SIN
03/02/05
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製作:RITUAL ENTERTAINMENT
販売:ACTIVISION
発売:1998/11
日本:P&Aより日本語マニュアル付き英語版(販売中止) 現在はメディアカイトより廉価版が再発中
<STORY>
西暦2037年、ゲームの舞台となるのはフリーポートシティ。多発する凶悪犯罪に対抗するために、遂に市当局は私設の企業警備組織の運営を認可する事となった。それによって誕生した自衛組織Hardcorpsの活躍により、都市は一時の平静さを取り戻したかに見えた。しかしここにきて新たなる悪の手がはびこり始める。天才女性遺伝子工学者エレクシス・シンクレアの経営する企業SINTEKによる新たなるドラッグU4の開発である。人間をミュータント化させるこの新型ドラッグの秘密を探りシンクレアの真の目的を探り出すために、HardcorpsチーフJohn
Bladeは相棒の天才ハッカーJ.C.の助けを借りて捜査に乗り出す。
<概要>
発売前はかなり話題作として取り上げられていたゲームであったのだが、発売当初のバグの問題等でそれほど売上は芳しくなかったらしい。また1998年と言えばUnreal、Half-Life、Thiefが出た年でもあり、これらの今でもプレイされている作品に比べると陰に隠れて目立たなくなってしまっているという面もある。日本ではまだ売っているようだが、海外通販等ではあまり最近では見なくなっているゲームだ。ファンの間では2の発売が期待されているのだが、一時噂は有ったもののまだ製作はされていないようである。拡張パックとしてはWages of Sinが発売されており、これはP&Aから日マ付も出ている(日本版と海外版の間に互換性は無い)。
なおSinは「Sin:The Movie」として2000年にOVA化されており、これは結構ヒットしたようである。これは日本のプロダクションにて製作された物で、日本語版も存在する。
<PATCH>
このSinはある不名誉な点で非常に有名なゲームである。それは発売当時酷いバグを持っていた事で、歴代のバグ満載ゲームといった記事が有るとBattleCruiser 3000 A.DやUltima IXといったゲームと共に必ず引き合いに出される。特にMapのローディングに3-5分掛かるというのが一番痛かったようだが、他にもゲーム自体がクリア不可になるバグも持っていた。後日談として何故そんな状態で発売されたのかというのが明らかにされているが、これはHalf-Lifeのあまりの前評判の良さに焦ったActivisionが、Ritualの意向を無視して早目に発売してしまったという事だったらしい。
なお悪い事にこれに対応したV1.01パッチ(19MB)をホームページや雑誌の付録のROMにしか収録せず、ユーザーや各メディアからの「初期不良による媒体交換に応じるのが当然」という声に答えなかった(当時は19MBはかなり大きなサイズである)。おまけにこのパッチが別のバグのおまけ付きという代物で、ゲームの内容とは別のところでSINは大分評判を落としたといっていいだろう。
その後も続けてパッチはリリースされたのだが、Activisionとの関係悪化といういう事からか途中から公式にはパッチはリリースされ無くなり、非公式という形でその後もRitualから出続けた。現在ではV1.11(2001年リリース)が最終バージョンで3dgamers等からDownload出来る(実際にActivisionには1.03までしかパッチは無い。しかし現在他のゲームでは仕事をしているので和解したのかも)。
現在はメディアカイトから発売されている廉価版のバージョンが何なのか分からないのだが、私の持っているP&A版のCDはV1.01である。V1.01以上ならば111_101でOKなのでサイズはかなり小さくなる。1.00であればフルサイズ版要(31MB)。以前までと異なり自動実行型のパッチなのでやり易い。なお拡張パックWages of Sinを入れるとV1.03になってしまうので、この場合は再度適用する必要が出てくる。Saveゲームに関しては1.05以降であれば一応互換性はあるようだが、初期のバージョンとは互換性が無いので注意。
取り合えずV1.11の効果の程を試してみたのだが、これまで厄介な問題であったサウンド関連が綺麗に直っているようだ。問題とは、[武器のサウンドが全く出なくなる]・[サウンドが多く発生する場面になると一部の音が消える]・[会話の音声が所々出ない]という点で、これまでの改善方法は3DサウンドをOFFにしてサウンドのアクセラレーションを一段階下げるとか、同時発音数を下げるといった事しかなかったのだが、今回の1.11では3DサウンドONの状態で全く音欠けの問題もなくサウンドが再生される(Audigy)。
それと立ち上げ時に画面が何回も切り替わる問題は、途中からCDチェックが無くなったのでCDを入れなければ出ないのだが、ただしCDを入れておかないと最後のムービーが見れないので注意(ゲーム内エンジンの本当に最後の物ではなく、その前に流れる別にCGレンダリングされた物)。
<動作環境>
HARDWARE | 必要環境 | 推奨環境 |
CPU | Pentium 166 MHz | Pentium 200MHz |
MEMORY | 32MB RAM | 64MB RAM |
HDD | 50MB | 600MB |
VIDEO | 2 MB VRAM | OpenGL 対応 |
SOUND | 100% Sound Blaster-compatible | EAX/A3D |
対応OS: Win 95/98/ME
Direct X 6.0以上要
昔のゲームなので今プレイする場合にはスペック面では問題は無いだろう。Quake2エンジンをカスタマイズしているのでOpenGLに対応しているかどうかがポイントとなる。FPSゲーマーならば何の問題も無いだろうが、現在でもオンボードのビデオ(チップセット)等ではOpenGLにフル対応していない物も有るので注意。ただしこれは最近のゲームと違ってSoftwareでのレンダリング機能を持っている為、OpenGLが無ければSoftware
Modeでも動かす事が出来る。ただし画質は相当落ちる事になるのは覚悟しないとならない。
2KとXPに関しては互換モードにてインストール可能になるようで、Activisionでは動作保証は無いとコメントしている。多分それほど問題は無いのではないかと思われるのだが。Activisionといえば国籍プロテクトで有名であるが、このゲームではそれが掛けられているのか未確認である。輸入版を手に入れる場合は注意。
設定としてはビデオカードドライバの項ではDefault OpenGLを選択すればOK。Voodooのユーザーも3以降ならば3dfx
GLではなくDefaultを選ぶ事。Profile毎に設定やSaveは保存出来る方式である。内部的なEditをする場合はQ2エンジンと同様なので分かる人にはやり易いだろう。
デモが用意されているので(30MB程度)、とりあえずはこれで自分のマシンでの動作状況を確認してみるといい。3dgamers等からDownload出来る。
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