REDNECK RAMPAGE

                                  11/08/06



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製作・販売: Xatrix Entertainment / Interplay
発売: 1997/04
日本代理店: P&A シェアウェア


概  要  制作のXatrix EntertainmentはアクションアドベンチャーゲームCyberiaシリーズでデビューした米国の会社で、FPSとしてはこれが最初の作品。以後はQuake II: The Reckoning, Kingpinを開発。Gray Matter Interactiveと名前を変えてからはReturn to Castle Wolfenstein, Call of Duty: United Offensive等をリリースと、FPSゲーマーには有名な製作会社である。現在ではActivisionに買収されて解体されており、多くのメンバーはTreyarchへと移っている。

 タイトルの“Redneck”とはアメリカ南部の貧困層の白人に対する侮辱的な呼び名で、農業に従事しており日焼けでクビの部分が赤くなっている事から来ている。ただこの言葉を知った当時はそういう意味合いが強かったのだが、wikiを見ると現在では指し示す人間のタイプに変化が見られたり、また必ずしもマイナスの意味合いで取られる言葉でも無くなっている様だ。


 PCでの発売後にMacに移植されている。続編としてRedneck Rampage Rides Againが翌1998年に発売されているが、これはIIというよりもスタンドアローンでプレイ可能な拡張パックという方が適切。他社製の拡張パックとしてSuckin' Grits on Route 66もあり(こちらはこの本編要)。番外編として同じ主人公を使ったハンティングゲームRedneck Deer Huntin'も出ている。この本編の売れ行きがどうだったのかは不明だが、この様に拡張パックが二本出ているところを見ると、それなりに売れたのだと考えられる。

 資料によると様々な製品バージョンがリリースされており、リテール版を手に入れようと考えているなら注意が必要だ。

Redneck Rampage: The Early Years(最初の5マップだけの限定バージョン + マルチプレイ)
*Redneck Rampage: Possum Bayou(最初の7マップだけの限定バージョン)
*Redneck Icechest of Value (Suckin Grits on Route 66とのセット)
*Dual Jewel (Rides Againとのセット)
*Redneck Rampage: Family Reunion (Suckin Grits on Route 66 + Rides Again + Cuss Pack とのセット)
*Gamefest: Redneck Classics (Suckin Grits on Route 66 + Rides Again + Redneck Deer Huntin'とのセット)


 ダウンロード販売ならばGOG.comにてこのオリジナル作品に加え、Suckin Grits on Route 66, Rides Again, Cuss Pack入りのRedneck Rampage Collectionが$5.99で販売中。リテール版としてはおそらくRedneck Rampage: Family Reunionが最も入手はし易いと思えるが、それでもeBayや海外Amazon等で日本に出荷可能な店を探す事になるだろう。

 日本ではP&Aから日本語マニュアル付き英語版が販売されていたが、今はもう扱っていないしサポート等も停止している。


STORY  ゲームの舞台となるのはアメリカ南部の架空の町Hickston。突如としてこの町にエイリアンが襲来して占拠されてしまい、主人公のLeonardとBubbaの購入したばかりの大事な豚であるBessieが、巨大な円盤へと吸い込まれて盗まれてしまう。二人は町中にあふれるエイリアン達を倒しながら、豚を取り戻す為に戦う事になったというストーリー。


PATCH

DEMO
 最終パッチはV1.01。バージョンは起動時のDOS画面上部に表示される。

 デモ有り。検索したところまだ落とせる場所は結構在るようだ。

動作環境

トラブル
  必要環境 推奨環境
CPU Pentium P90 Pentium P166
MEMORY 16MB 32MB
VIDEO PCI or local bus SVGA video card 同左
SOUND Sound Blaster 互換 同左
対応OS MS-DOS 5.0 / Windows 95

 MS-DOSにて作成されたゲームでBuild Engineが使われている。Windowsとのコンパチを謳っているが、これは95/98におけるDOSプロンプトの意味で、XP以降のOSにおけるコマンドプロンプトでは正常に動作させるのは困難である。昔はXP上で動作させたい人はVDM Soundと組み合わせていたが、それでもパフォーマンスは芳しくないし、特定の場所で進行不可能になるバグが発生する可能性があるといった問題も抱えていた。

 実質現時点でXP, Vista, 7上で動かすならばDOSBoXを使う事になるだろう。このゲームはBGMにMIDIではなくCDオーディオを使用しているのでShadow Warriorの項で書いた問題が発生する恐れがあるが、DOSBox上ならばCDのリテール版でもちゃんと動作するのを確認。なお現在のGOG版はCDオーディオを別ファイルに変換して提供しているそうなので、BGMをちゃんと再生する事が出来る。


 同時期発売の本家作SWに比較すると必要環境は若干高目。CPUはPentium以上で、ビデオカードはVESA対応が要求される。実際には320*240のVGAでも動作はするのだが、さすがにこの時代にこれだけのローレゾ解像度では汚過ぎるという観点から、最低でも640*480で動かす事を前提に必要環境が設定されている。次にメインメモリは32MB以上が強く推奨されているが、実際には48〜64MB程度はないと一部でパフォーマンスの低下が見られるという状況だった。またWindows上のDOSプロンプトで動かすならばよりパフォーマンスに問題が発生するので、更に高速なPCが必要とされたゲームである。ついでに同時代のゲームの中ではインストールに要するサイズが相当に大きいというのもあった。

 よって発売当時の一般的なPCに対しては重いゲームであり、それが売り上げにも影響した可能性はある。同じエンジンでもDN3DやSWは影描画をオフにしたりと軽くする設定項目が設けられているのだが、このゲームでは影をオフに出来なかったりと設定項目がほとんどなく、とにかく軽くしたいのならばサポート外の320*240にしないとならないという状態であった。

 一方で当時はPCの性能が飛躍的に上昇しつつある時だったし、このゲームは3Dアクセラレーションを持ったビデオカードも必要無いので、当時のゲーマー用のPC(Pentium 200MHz + 64MB 以上のレベル)であれば特に重い部類のゲームでは無かった。ただこのゲームは1600*1200までの高解像度に対応しており、解像度を上げると重くなると言うのは確かである(上げてもそれ程綺麗になる訳では無いのだが)。


 MS-DOSのゲームに詳しくない方に簡単な注意書きとして、初回プレイ前には必ずSetupを起動して最低でもサウンドカードのセットアップを行い、サウンドテストで音声がちゃんと出るのを確認。逆に起動しない場合には、サウンドカードを無しに設定してみるのが一番最初にやるべき切り分けテストである。変わらないなら続いては解像度を最低にしてみる。


 [動作確認] SSを撮影したりするのにDOSBox上にて数時間プレイしてみたが、1024*768にすると結構重たくて、場所によってはかなりフレームレートが落ち込んでしまう。安定性には問題無し。

 DOSBox上の設定ではCPUは必ずダイナミックを選択。サイクルはMaxにしておく。解像度は快適さを求めるなら800*600辺りが適している。高解像度にした際に画面の一部がチラつく場合には、Graphicsの設定でビデオカードを[Vesa nolfb VESA 2.0 compatible...]に設定する。

 重い場合には解像度を下げるのが一番だが、ゲーム画面の描画面積を小さくするという方法も在る。或いはサウンドのオプションからアンビエントサウンドをオフにしたり、Setupのサウンドにてそのクオリティを下げてみる。

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