CHROME

                                  09/07/01



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製作・販売: Techland / Gathering (Take Two)
発売: 2003/09
日本代理店: 無し



                          ※このレビューはV1.1.3.0v2でのプレイによるものです


概  要  制作担当のTechlandは1991年設立のポーランドの会社。同国内では販売代理店兼ゲーム制作会社として最大級の規模を誇っている。このChromeを開発していた当時は欧米の英語圏では無名に近い存在で、ゲームとしてもマイクロマウスから日本語版が出ていたXpand Rallyの方がまだ知名度は高かった。その後はCall of Juarez等のゲームにより今では有名になっている。

 地元他の一部東欧地域で2003/07に先行発売。2003/09には欧州の主要国にてGatheringからリリース。北米ではその一ヶ月遅れでStrategy Firstから10月に発売されている。2004年にはパッチやマルチプレイ用の追加コンテンツを加えたChrome Goldを欧州にてリリース(英国では未発売)。北米ではGatheringが解体されたからという事なのか理由は不明だが、代理店とタイトルを変えてAdvanced Battlegrounds: The Future of Combatという名前でDreamCatcherから再リリースされている。


 制作期間は3年弱で開発チームの規模は20人程度。その後は同じ世界観を用いたChrome Specforceが2005年にリリース。続編となる2はアナウンスはされているが、詳細な情報は数年間入って来ていない。


 廉価版としては上記のゴールド版以外には出ていない。Advanced Battlegroundsの方もDCの通販サイトに掲載されていないので、現在では出回っていないと思われる。よって現時点(2009/06)ではパッケージ版の新品は入手がやや困難と言える。

 ダウンロード販売サイトではGamersGateに有り。日本の店を幾つか見たところCarry-Oneに掲載はされているが在庫切れ表示。今でも取り寄せられるのかは不明。





STORY  設定は人類が遠い銀河系へと進出している22世紀の未来。主人公のBolt Loganは宇宙警察や特殊部隊での8年間の勤務の後に、傭兵に転身して様々な仕事を請け負うようになる。そのパフォーマンスは極めて秀逸で、引き受けた全ての仕事を成功させて宇宙でも有数の傭兵として知られるようになっていた。

 しかしある仕事の際にパートナーに裏切られ、犯罪の汚名を着せられて官憲から追われる身となってしまう。その後Loganは追っ手を逃れて辺境の地となるValkyria星系に身を隠し、偶然知り合ったCarrieをパートナーに選んで、その地で新たに傭兵としての仕事を引き受けて暮らしていた。しかし数々の仕事を引き受ける内に、偶然にも過去の裏切り者に結び付く事件に遭遇する事になるというストーリー。

 タイトルのChromeとはゲーム中に登場する非常に希少で高額な価値を持つ金属資源の名称。この採掘場所に関連する事件が発生するようになっている。


PATCH

DEMO
 シングルプレイについては1.1.3.0v2が最新。これは過去の全てのバージョンに適用可能。英国版と北米版ではパッチが異なるので注意(EN.1.1.3.0 or US.1.1.3.0)。以前のバージョンのセーブゲームでは問題が出る可能性もあるそうだ。ミッション選択にて各マップの最初からプレイし直す事を推奨している。

 その後マルチプレイ用にシステムの仕様を変更した1.2.0.0が出ている(1130の適用が先に必要)。適用するとマルチプレイ専用の別exeがデスクトップに作成されるので、マルチプレイの際はそちらから別に起動するようになる。V1130のサーバーとは互換性が無い。なお今回現行のマシンにこのV1200を入れようとしたら、最初にデスクトップにショートカットを作成した後にすぐ落ちてしまう。旧マシンでは問題無く適用が可能。


 シングルプレイ用のデモがリリースされている。ただしこのバージョンは1.1.1.0なので安定性等に問題が発生する恐れあり。マルチプレイ用にはノーマルなデモの後に、プレイ期間限定で製品版のサーバーに接続可能で人気のあるマップを5個収録したChrome MP Xmas Trialというのが出ていた。既に現在ではマルチプレイのデモはサーバーが無くプレイが不可能だと思われる。

動作環境

トラブル
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU PIII 900MHz P4 1.5 GHZ
MEMORY 256MB 512MB
VIDEO VRAM 32MB / DX 8.1互換/ Hardware T&L対応
GeForce 2MX or ATI Radeon 7000
VRAM 64MB / DX 9互換 / Hardware T&L対応
GeForce 4 or ATI Radeon 9000
SOUND DX 8.1互換 DX 9互換
対応OS  98/ME/2000/XP
DirectX 8.1以上要


 Vistaやx64ではどうなのか不明なので、購入を考えるのならば先にデモで確認してみた方が良い。 既に各種ビデオカードの互換一覧は古いので割愛。発売当時は安定性及びパフォーマンスに大きな問題を抱えており、ゲーム自体の評価にも影響したと思われるほどクレームが多かったゲームである。一応当時の主な問題を書いておく。

*マップのロード時間が非常に長い
*Radeon7500ではキャラクタが表示されない
*Geforce 4MX系カードでは設定を下げないとパフォーマンスが非常に悪い
*最初のメニューでカーソルが消える
*AGP Fast Write をDisableにしておかないと問題発生
*Shadowmapを選択した場合表示が変になる可能性有り


 個人的にはGefroce 6800使用マシンの時にプレイしたが安定性は高く、ほとんど問題を感じなかった。問題が発生する場合には、プログラムメニューにSafemodeを持っているので、そちらのショートカットから起動して変化があるかをテスト。


 <動作確認> (XP SP3, E6850, Geforce 8800GTS 640MB, 181.22, SB X-Fi)にて動作確認テスト。幾つかのセーブデータを読み込んだりしたが基本的な動作には問題は見られず。マルチコア環境でも問題は無い模様。ただし場所によってキャラクタの動きが変になる現象に遭遇。移動キーを押しても動き出しが一瞬遅く、止まる時も慣性が働いているかの様に滑ってすぐに止まれない。また死体をサーチする際にUSEキーが反応しなかったりする。いろいろと試したところ、正常な場所でも下を向いたままで動いたりすると発生するようだ。
 そこでfpsの問題かと考え測定してみたところ、fpsが200辺りを越えると現象が発生するのを確認。垂直同期をNvidiaコントロールパネルから強制的にONにしてやり、fpsの上限値を制限する事で問題は解消した。ATIのカードで垂直同期を変更出来ないのならば、なるべく重くなる様な設定にしてみるか、外部ツールに頼るしかないだろう。

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