RUNE
12/06/17
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BOTTOMLINE
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製作・販売: Human Head Studios / Gathering of Developers
発売: 2000/11
日本代理店: P&A
※10/03/04 レビューを掲載
※12/06/17 Rune Classicの発売情報を追加
※オリジナル版 V1.07でのレビューになります
概 要 |
米国のHuman Head Studiosのデビュー作となる、三人称での近接戦闘を主体にしたアクション・アドベンチャー。同社はその後も幾つか作品をリリースしているが、一番有名なのは2006年に発売されたPreyと言えるだろう。GoDの方はインディーズ会社を支援する目的(大手代理店の支配下に置かれずに、自由な発想でゲームを制作してもらう)で設立された代理店だが、その後Take Two Interactiveに買収されており、ゲームの配給もT2が手掛けている。2010/03時点でのRuneの権利を持つ会社はT2配下のRockstar Games。 PCがメインプラットフォームで、その後Mac, Linux, PS2に移植されている。ただしPS2版はRune: Viking Warlordという名前で内容が多少変更されており、グラフィックスがかなり劣る等の問題でPC版に比較して評価が低い。 後にマルチプレイ専用の拡張パックRune:Halls of Valhallaと、これと本体とのセットとなるRune Goldがリリースされている。 当時のゲームサイトからの平均評価は77.1%となかなかの結果に終わっている。特にマルチプレイは人気が高く、10年が経過した現在でもまだサーバーやプレイヤーはそこそこ存在しておりプレイが可能。その人気から続編を望む声も当時から出ており、HHS側もそれを否定してはいないが、未だに具体的な話は出て来ていない。 オリジナルのリテール版の後には、T2の廉価版シリーズであるTakeAdvantageの一つとして再発されている。しかし現時点ではT2のカタログには掲載されておらず一般的には流通はしていない。新品を手に入れたい場合ならば、オールドゲームの在庫が豊富で有名なCDAccess.comにまだ在庫がある。海外のオークションや中古を購入するつもりならばそれ程レアなゲームではない。 日本ではマニュアル付きの英語版をP&Aが当時販売していたが、公式サイトは既に無くなっており取り扱われていない。その後権利が移ったらしく、ツクダシナジーから拡張パックをセットにした「RUNE プレミアムパック」が発売されたが、こちらは会社自体がもう消えている。だが一時流通していた事もあって、オークションや中古ならば検索すればまだ幾つか見付けられるようだ。 |
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STORY | 主人公のバイキングの若者Ragnarは、ある日一族から一人前の漢(おとこ)として認められて村のシンボルであるルーンストーンの守護を誓う。しかし丁度その頃村には不穏な空気が漂っており、反逆者Conrackとその相棒のSigurdが邪悪な神Lokiの復活を企んでいた。 そして遂に裏切り者のConrackとの対決になったが、Lokiの力を借りた彼の強大なパワーにより一族は敗れ去ってしまう。だがRagnarは正義の神Odinの力により死から復活させられて、世界を闇へと引き戻そうとうするConrackの野望を打ち砕く為に戦って行く事になる。 |
PATCH & DEMO |
オリジナル版のパッチはV1.07が最終。パッチはV1.06→1.07の順に適用する必要がある。Halls of Valhallaをインストールしている場合には、そちら専用の別の1.07パッチが用意されている。再発版の場合には最新パッチが適用済の可能性も在るので注意(起動画面にバージョンは出る)。 マルチプレイ用には非公式でユーザー制作のパッチであるV1.08が出ているが、これはHHSにも公認されている物となる。適用にはHalls of Valhallaが必須で、シングルプレイのみならば特に必要は無い。 シングルプレイ用のデモが出ている。新しめのサイトには無い可能性があるが、Fileplanet等の大手サイトならば置いてある。 |
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動作環境 & トラブル |
DirectX 7.0a以上要 現在でも公式サイトの掲示板が活動を続けているので、10年以上前のゲームとは言え情報は集め易い部類。VistaやWindows 7でもインストールやプレイに特に支障は無い模様。私のXPでのテスト((XP SP3, E6850, MM 2GB, Geforce 8800GTS 640MB, 196.21, SB X-Fi))でも目立つ問題は見当たらなかった。マルチコア環境でも速度に異常は見られない。 ビデオカードの3DAPIとしては、Direct 3D, Glide, OpenGL, MeTal, Softwareに対応している。現状ではGlideとMeTalは使用が困難なのでD3DかGLになるが、掲示板を見ると最新のレンダリング用のdllを使うならばOpenGLの方が良いという意見の様だ。なおゲームはDX7を使用しているが、Unreal Tournamentのエンジンに対応させた新しいビデオカード用のレンダリングプログラムを制作している有志がいて、そこでDX9に対応したD3DとOpenGL用の最新版が配布されている。他にDX10への対応版もあり。 もしOpenGLにて異常があるならばD3Dと切り替えて使ってみれば良いだろう。それとソフトウェアモードでのレンダリングにも対応しているので、相当古いPCでも動かせる可能性は高い。ただしソフトウェアなので最高設定にしても画質が相当劣化する上に、そうやって設定を上げると現在のPCでも重くなる位の負荷が掛かるので、各種設定を更に下げて劣った画質でプレイしないとならないという制限が発生する。 初期バージョンにはバグも存在していた様だが、私がプレイした当時のWin98上でのV1.07では安定していたゲームである。もし何か起動や動作に問題がある場合には、プログラムグループ内のSafe Modeを使ってサウンド等をオフにしたりして変化がないかを試してみるのが第一。 セーブデータを移す場合、初期のUnreal系エンジンの他のゲームと同様に、Systemフォルダ内のUser.iniを一緒にバックアップしておかないとならない。セーブした日付とマップ名をセーブスロット別にUser.iniに書き込んでいる為で、初期状態だと全スロットが空なので、セーブデータだけを戻してもセーブ一覧に名前が出て来ない。復旧方法としては、取りあえずゲーム内の何所でも良いので全てのスロットにセーブを行ってしまい、その後セーブデータを戻せば「各スロットにはセーブが存在する」という状態になっているので、ロード画面からデータを読み込める様になる。そこで改めて同一のスロットに上書きセーブすれば、セーブスロットの名称もちゃんと元に戻る。 |