UBERSOLDIER II
         (CRIMES OF WAR)

                                   12/04/16


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   公式サイト(欧州)  北米


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製作・販売: Burut Creative Team / Strategy First(北米) City Interactive(欧州)
発売: 2008/05
日本代理店: 無し




※08/09/20 レビューを掲載
※12/04/16 ダウンロード販売先を追加等の修正


概  要  2006年発売のUberSoldierの続編。前作同様にロシアのBurut Creative Teamが製作を担当している。

 この続編の制作は前作の代理店であったCDV Software Entertainmentの方から持ち掛けられたそうで、英語圏に向けてはUbersoldier 2: The End of Hitlerというサブタイトルが付いてアナウンスされていた。そしてCDVの範囲外である地元ロシア圏では先行して2007/05に発売され、世界発売は近い内にCDVより行われると言われていたのだが、結果的には別の代理店からリリースが行われている。CDVとの間に何があったのかは不明。その影響で英語圏では一年遅れのリリースとなってしまった。


 発売形態について簡単に整理しておく。ロシア圏では2007/05に大手代理店であるRussobit-Mからリリース。ロシアでは前作から(英語の意味で)Eastern Frontという名前のゲームであり、このゲームの原題はEastern Front: Ahnenerbe Crash(アーネンエルベの崩壊)である。

 その他の欧州地域ではポーランドのCity Interactiveが代理店契約を取得。英国ではCrimes of Warのタイトルでリリースされており、ちょっと見ただけでは続編とは気が付かない可能性もある。発売は2008/05で£9.99というバリュー価格となっている。

 北米地域ではStrategy Firstが代理店を担当。2008/08にUberSoldier IIのタイトルで発売されている。$19.99というバリュー価格設定。


 同じCity Interactiveからでもドイツ版はUbersoldier IIとなっており、何故英国ではCrimes of Warとタイトルが変えられたのかは分からない。CDVが名前の権利を持っているからだとしたらドイツでも違う名前になるはずだし、前作のイメージが非常に悪いから変えたという事も無いだろう。単に英国地域のプロモーション担当者の判断とも考えられるが、特にこのタイトルが良いとも思えない。


 内容的に北米版と欧州版は変わらないと思うのだが確証は無い。(ドイツ版だけは前作と同様に残虐な表現が大幅カットされていると思われる)。欧州でのレーティングは前作はPEGIで16+、今回は18+。英国版のCrimes of WarはBBFCで15+である。北米では両方ともMature(17+)。この辺は機関によって判定基準が異なるので、単純に年齢指定だけでの判断は難しい。このレビュー及び掲載しているSSは、欧州版のCrimes of Warによるものである。


 フランスで廉価版再発されているが、英語圏では行われていない。ダウンロード販売は代理店直の他だとPcGameStoreに置いてあるのが見付かった。扱っている店はほとんど無いようだ(2012/04現在)。



STORY  ストーリーは前作の続きとなっており、主人公も前作と同じくKarl Stolz。彼の属するレジスタンスのメンバーも、Maria(別人の如く修正されているが)を含めて再登場する事になっている。

 背景設定としてはナチスの魔術研究局とも呼ばれるアーネンエルベの一つの研究部門において、責任者の天才科学者Ernst Shafferは不老不死の実現や超人を生み出すべく、チベットに渡ったりして研究を続けていた。そして終にその研究は実を結び超人兵士(UberSoldier)を生み出す事に成功したのだが、実験体となった主人公のKarlは手違いによりレジスタンス側に付いてしまう事になる。そのKarlが復讐の為にその研究を打ち破るまでが前作のストーリー。


 今回のストーリーは終戦も間近となった1945年。施設もろとも壊滅させたはずの研究が、秘密裏に別の場所で行われているという情報をレジスタンスが掴んだ所から始まる。調査に向かったKarlとMariaは、Ubersoldierの研究がまだ終わっておらず、Dietrichなる謎の人物によって続けられている事を知る。再び彼等は力を合わせて、戦局の大逆転を狙うナチスの野望を打ち砕かないとならない。


PATCH

DEMO
 パッチは無し。ロシア語版でのパッチは全て適用済みとなっている。


 デモはロシア語版のみ存在しており、これは海外の大手ミラーサイトからダウンロード可能。以前に紹介した時の解説を翻訳部分のみ載せておく。
動作環境

トラブル
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU Pentium IV 2.8 GHz or AMD Athlon 2800+ Pentium IV 3.2 GHz or AMD Athlon 3000+
MEMORY 512MB 1GB
VIDEO VRAM 128MB以上
GeForce FX 5900, Radeon 9600
VRAM 256MB以上
ATI Radeon X800, NVidia FX6800
SOUND DirectX互換 EAX
対応OS  XP(SP2要) / Vista
DirectX 9.0c以上要


 必要環境の記載は複数のデータが存在しており、例えば対応OSはCrimes of Warのパッケージには98SE/ME/2000まで書いて有るのだがVistaは無し。Readmeの記載はXP(SP1)のみ。北米版の公式では上記の様にXP(SP2)とVistaと言った具合。おそらくその北米版の記載が正しいと思われる。64bit版OSへの言及は無い。

 具体的なビデオカードの名前からしてVertex & Pixel Shaders 2.0以上に対応したビデオカードが必要となるはず。それとAGP版のカードを使用している場合、BIOS上でAGP aperture sizeが128MB以上の設定にされていないと問題が起きるとされている。

 動作が重い・描画異常の問題が発生する場合には、オプションからAuto Detectで自動的に設定を判断させてみるのが第一。それでもおかしいのならば、同じくMinimumを選んで変化が無いかをテストしてみる。


 私のマシン(XP SP2, E6850, Geforce 8800GTS Forceware 175.19, SB X-Fi)では一度落ちた程度で安定性には大きな問題は無かった。ただしサウンドに時々妙なノイズが入るというトラブルは有り。また画面の明るさ調整が適用しても正確に反映されないという状態になっている。(望みの明るさに正確に止まってくれず、適用すると若干明るいか暗い方向にスライダーがズレて止まってしまう)。

 セーブデータの場所は \My Documents\US2の中。


 欧州版は公式掲示板が無く、北米版も書き込みが少ないのでトラブル関連の情報が少ない。

サウンド再生に問題あり
 EAXとHardware再生の2項目をOFFにしてテストを行う。またWinampを起動したままだとサウンド再生が遅れるという報告あり。


ナイフ攻撃の連続で操作がおかしくなる
 L-Shiftキーに攻撃操作を設定しておいて、ウインドウズ上で固定キー機能を切っていないと発生する可能性がある。(5回連続押下で作動)。コントロールパネル→ユーザー補助から設定をOFFにする。

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