SOLDIER OF FORTUNE: PAYBACK
09/01/17
残虐表現・GAMEPLAY
COMBAT・GRAPHICS・MULTIPLAYER
BOTTOMLINE
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製作・販売: Cauldron / Activision Value
発売: 2007/11
日本代理店: 無し
概 要 | シリーズとしてはSoF II: Double Helixから5年振りの新作。製作を担当するのはCauldronで、これまでシリーズを担当していたRaven Softwareではない。アドバイザーとしてJohn Mullinsは関わっていないし、彼も上司のサムも今回はゲームには登場しない。起動ファイル名はsof3.exeになっているのだが、SoF
IIIという位置付けでは無い模様。 最近で言うとF.E.A.R.やFar Cryと同じパターンで、代理店のActivision側がタイトルの権利を所持しているが、ストーリー関連の権利はそれを作った制作会社であるRavenに在るので、ActivisionはSoFのタイトルを自由に発売は出来るが、ストーリー設定はRavenの許可無く流用出来ない為に今回の様な形態になったのだと想像される。 製作のCauldronはスロバキアの会社で、FPSのファンには日本語版もリリースされたChaser(2003)で有名だろう。子会社化しているのかは不明だが、ここ3年の間にActivision Valueから5本のFPSをリリースしている。全てバリュー系のタイトルで一般的なゲームサイトでは滅多に採り上げられないので、知名度としてはこのPaybackが一番高いと思われる。 発売レーベルはActivision Valueとなり、その名の通りに扱いもバリュー(廉価版)タイトル並となっており、公式サイトは既に消えているし、サポート用のページも存在しない(電話とメールのみ対応)。発売前の宣伝もほとんど行われず、本当に発売されるのかが疑問視されていた位。プレビュー記事等もほとんど出ていなかった。 一方で発売時の価格設定はPS3とXbox 360では$59.99というフルプライスであり、PCでも$39.99に設定されていた。一般的にバリュー価格と言うのは北米では$19.99が定番だが、最近では下限を$19.99としてある程度の幅を持つ価格帯になっている様である。特にPS3とXbox 360版はやや高い設定になる事が多いらしい。ただそれでも$59.99は異例と言える。 制作期間は一年程度。Cauldronは60人程度の会社で、ゲームのクレジットにもその位の人間が出て来るが、年に2本ゲームを作るというペースから考えてもフルに60人が掛かり切りでの制作では無く、半分程度の人数で作られていると見るべきだろう。 日本での発売はコンソール版を含めて無し。(2009/01時点)北米では価格も下がっているが、日本から輸入可能なショップには在庫が無い模様。バリューだけに再販がどうなるのかは不明。ダウンロード版はまだ高価。日本の輸入代理店だと現在\4,000程度。 なおこのレーベルのPC版は北米しか出回っていないらしく、英国でもDVDケースではなく北米のミニボックスのまま輸入品として売られているようである。その為なのか英国のショップではあまり見掛けない。日本からでも買えるショップを確認した限りでは、現在はsendit.comに在庫がある。後はebay登録のショップが使えるならばそちらも安い。 メディアからの評価は平均で40%に終わっている。クソゲー呼ばわりされたりするのは50%台辺りからなので、更に低いのは非常に悪い結果だと言えよう。価格の高かったコンソール版の方がむしろまだマシで、これはPCの方が人気シリーズの新作として期待度が高かった分、失望も大きかったという結果なのかもしれない。 ドイツでは発禁処分。同じく規制が厳しいオーストラリアでもレーティングを通らなかったが、ゴア系のコンテンツを削除したバージョンが2008年になってMA 15+で認可されている。オーストラリアの通販サイトでは現在でも普通に売っている様だが、ゴアにこだわる人はオーストラリア版には注意。(細かい事を言うとオーストラリア版用のゴアパッチが出回ってはいるようだが、それについての動作は自己責任で)。 左のトレーラーは、ゴア要素がカットされているバージョン。 |
STORY | 背景世界の設定にはこれまでと同様に“The Shop”が絡んでいる。これは各国政府が手に負えないような大きな敵や、デリケートな問題なので表には出たくないといった特殊なケースにおいて活動する秘密の対テロ組織で、メンバーは世界からスカウトされた選りすぐりの傭兵達である。 今回の主人公の傭兵はThomas Mason。ある依頼を請け負った彼が途中で裏切られて、その報復(payback)を兼ねて元締めを倒す為に世界中のテロ組織の拠点へと飛び回るというストーリーになっている。 |
PATCH & DEMO |
V1.1がリリースされている。これは主にVista用の互換性パッチ。その他の修正点を含んだパッチは製作中のアナウンスがされたままで、現在でもリリースされず終いになっている。 デモは存在しない。制作期間が短いので、その間にデモ用のバージョンを別に作ってテストしたりする時間が無いからという理由。 |
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動作環境 & トラブル |
DirectX 9.0c以上要 上記にはSM 2.0以上とあるのだが、実際には2.0b以上が必須らしく、GeForce FXシリーズやRadeonの2.0クラスのカード(9500-9800, X300-X600)では動作しないという報告が出ている。デモが出ていないので判断が難しくなっているが、ノート系のチップでも動作するのかどうかは良く判らない状況である。 プレイに製品のDVDは必要としない。 *ゲーム画面が真っ白 必要環境に達していないとこのゲームではこうなるらしい。確実に達しているとするなら、ビデオカードのドライバを更新する。なおフルスクリーンでは駄目だが、下の欄に書いてある方法でウインドウ化すると何とか動くようになるという人はいるようである。 *起動時に画面がブラックアウトする 起動ショートカットのリンク先に ".....\SOF Payback\sof3.exe" -windowed の様に付けてウインドウ化して起動し、メニューが出るならばそこから自分のデスクトップの解像度と垂直同期周波数(60Hz等)に設定後に、-windowedを外して普通に起動してみる。失敗するなら組み合わせをいろいろと変えてテストを繰り返す。 *ゲームがセーブされない Vistaにて管理者権限を持っていないと発生する可能性がある。 *ボス系の敵が倒せない このゲームではボスとして設定された敵は、人間の格好なのだが非常に耐久力が高いという設定になっている。(特定の攻撃をしないと倒せないという者はいない)。ところが幾ら撃っても倒せないというケースが発生しており、事例としてKIF Mod(残虐表現を派手にする)を入れていると起きるという情報が出ている。もし入れているなら外してから再起動。それでも駄目ならばミッションの最初からリスタートして試す。 *敵に攻撃が当らない 発生条件は不明だが、特定の条件下でヒットボックスがズレるという現象が発生する。これは私の環境でも数回確認した。このゲームでは敵に照準が合うと赤く変化するのだが、それが敵に合わせても白のままだとしたら発生している可能性がある。赤になるのならば、単に弾が散って当たっていないだけ。 左SSは発生が多数確認されている“Caves”のマップの冒頭部分。本来敵の体と一致している筈のヒットボックス(当たり判定範囲)が本体から別の位置にズレてしまっているので、敵の本体を撃っても倒す事が出来なくなる。よって周辺を探って照準が赤くなる場所を見付けてやり、そこを撃てば血も飛ぶしダメージも与えられるようになる。 ただしその場所は上だったり横だったりと、同じ敵相手でも場所によって変化してしまうので見付かるとは限らず、その場合には別の対策を採らないとならない。もし持っているならグレネード(ランチャー)を使って広範囲にダメージを与えてみるか、ショットガンで広範囲を撃ってみる。或いはお互いの位置関係が変化するような場所へと移動してみる。逃げられるシチュエーションであれば、相手にせずに放置するのも一つの手である。 |