<BIOMOD>

 DefaultのLightを除いて体の部位別5箇所にインストール可能であり、それぞれのスロットには標準タイプ2種・Black Market1種の全3種の中から1つを選んでやる。仕様に関してはSYSTEMの項を参照。使用にはEnergyを消費する点は前回と変化無し。しかしDEIWではEnergy Cell1個でBio Energyが全回復するようになっており、全くEnergyを使わないPassiveタイプも存在するのでDX1に比べると気軽に使えるバランスとなっている。

Biomod
はBlack Market)
解    説 特    徴
Vision Enhancement  Active。最初はNight Visionのみだが、L2で生体L3では重要なアイテム等も含めて透視が可能になる。
 壁を透過して先を見通せる事から、周囲の警備状況を観察して動くのに適した能力。Leanが出来ないのでそれの代わりとも言える。ステルス行動を行う際に役に立つが、このゲームでは姿自体を消したり出来る為に、そういった能力が有るならばそれ程は重要ではなくなる。
 また壁越しに敵の動きが分かるので攻撃する時にもかなり役に立つ能力であり、特に壁を抜いて撃てるMag Railとの組み合わせは有効となる。
Regeneration  Active。ONにしている間自動的にヘルス値を回復する。レベルが上がるほど回復速度とエネルギーの使用量が減る。
 戦闘型のプレイヤーに取っては役に立つ機能で、これがL3まで行けばヘルスの心配は相当少なくなる。非常に有用な機能であるのは確かだが、最も役立つ能力とも言えたDX1程ではなくなっており、相対的な重要度は落ちている。他の手段でのヘルスの回復がDX1に比較して容易になったのと、他にヘルス回復用のBiomodが有るというのが主な理由。
Spy Drone  Active。小型のスパイカメラを飛ばす。レベルが上がるとそのカメラからEMP攻撃も可能。
 
 個人的には全能力中で1,2を争う強力な物と思うBiomod。実は先を探る能力は大して重要ではなく、EMP攻撃が非常に効果的である。このゲームでの強敵は人間タイプではなく監視砲台やbotなので、それ等に対してEMP攻撃が出来るというのは大きい。何より完全に相手の視界外から飛ばして攻撃出来るので、自分を危険に曝す事無く厄介物を一掃出来たりする。L3になれば効果も広範囲となり、更に生体にもショックダメージを与えられると万能となる。
 弱点はエネルギー消費が多いのと、飛行に高さ制限が有る点位。しかしRepairbotが有ればエネルギーを気にせず連発可能となり、そこを拠点として周囲の敵を壊滅させる事も可能だ。
Cloak  Active。生体系の敵から身を隠す能力。機械系には意味無し。レベルが上がるほどエネルギーの使用量が減る。
 姿を消せる事から当然ステルスでの行動において有効。或いは何もせずに通り抜けたい時にも使える。戦闘時でも近付いてから奇襲攻撃出来るので非常に使える能力である。発砲した時点でCloakは解除されるが、Sniper Rifleの様な一撃必殺系武器とのコンボなら反則的に強い。
 ただしレベルが低いとエネルギーの消費が激しい。それとこれ自体の弱点では無いが機械系の敵には無意味なので、そういった警備が有る地域では役に立たない。
Hazard Drone  Active。ダメージを与える酸やガス等の障害から受けるDroneを作り出してダメージを軽減する。
 Hazardでは役に立つが、全てのBiomodの中では下位ランクに見える。確かに今回はHazard系から受けるダメージが大き目の様なのだが、全体的にHazardに覆われて動きが困難という場所がそれ程無い(これ無しでは通るのは無理という場所もほとんど無い)。難易度HardやRealisticの時に、Greaselの毒液攻撃を和らげたりロケットの爆発ダメージをカットしたりというのに役立つとは思うが、Regenerationとか有れば有り難味も薄れる。
 特殊能力としてL3ではHazardでのダメージをエネルギーに変換出来るというのがあるが、これも余程Cellが足りないとかといった状況でもないと意味が無いだろう。
Neural Interface  Passive。コンピューター端末にハッキングする能力。レベルが上がるほど短時間でハック可能で、また操作出来る項目も増える。
 監視カメラの動きを止めてしまえるので、ステルスでも戦闘でも有効な能力である。L3まで行けば砲台の攻撃対象を変更してやって敵を攻撃させられるので強力な武器となる。ただし何時でもアクセスし易い場所に端末が有る訳ではないので、そういう場合には困るケースも(止めたい砲台の先に有るとか)。後はATMから金を引き出す事が可能だが、今回は(DX1と異なり)金で購入出来る物が多いので、金を探し回る手間が省けるという利点も持っている。
 DX1では非常に重要だった能力だが、マルチツールを多く集めたりとか他の動きでもカバー出来るようになったので、今回は相対的な便利度は低くなっている印象。
Aggressive Defense Drone  Active。敵の放つロケットやGrenadeの様な飛んでくるタイプの弾を、自分に届く前に空中にて爆破してしまうDroneを発生させる。
 使用個所は限定的になるが、強敵相手に有効なので使用価値はある。特にL3だと敵の発射した瞬間に爆発するので、敵が自爆ダメージを受けて勝手に死んでくれる。よってロケットランチャーを持った敵相手なら、武器を使わずにノーダメージで倒せる。攻撃型でも防御型でも有効なBiomod。弱点は汎用的に使える能力ではない点(その他の一般的な武器攻撃に対しては無力)。
Thermal Masking  Active。監視カメラやbotの様な機械から検知されなくなる能力。レベルが上がるほどエネルギーの使用量が減る。
 Cloakに対して機械系の敵から姿を隠す能力。監視カメラ、砲台、botといった相手に検知されずに行動出来る。このゲームでは機械系の方が強敵なので、その意味で戦闘や検知を避けられる為に非常に有効なBiomodとなる。ただEMP系のGrenadeや武器を使って破壊するという手もあるので、無いと困るといった程ではない。攻撃すると解除される。
Electrostatic Discharge  Passive。Meleeタイプの武器での攻撃時にEMPダメージを付加する。Trap系のビームを切って解除も可能。
 効果が直接攻撃型の武器に限定される為に、特殊な部類の能力となる。その手のプレイを目指すのでなければ有効ではない。Strength Enhancementと組み合わる事でより効果を増す。最初は弱いがL3に達すると相当な威力となり、Energy Bladeとの組み合わせは効果的。またL3では機械系の機能を一時的に狂わせてしまう事(Scramble)が出来、これは非常に使える(一回攻撃すると味方になって敵を攻撃するようになる)。エネルギーを全く使わないというのも利点。
Strength Enhancement  Passive。重い物を持ったり、物を遠くに投げたりする能力。重い物を動かして台を作りそれを利用して高い場所に上るとか、その背後に隠された入り口を使うとかいった事にも使う。またL2,L3ではそれに応じてInventoryのスロットが一個ずつ増える。
 
 まずInventory Slotが増えるという点では全てのタイプのプレイヤーに取って有効な能力である。重い物を持って敵に叩き付けてダメージを与えるというのも可能だが、逆に木箱を積んだりするのには不向き(力が強過ぎて壊れてしまう)。その能力はともかくとして使っていて面白い物なのは確か(死体を思い切り遠くに投げたり)。
 それとMeleeタイプの武器のダメージを増加させるので、この手の武器を使うならば必須と言える能力。
Biotox Attack Drone  Active。自分の周囲にToxic攻撃を行うDroneを作り出し、付近に敵がいる場合は自動的に矢を放って攻撃して眠らせる。
 隠れた場所から敵を攻撃して失神させる事が出来るのでステルスタイプのプレイヤーにとっては非常に有効な武器。ただし検知距離はそれ程長くないので、或る程度は敵に近付く必要がある(一度検知すれば攻撃可能距離は長い)。
Bot Domination  Active。botや砲台を乗っ取ってしまい自分で操作してしまう。攻撃も可能。
 強力な能力を持ったbotを自分で操作して攻撃可能になるので有効ではあるのだが、問題は乗っ取るまでに結構な時間が掛かる点。その間傍にいないとならないので、何等かの方法で味方にしておかないとならないという制限がある。よって他のBiomodと組み合わせて取らないとならないだろう。それと乗っ取りの間は本体(自分)は無防備になるので、砲台を乗っ取って攻撃も出来るのだが、こういった動けない物を使うのは危険も伴なう。
Speed Enhancement  Active。移動速度及びジャンプ力を増加させる。レベルが上がるほどエネルギーの使用量が減る。高所からの落下ダメージも減少。  移動速度が上がるというのは攻撃時に有利ではあるが、あまりにも速いので反って狙い難く、危なくなった時に一時逃げるのに使う事の方が多い。或いは非戦闘型なら、敵のいる中を戦わすに走って突破するのに便利である。高いビルから飛び降りて逃げてしまうのにも使える。
Move Silent  Passive。移動時の音を消す能力。L3では無音で走る事が可能。高所からの落下ダメージも減少。  これはステルスを使うプレイヤー用と考えていいだろう。敵の背後を音を気にせずに駆け抜ける事が可能になる。もちろん攻撃型のプレイヤーにとっても奇襲攻撃に使える。
 Speedも便利だが、逃げるだけでなくアイテム探索等を考えるならばこちらの方が有利。
Health Leech Drone  Active。周囲の倒れた生体を分解して自分のヘルスとして取り込んでしまうDroneを発生させる。気絶している相手は死亡している相手の2倍の効果。
 ヘルス回復の手段となる為に非常に有用な能力。基本的にはRegenerationかこれを持っているのが理想となる。こちらは実際の戦闘中には使いにくいが、その分回復効率はRegenよりも上の様だ。ステルスタイプのプレイヤーならばこちらの方が有利。終盤体が残らない敵が増える為に若干使いにくくなるが、逆にL3では生きた動物の体をも分解出来る様になる。


 以上の様に使える能力が多く、その選択には頭を悩ませる所。非常に有用な物であっても他の能力を持っているとそれ程は重要ではなくなるといった事もあり、最終的には5つをどう組み合わせるのかという問題となってくる。Biomod Canisterを沢山集めれば終盤に掛けてここは修正したいという能力を差し替えられるようにもなったので、一回のプレイ内でもバラエティに富んだ組み合わせが可能である。
 注意点としては、少なくとも中盤まではそれ程集まらないのでそれまでは自分の考えるプレイスタイルに合った物を選んでおく事、Black Marketの物はそれ程無くて5つの部位を全てBMBにしてL3というのは無理という点(多分ゲーム全体で10個程度)。



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