UBERSOLDIER
12/04/16
GAMEPLAY
問 題 点 /GRAPHICS / SOUND
BOTTOMLINE
公式サイト
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製作・販売: Burut Creative Team / CDV Software Entertainment
発売: 2006/04
日本代理店版: 無し
※08/09/20 レビュー掲載
※11/06/16 リテール版の障害情報
※12/04/16 ダウンロード販売の情報追加
<注意> このゲームのリテール版はWindows7では動作しません(詳しくは下の動作環境を参照)
概 要 | 製作を担当するBurut Creative Teamは、FPSゲームのファンには過去にKreed(2004)のリリースで知られているロシアの制作会社。このKreedは壮大なスケールに最先端のグラフィックを併せ持つと言う事で非常に話題性が高かったゲームだが、延々と発売を延ばした挙句に内容に関しては評判倒れ。しかも英語圏においては流通を担当したAcclaimがその後すぐに潰れてしまうという不幸に会い、発売後は話題にもならずに消え去ってしまった。 しかしロシア国内では100万本を突破して拡張パックが製作されるほどの大ヒットとなり、その実績を買われてかこの新作ではドイツを拠点とするCDVとの契約に成功。規模は小さいながらも世界的な販売網を持つ同社の手によって、再度競争の激しい英語圏FPS界へと挑戦する権利を得た訳である。 地元ロシアでの発売は2005/11。発売当時のタイトルは“Eastern Front: Unknown War”。英語圏でのタイトルとなった"Ubersoldier"とはSuper Soldierの意味。ロシアでも再発版はUberSoldier: Eastern Frontという名前で出ている。 リリース当時北米では$29.99と安目の価格設定で発売されている。2012/04現在、少なくとも英語圏では再発版はリリースされていない。北米版はCD-ROM3枚組み。欧州版はDVD-ROM仕様。 ダウンロード販売はこれを書いている時点ではGamePlanetで行われているが扱ってる店はほとんど無いようだ。かつて扱っていたUKの店でもリストから消えていた。 シングルプレイ専用。予算・人員的な問題がクリアできず、当初予定していたマルチプレイはカットされている。 製作の初期段階ではソビエトの兵士を主人公にしてナチスとの戦いを描いたリアル史実路線のWWII物にする予定だったが、Call of Dutyの様にソビエト兵士が主人公のゲームが既に出てしまったのでそれではオリジナリティが感じられない。そこで路線を変更してフィクションのストーリー物にしたそうである。 |
STORY | ナチスはオカルティズムに傾倒して怪しげな研究を多数行っており、その中で魔術研究局とも呼ばれるアーネンエルベでは“超人”を生み出す研究が進められていた。そしてその部署の長官である天才科学者Ernst Shafferは、それに関わる秘術を探りにチベットに何度か訪問して交流を持っていた(ここまでは史実である)。このゲームはそこでShafferが手に入れた秘術によって、死者を蘇らせる研究に成功したという所から始まっている。 しかし死体を復活させて究極の兵士(UberSoldier)のプロトタイプを作り出す所までは成功したのだが、元々が死体なので命令を効かせる事が出来ないという問題が生じてしまう。そこでShafferは更なる研究の末に、「復活した兵士は最初に見た人間の命令に従う」という段階までこぎ付ける事に成功し、これによって彼の命に従うゾンビ兵士軍団が形成されようとしていた。 主人公のKarl StolzはSS所属のエリート兵士だったのだが、或る日レジスタンスの急襲を受けて死亡してしまう。脳に傷が付いていない事から格好の材料として選択された彼は、Shafferの手によってUberSoldierとなって蘇る改造を受ける。ところが彼を保護する研究所にフランスのレジスタンスが侵入、そこで蘇った彼はレジスタンスの女性Mariaを最初に見てしまい、結果としてその指示に従うようになってしまう。 その後はレジスタンスのリーダーであるMariaやDrecksier兄弟と共に、Shafferを倒してUberSoldierの研究を阻止するべく戦って行く事になるというストーリー。 |
PATCH & DEMO |
パッチはリリースされていない。ロシア語バージョンにはパッチが出ているが、これは後発の英語版には既に適用済だそうだ。 デモ(416MB)は存在し、Prison Outside Missionの半分程度をプレイ可能。 |
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動作環境 & トラブル |
DirectX 9.0c以上要 <注意> このゲームのリテール版はWindows7では動作しない。UbersoldierはStarforceというコピープロテクト方式を使っており、そのバージョンは3.7となっているのだが、Windows7で動作させられるStarforceのバージョンは5.7以上(5.5/5.6でも一部は可能)である。よって起動時にコピープロテクトの認証プログラムが正常に働かないので動かない。なおこの件はこのゲームに限らず、SFを使っているゲーム全てに共通する問題となる。(回避可能な方法が無い訳ではないのだが、グレーな手法でもあるのでここでは触れない)。 SFのサポートでは旧バージョンを使用しているゲーム向けに、無償でバージョンアップ用のプログラムを発売元に対して配布する意向を示してはいるが、実際にそれを申請してWindows7対応のパッチを製作しリリースしているゲームはほとんど無いと思われる。 Vistaでは3.04.062以上ならば動作可能なのでセーフ。ただしSFのドライバのインストール時に管理者モードでないと失敗するので注意。 後はSFのプロテクトを外した再発版か、ダウンロード販売を利用するしかない。ダウンロード販売ではDVDメディアが無いので、旧来の「純正なDVDなのかを見極めるプロテクト」は意味が無い為に、SFのプロテクト用ファイルが存在していてもWindows7で動作はするはずである。ただしダウンロード販売のサイトでは対応OSにWindows7は掲載されていないし、他の問題で上手く動かない可能性もある事を書き添えておく。 必要環境は当時としては比較的高目で、物理エンジンを結構使っているからかCPUの要求性能が高くなっている。Vertex & Pixel ShadersはV1.1以上が必要で2.0まで対応している。 VistaではKB932246の修正を入れないとトラブルが発生する可能性があるという情報が出ているが、SP1を適用していれば問題は無いと思われる。もしくは互換性モードでXP/SP3を使用するか。 メニューにて3Dバックグラウンドを採用している為に、グラフィックス関連に問題が有ると起動に失敗する可能性がある。起動時点で問題がある場合には、先に設定用のランチャー(settings.exe)を起動して各種設定を下げて試してみる。 あまり安定度が高いとは言えないゲームで、私の環境では3回ほど完全にストップして強制リセットせざるを得ない状態に陥った。掲示板を見てもサウンドの再生を失って停止するというケースが多いようだ。 パフォーマンスが非常に悪い(発売当時) 動作上の最大の問題と言ってもよく、設定を最大にして動作させるにはハイエンドのマシンが必要だろうというコメントも散見される。全体的に重いというのではなく、特定の箇所に来ると途端に重くなるという症状。基本的にはAuto Detectで設定される値よりも設定を上げないのが無難である。必要環境クラスのPCだと全てLowの設定でないと辛いかも知れない。 原因の第一としてはShadow Detailを“Very High”に設定すると極度に重くなる。私の環境でも文字通りにコマ送り状態で、メニューへと戻ろうにも操作すら効かないというまでに重い。どうもライトで照らされた場所を見たり屋外の光が多い場所で発生するようで、ライティングの処理自体に問題がありそうだ。デモの時もこの設定にすると重かったが、製品版はその比では無いマップが含まれている。 Anti aliasingも相当な負荷が掛かるようで、4xだと同様に場所によってはスローダウンしてしまう。もう一つはサウンド系が原因という人も多いようで、Hardware MixとEAXを切ると改善されるという話も出ている。後はAGPのビデオカードを使っているなら、BIOSでのAGP aperture sizeを多くすると(搭載メインメモリの半分以下)改善されるという情報有り。 やはりエンジン自体に問題があるようで、FEARやQuake 4を設定最高にしても問題なく動かせるという程度のマシンでも、このゲームの設定をMaximumにするとfpsが極端に落ちてゲームにならないという情報も出ている。 サウンドが全く出なくなる ゲーム中にサウンドが聞こえなくなる。これは会話の台詞だけが聞こえなくなったり、周囲の環境音だけが聞こえなくなったりと様々。最新のドライバ化を確認し、もしそうならDirectX診断からサウンドのアクセラレーションを左から2番目か一番左に下げるしかない(XP)。 ZE8 Complexで扉が開かずに先に進めない 結構な数が報告されているバグ。仲間と共に列車に乗ってやって来て最初のエリアをクリア。その後主人公のみがハシゴを登って2F部分から隣のエリアへと通路を通って侵入し戦闘になる。するとその第二エリアにも敵の列車がやって来て、自分の仲間達は1Fの通路からこのエリアに入って来るという流れになる。本来ならば戦闘後にこの第二エリアの向かい側の1F部分の扉(SSの黄色印)が開いて主人公のみがその先に進むのだが、この扉が開かないというバグである。 何故こうなるのかと言うと、第二エリアでの戦闘時にやってくる列車には屋根に敵が乗っており、到着とほぼ同時に味方が1Fのドアから侵入して来てこの屋根の上の敵との戦闘が始まるというスクリプトになっているのだが、何等かの原因で屋根の上に敵がいない状態で列車が入って来てしまう事がある。そうなると仲間は第二エリアに入って来た地点で戦うはずの屋根の上の敵を待ち続けてしまい、正常ならば列車を左側から廻り込んで目的の扉の前まで行くはず(SS参照)のスクリプトが作動しなくなる。よって到着後に黄色印の扉を開くというスクリプトも作動しない。 現段階では何故こういう状況が発生するのかはハッキリしていない。第二エリアに入って来てすぐに火薬缶を撃って敵を全て倒してしまうと発生するという意見や、入ったらすぐに右方向へと走って下に飛び降りてしまえば良いというのもあるが完全な解決にはなっていないようだ。取りあえずやり直すしかないのだが、どの時点でフラグに異常が発生しているのか分からないので、セーブした地点から数回繰り返しても治らないようなら、再度オートセーブのマップの最初からやり直した方が良いだろう。 |