ALIENS VS PREDATOR

                                  10/08/23



   SYSTEM / MARINE

   PREDATOR / ALIEN

   問題点 / GRAPHICS / MULTIPLAYER

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製作・販売: Rebellion / Sega
発売: 2010/02
日本代理店: 無し


概  要  AvPをタイトルに冠したゲームは様々なゲーム機にて昔から幾つか出ているが、PCをメインにしたFPSのシリーズとしては三作目になる作品。前作のAvP2が2001年なので相当久し振りの発売となる。そして今回はPCだけではなく、Xbox 360, PS3も併せたマルチプラットフォーム対応となっている。

 制作を担当するのは初代を1999に制作した英国のRebellion。開発チームのメンバーも当時の者が数多く残っているそうだ。代理店は現在シリーズの版権を持っているSega。サブタイトルは最終的には何も付かず、その代わりに同名の一作目の方をClassicと称したり、こちらに(2010)と付けたりして区別している。


 版権自体の人気が高く、またゲームの方も過去作が評価されていたシリーズの続編という事で、注目度も高く期待されていた作品だったが、今作の評価については68.3%(PC)という結果に終わった。他の機種でも同程度の評価。

 7月にはコンソール版のサポートを打ち切るというアナウンスが成されており、今後マルチプレイのバランス修正等のパッチはリリースされない。PC版も現在対応中の問題解決用のパッチリリース後は、何か特別な問題が生じなければ同じと思われる。当然の如く各種掲示板はこの件で荒れている状況にある。


 主にプレデターとエイリアンのフィニッシング・ムーブ(海兵隊を捕まえた後の虐殺表現)が問題視され、具体的には首を狩る時に脊椎ごと体から引き抜いたり、目の部分を尻尾で抉ったりというシーンが登場する。もぎ取った首を使って網膜スキャナーを突破する箇所もあったりと、全てのバイオレンス表現を修正するのは大変という事で規制版の制作は断念され、レーティングの厳しさで知られる日本やドイツでは発売されていない。一方で同じく規制で有名なオーストラリアでは、レーティング拒否後の再審査の末に「これらの残虐行為は架空の異星人によるものであり、映画の設定をそのまま使っているだけ。また発動はランダムでプレイヤーが意図的に行える操作ではない。」という主張が認められて、ノーカット版での発売が決まっている。


 ゲームのコピープロテクトにはSteamが使用されており、プレイにはSteamのアカウントが必須である

 PC版も同じく規制されており、日本からはSteamを通して購入する事は出来ない(国籍を変えて可能なのかは未確認)。リテール版をインストールして登録するのは問題無し(私の持っているのは英国版)。


 『Swarm Map Pack』, 『Bughunt Map Pack』の2つのマルチプレイ用の有料DLCがリリースされているが、これも同じく日本からは購入出来ない設定。


STORY
 背景設定は映画「Alien 3」の30年後。惑星BG-386上においてWeyland-Yutani corpのトップであるKarl Bishop Weylandは、秘密裏にエイリアンのクイーンを捕獲し、禁断の人体実験を含めてエイリアンの生態系を研究していた。そんな中、何時建造されたのかも分からない巨大なピラミッド状の遺跡が発見される。しかしその内部探索を行おうとした際に巨大なエネルギーを解放してしまい、それにより捕らえていたエイリアンが脱走。更に封印されていたピラミッドが開かれたという信号が遠くプレデターの棲む惑星へと送られてしまう。

 このピラミッドを過去に狩りの場として使用していたプレデターは、海兵隊とエイリアンを排除してピラミッドの奥へと向かう為に。エイリアンはクイーンを解放して、この星を再度その支配下に置く為に。星へとやって来た海兵隊は仲間達を助けながら、エイリアンとプレデターを倒してこの混乱を収める為に、またも三つ巴の戦いがスタートするという設定。



PATCH

DEMO
 パッチはSteamを通して自動的に適用される方式で、これまでに細かい物を含めて5回リリースされている。

 マルチプレイ用のデモがリリースされていたが(日本は配布エリアから除外)、現在では配布されていない模様。

動作環境

トラブル
  必要環境 推奨環境
CPU 3.2 GHz Pentium 4 / Athlon 64 3000+ Core 2 Duo E6400以上
MEMORY 1GB (XP) / 2GB (Vista/7) 2GB (XP) / 3GB (Vista/7)
VIDEO 256 MB VRAM
NVIDIA 6600 , ATI X1600以上
512 MB VRAM
NVIDIA 8800 , ATI HD2900 PRO
SOUND DirectX 9.0c 互換 同左
対応OS Windows 7/ XP / Vista
DirectX 9.0c以上要


 初回プレイ前にSteamによるオンライン認証が必須。インストールのサイズは15GBと多目。Xbox 360 ゲームコントローラーに対応している。

 DirectX 11に対応しており、対応するシステムを持っていればDX9と切り替えて起動可能。DX10の環境でもDX11モードの方がパフォーマンスは良くなるそうだ(当然DX11専用の機能は利用出来ない)。私の場合はXPなのでDX9モードでのプレイとなり、レビューに使っているSSも同じ。動作は安定しており一度も落ちたりは生じなかった。(XP SP3, E6850, MM 4GB, Geforce GTX 260, V197.45, SB X-Fi)。

 現時点(2010/08)ではデモが無いので、動作確認をする事は出来なくなっている。(DX11環境があるなら単体のベンチマークを使うという手はある)。セーフモード等は無いので、DX11で起動しないならDX9で試す位しか無いだろう。



*DX11モードにて、突然動作がカクカクとして遅くなったりする
 ドライバの問題とも考えられてNvidiaやATIと検証中。ただしVRAMに比べて設定を高くすると発生するのも確認されている。テクスチャの設定をノーマルにしてからゲームを再スタートさせ(指示が画面に出る)、変化がないかを確認。


*DX11モードでブラックスクリーンになり音だけが再生される
 ビデオカードのドライバがDX11に未対応の古いバージョンの可能性がある。


*海兵隊のフレアが正常描写されない
 Nvidiaのカードで影の設定が“Low”だと発生。それ以外に設定する(OFFでも良し)。


*DX9モードにて、プレデターのビジョンモードで敵がハイライト表示されない
 ドライバ側から強制的にAAを掛けると発生する。


*Radeon使用で"ATIKMDAG has stopped responding but was successfully recovered" のエラー
 いろいろな原因が考えられ、具体的にはAMDのサポート737-27116を参照。


*サウンドが欠けたり変に聞こえる
 主にSound Blaster X-Fi とVista / 7の組み合わせで発生する。コントロールパネル→サウンド→再生→[該当デバイス]→プロパティ→サウンドブラスターと辿って、拡張機能のボックスのチェックを外す。


*DX11モードにて、ガンマの設定が機能しない
 Nvidiaのカードで発生する。ドライバの修正待ち。


*CrossFireかSLI環境でパフォーマンスが上がらない
  Reduce Mouse Lagの設定をオフにすると改善される可能性がある。ただしマウスの動きに問題が生じる恐れあり。


*ローディングの画面で止まる
 DX11モードにNvidiaのビデオカードの組み合わせで、設定のV-SyncとReduce Mouse Lagを同時にオンにしていると発生する恐れがある。どちらかをオフにすれば治る。


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