヤーは最後の希望として異世界へと乗り込む一兵士として戦うというストーリー。
<PATCH・DEMO>
MS-DOS用の最終パッチはV1.06となる。発売された時期によってバージョンは異なるので、既にこのバージョンならばパッチは必要無い。バージョンはコンソール画面や終了前のクレジットにて確認可能。なおこれは2本の公式拡張パックのインストールによってV1.07,
V1.08と上がって行く。その他の描画モードを追加するパッチは動作環境の項を参照。
Sharewareの最終バージョン1.06がデモとして配布されている。これは4つの内の最初のエピソードを丸ごとプレイ可能だが、使用武器や登場モンスター等に制限が有るのかは不明。ただしこのデモはMS-DOS版なのでXP等の新しいOSでプレイするにはちょっとした知識が必要となる。以下はその手順のみを記す。
1.quake106.zipを任意のフォルダに解凍する(例: D:\work)
2.スタート>プログラム>アクセサリ>コマンドプロンプトを起動(command.comを直接起動しても良い)
3.コマンドラインからus (Enterキーで実行)にて英語(US)モードに切り替える
4.d: にてフォルダの有るドライブへ移動(Eドライブならe:)。
5.cd work (フォルダ名)にて目的のフォルダへと移動(cdとはチェンジ・ディレクトリの意味のDOSのコマンド)。
6.install.bat と入れてインストールを実行。表示画面からインストールするドライブとフォルダを指定する。
7.exit にてコマンドプロンプトを終了
ここでインストールフォルダのquake.exeを実行してやれば起動する事になるが、これはMS-DOSのプログラムなのでいろいろと問題が有る。そこでどうやら製品版のパッチがそのまま使えるようなのでこれを使う。
7.製品版のパッチとなるwq100.zip(WinQuake V1.0 Patch)をダウンロードし、インストールしたフォルダ内に解凍
8.WINQUAKE.EXEを実行する(wq.batにパラメータを付けて起動するやり方もある)
<動作環境>
HARDWARE | 必要環境 | 推奨環境 |
CPU | Pentium 75 MHz | - |
MEMORY | DOS: 8MB Windows 95 or Windows NT: 16MB |
DOS: 16MB RAM Windows 95 or Windows NT: 24MB |
VIDEO | VGA Compatible | - |
OS: Windows 95 / MS-DOS 5.0以上
純粋にMS-DOSで動かす、Win95/98系にてMS-DOSプロンプト上で動かす、XP等の32bit
OSにてWindows用のアプリとして動かすの3つの手法が存在しており、具体的には以下の様な4つの動作モードが存在している。
◎DOS Quake (Normal Quake)
発売時に唯一サポートされていたモード。Quakeは非常に重いソフトであり、当時の普通のマシン(メモリ16MB)ではWindows上からDOSプロンプトで動かすというのにはかなり無理があった(WIN95上からだと既にメインメモリの一部が使われている為)。よってWin95を終わらせて、純粋にMS-DOSとしてマシンを再起動して動かすというのが基本となっていたのである(96,97年頃はのアクションゲームはまだ純粋にDOSから起動するのが普通だった)。しかしもう既にMS-DOSという存在が過去の物となっており、更に新しいOSとは相性が悪いのでこのモードを今選択する意味は無い。
◎WIN Quake
Windowsに対応させたバージョンで、DOSの一つ後なので表示上はV1.09となる。持っている製品にこれが含まれていないのならば、WinQuake
V1.0 Patchを入れる必要がある。ソフトウェアでのレンダリングなので特にDOS版と描画品質が変わっている訳ではないのだが、DirectXの機能にアクセスして描画速度を上げている。DOSに比べると設定に気を使わなくて良いので簡単だし、ソフトウェア・レンダリングなので動作上のトラブルも少なくほとんどのPCで問題なく動くはずである。現在のマシン速度ならば高解像度にしても負荷の問題も考えなくて良い。
◎VQuake
Veriteというビデオチップ専用のモードで現在ではほぼ意味が無い。
◎GL Quake
OpenGLによるハードウェア・アクセラレーションにて動かすモードで、何らかの問題が有る場合を除いては今ならこれが基本。リリース当時はOpenGLを動かすには非力や未対応のカードが多かったが、今であれば未対応のカードは少ないしパフォーマンス的な問題も無いだろう。GLQUAKE.EXEにて起動する方式でこれはDOSではなくWindows用のモードとなる。現在(2007/03)のXPでテストしてみたが問題なく動作する。
まずはglq1114というパッチを手に入れる(V0.97)。その他のバージョンも存在するがこれが基本。買った時期によっては最初から収録されているので確認。このモードで動かす際に重要なのは、パッチのインストール後に”opengl32.dll”ファイルを削除(移動)しておく事。3dfx社のVoodoo1,2チップ使用のカードを使っているのでなければこれは必要無し(当時は実質このモードを使えるだけの能力を持ったカードというのはこれ位しか無かった)。これを残したままだとVoodooを探しに行くので”glideX.dllが無い”といったエラーが出て起動しない。
次にこのモードでは立ち上げ後にオプションからは解像度が変更出来ないので、起動時に指定してやる必要がある。コマンドラインに以下のように設定するか、バッチファイルを作って指定してやる。
glquake.exe -width 800 -height 600 -bpp 32 -conwidth 512 -conheight 384
-heapsize 64000
これは一例だが、800*600で32bitカラー、画面下のステータス部分の大きさを512*384、メモリを動作用に64M確保という意味。後は細かい設定をAutoexec.cfg等に記述してグラフィックスのレベルをいじれたりするのだがここでは割愛(各種ビデオ系の設定はメニュー上からは変更出来ない)。詳細なパラメータはGLQuakeのReadme等に記載されている。
(注):何が原因なのかハッキリしないのだが、現在の私のマシンではGLQuakeにて解像度を640*480よりも上には上げられない(起動しない)。上記の様な設定を行って800*600以上にしようとするとクラッシュしてしまう。よって解像度という点ではWinQuakeに劣る事になる。
インストール時に国籍プロテクトにより英語版のWindowsを要求される
Asia-Pacific版でない限りは輸入版には国籍チェックが入っている。トラブル道場の日本語環境の項を参照。
Brightnessを最大にしても暗い
これはQuakeに限らずidの作成したゲームを最近のビデオカードにて動かす時に、設定のBrightnessを一杯まで変更しても明るくならないというのは良く聞く話である。他のGLQuakeを使ってみたりとか、idgammaの様なユーティリティも有るのだがちょっと使用が面倒。CRTの明るさを直接変更するか、ビデオカードのドライバにてデスクトップを明るくした設定を登録しておいて必要に応じてそれを呼び出すというやり方の方が簡単だろう。
マウスが使えない・照準が出ない
半角・全角キー + Shiftにてコンソールを表示させて +mlook を実行する。或いはAutoexec.cfgに最初から記述しておいてID1フォルダに入れればOK。
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