CRYSIS
08/10/09
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製作・販売: Crytek / Electronic Arts
発売: 2007/11
日本代理店: エレクトロニック・アーツ
概 要 | Far Cry (2004)で知られるドイツのCrytek製作のFPS。UBIから発売されたその前作FCとの関連性は無く、このゲームは新規に契約したEAより発売されている。Crytek社の内部的な位置付けとしては、全三部作の第一弾となっている。ただし残り二編が制作される事が決まっている訳ではない。Crysis
1.5とも呼ばれる外伝的な作品であるCrysis Warheadは2008/09に発売済み。 最先端のグラフィックスを実現している代わりに非常に重いゲームとして知られており、デモのリリース後には各種掲示板にて「こんな重いゲームが数多く売れる訳が無い」といった抗議文が目立った。そして実際に発売直後の調査機関の発表では大して売れておらず、やっぱりという反応も出ていたが、2月のEAの公式発表では既に100万本を突破している事がアナウンスされている。 Special Editionも存在しており、これはArt booklet, Official soundtrack等が付属した物。なおこの中にマルチプレイ用の特殊車両が使えるキーコードも同梱とされていたが、物によってはキーが入っていないという問題や、コードを入れているのに使えないといった各種トラブルで発売直後は相当揉めていた。(最終的にどうなったのかは分からない)。 製品版はEA公式からダウンロード販売も行われている。その後Steamでも買えるようになった。 日本ではクライシス 完全日本語版が発売されている。言語はゲーム中の切り替えは不可能であり,インストール時に日本語か英語かを選ぶようになっている。 サントラが発売されており、今見ると日本のAmazonでも買う事が出来る。ダウンロード販売も有り。 製作コストは2,200万ドル。高額なのは確かだが、既にAAAとされる大作クラスでは一般的なレベルである。 ゲーム内で使用されているナノスーツは全くの絵空事ではなく、実際に米軍がプロジェクトとして研究中の物をベースにして考え出されている。これは実際に着込んだ人間の発揮出来る力を上げたりが可能な物。2020 Future Warrior system等で検索すれば参考記事が見付かる。 現時点ではPCのみでの発売となっており、移植の噂は何度も出ているのだがその度に他のプラットフォームへの移植予定は無いと否定されている。制作エンジン自体は両コンソールにも対応しているのだが、Xbox 360やPS3では能力的にCrysisを動かすのは無理という理由(地形データ用のメモリが足りない等)。また同社はかねてより複数のプラットフォームを考えての製作は好ましくないという方針を打ち出しており、FCの時もPC版の後にコンソールへと専用に調整された別のゲームとしてリリースされていた(製作は別会社)。 ただし移植を100%考えていないのではなく、発売前のインタビューでは「今はPC版がどんな評価やリアクションを受けるのかが最大の関心事であって、その結果が良ければその評価を基にしてコンソールへの移植も行われるのではないか」とコメントしている。よってPC版とは内容の異なる調整版としてなら発売される可能性は残っていると考えられるだろう。 |
STORY |
時代設定は2020年の未来。南シナ海のある小さな島からの不思議な信号を受信した研究グループが、探索によって地下に埋もれていた太古の昔に地球にやって来たエイリアンの物と思われる遺物を発見する。しかし北朝鮮が彼等を捕らえると共に、島の周囲を封鎖して秘密の内に遺物の調査を開始。その通信の途絶えた探検隊の状況を探る為に、現地に特殊部隊Delta
ForceのRaptor Teamが乗り込んだ所から話はスタートする。 |
PATCH & DEMO |
V1.2(361MB)までリリースされている。このパッチは適用後に問題が発生したという声も有って、それはPatchのトラブル等に対策と同じくまとめられている。(Punkbusterのインストールには必ずチェックを入れないとならない等)。緊急対策用にV1.2.1がリリースされている。 デモはシングルプレイ用の物がリリースされている。ただしこのデモはエンジンのバージョンが古い為に、自分のマシンで起動するかどうかのテストには使えるが、パフォーマンスや安定度を計るには適していない。特にVista+DX10の環境における安定度には結構違いが有るようだし、パフォーマンスについても製品版より劣る面が見られるようだ。 |
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動作環境 & トラブル |
DirectX 9.0c以上要 ビデオカードの最低はVRAM 256MB以上でShader Model 3.0以上に対応のカードと、その要求は発売時点では最も高い部類に入る。なおCrytekへの確認の問い合わせでは必要なのは3.0以上という見解らしいが、実際の製品の記載では9800 ProやX800等の2.0世代のカードが含まれており、実際に設定を下げれば動作するという報告も出ている。これは続編のWarheadでも同様。 OSは64bitにも対応。また同梱のエディターであるSandbox 2はこの64bit OSしか公式にはサポートしていない。理由はXP及びVistaの32bit版ではメモリ容量が4Gまでの為に、マップによってはメモリ不足で扱えない物が存在しているから。 DirectX 10に対応している。DX9版とゲームプレイ上の違いは無いが、唯一マルチプレイで物理演算の設定を最高に上げるにはDX10でないとならない。 コントローラーはXbox 360 USB controllerのみをサポート。 重さへの対策について。第一に解像度がかなり影響して来るので、これを1024*768や800*600等に下げて変化を見る。昔から解像度が高いほど重くなるというのは常識だが、この傾向はレンダリングがShaderベースになって、更にそれが頻繁に使用されるようになってからより顕著になりつつある(Pixel Shader処理が行われるので、ピクセル数に比例して負荷が掛かる)。個別の設定関連では、Post Processing, Shaders, Shadowが特にパフォーマンスに強く関連している。後はアンチエイリアスも。 開発側からのアドバイスとしては、「1年以内に購入したパーツの場合なら、CPUとGPUではGPUのグレードアップの方がインパクトは大きい」、「設定を上げるならメモリは2GBは有った方が良い。特にVistaでは2GBを超える容量が理想。」としている。 一応会社の方針として発売の3年前のビデオカードでも動作する程度の負荷という考えを持っており、2004年に発売された6800GTクラスのカードを最低線として調整されているそうだ。このクラスのカードでは基本的に設定はLowとなり、テクスチャやエフェクト系のレベルは当時のゲームと同程度になるが、ポリゴン数はより多くを扱えるようにしているので全体的なクオリティは上がっていると話している。 「PCのみの上に非常に負荷の高いゲームを出すとなると、販売数が限られてしまうという懸念は無いのか?」という質問に対しては、「それは問題ではない。既にIntelやNvidia等のメーカーとも協力してユーザーのマシンの性能の統計は得ており、このゲームが動作するマシンの数が問題視されるほど少ないとは考えていない。」 「"medium"の設定にて現在のゲーム用PCの70%でちゃんと動作するはず。ゲーマーは設定を最初から全てMaxにする傾向が有り、それが重いという認識に拍車を掛けている。しかしCrysisの"high"は文字通りのハイエンドクラスに用意された設定であり、"very-high"は本当のハイエンドや将来を見越したPC向けの設定である。」 「一つ変えた方が良かったと考えているのは各設定の呼び方で、"medium" を "high"に、"high" を "very high"に、 "very high" を "ultra"にすべきだった。現在の呼び名だと、画像は十分に綺麗なのに呼び名が"medium"という理由でマイナスイメージを持たれてしまっている。」 とにかく重い メニューの中のOptimal Settings(自動設定)を使って認識された設定でも同じ様に重いのかを確認。重いのならばドライバの更新や、上記の調整を試してみる。 描画異常等 このゲームでは特にビデオカードのドライバの影響が大きいので、最新ドライバではないのなら必ず新しい物を適用する。 Advancedの設定からVery Highの設定が選べない Very HighはVista+DX10からしか選択出来ない。内部の設定ファイルを書き換えて強制的にDX9からプレイする事は出来る。ただしCrytekは、DX9では動作検証もしていないのでどんな不具合が起きるか分からないと話している。 Vistaで不安定 SP1を適用する。 サウンドが3Dにならない コントロールパネル内の設定を利用しており、ここが5.1, 7.1等のサラウンド・スピーカーになっていると認識に失敗するようだ。フォルダ内に作成されるログファイルの中を見て、以下のようにエラーになっているならばステレオでしか再生されない。成功していれば Sound - initializing FMOD-EX now! となっている。失敗ならば別のマルチチャンネル構成に変更して試す。 [Error] <Sound> Sound-FmodEx-AudioDevice: event system init failed! (56) Error creating hardware sound buffer. 建物等が壊れない どれだけ破壊可能なのか(影響を受けるオブジェクトの数)は、フィジックスの設定によって決まる。ここが一番下のLowの設定だと建物等は壊せなくなる。 セーブゲームや設定ファイルの場所 VistaならばC:\Users\<your login name>\Saved Games\Crysis。XPでは\My Documents\My Games\Crysisの中。 ベンチマークの起動方法 \Crysis\Bin32 の中にCPU及びGPUテストのバッチファイルが含まれている。V1.2では全三種類。実行すると自動的に現在の設定でのテストを行って平均fpsの値を表示する。最初はローディングも含まれるので、2回目以降の値を参照した方が良いだろう。 ゲームが進行せず、次に何をして良いのか分らない パッチでいろいろと修正はされているようだが、このゲームはフラグが立たずに進行が止まってしまうケースが幾つかの場所にて見受けられる。(特にTAC Cannonのロックオンが効かないというバグが有名)。まずは根本的にやる事が間違っていないかを攻略サイトにて確認。 aki_tanさんの日本語攻略サイト gamepressure.com (英語・画像入り解説) IGN (英語・画像入り解説) Gamespot (英語・画像は少ないが文章はやや詳しい) nextgenwalkthroughs.com (動画攻略・YouTubeからの転載) 間違っていないはずなのに進めないのならば、直前のオートセーブまで戻ってやり直す。ダメならさらに戻るという感じで、最悪の場合にはミッションの最初からになる可能性も有り。 Ascensionがクリア出来ない VTOLを操縦して飛行するミッションだが、ここは「最も簡単ですぐに終わってしまうので物足りない」という人と、「最も難しくてクリアが出来ない」という両極端の反応が見られていた。不思議に思って改めて調べてみると、ソースは不明だが負荷によるキー入力の読み取りエラーの問題という情報を発見した。負荷が高いとキーの入力がシンクロせず、結果としてVTOLが正常な速度で飛べなくなるの意味で、つまり制作側の意図しているのよりも遅い速度しか出ていないので、敵の攻撃や竜巻を避けられなくなっているという事である。元々VTOLは高速で飛行する機ではなく皆が遅いと言っている為に、それが特に遅いという状態が気が付かれにくくなっていたと言える。 個人的にも最初は遅くて上手く行かず、その後再起動してから速くなった覚えがあり、単に自分の操作方法が変だったのだと思っていたのだがそうでは無かったらしい。 確認方法としては、動画サイトでクリアしている動画を見て自分の物と速度を比較するのが一番判り易い。時間としてはクリアだけを目指せば5分程度で終わってしまうミッションであり、それ以上ゴール地点に辿り付くまでに掛かっているなら遅くなっているとも判断出来る。 対処方法としては、解像度を800*600等に下げて、全ての設定をLowへと変更して試す。ダメならその状態でフルスクリーンを解除してウインドウ表示でプレイしてみる。PCを再起動したり、常駐ソフトを止めてから試す等が考えられえる。 その他のクリアの為の基本的な知識を列挙しておく。「アフターバーナーによる加速は持続しないので、切れたら少し間を空けて再度加速キーを押すようにする。そのタイミングを計るにはF1キーで外部視点にしておく方が判り易い。」、「加速時は機をやや下に向けて行い、その後上昇して高度を保つのを繰り返すようにする」、「時間を置けば徐々に機のHPは回復する」、「ロックオンは敵に照準を向けた状態にしておくと白く光るので、そうなればミサイルが自動追尾する。」 |