F.E.A.R.
 FIRST ENCOUNTER ASSAULT RECON


                                  09/04/27

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   EXTRACTION POINT(拡張パック)

   PERSEUS MANDATE(拡張パック)


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製作・販売: Monolith Productions / Sierra Entertainment
発売: 2005/10
日本代理店:
ズー


概  要   No One Lives Foreverシリーズを始めとしてAvP 2, TRON 2.0といった作品で有名なMonolith Productionsが製作したアクションFPS。なおMonolithは現在Warner Brosと提携を結んでいるが、この作品に関してはSierraを通してVivendi Universal Gamesからリリースされている。

 最初の拡張パックとしてF.E.A.R.: Extraction Pointが2006/10にリリースされている。2007/11には2本目の拡張パックとなるF.E.A.R.: Perseus Mandateがリリース。どちらも制作は別会社。


 製品としては通常版の他にDirector's Editionがリリースされている。これはDVD収録の製品版に加えて(通常版はUSではCD)、ボーナス・コンテンツが収録された物。

*FEAR comic book created by Dark Horse Comics (14Pのオープニング・シーンをコミック化した物)
*"Making of" F.E.A.R. Documentary video
*Developer' s Roundtable Commentary Video (製作スタッフ5人がゲームのプレイを見ながら談義)
*F.E.A.R Live Action "Declassified" Interviews with Alma (ゲームの前を扱ったAlmaに関する6分の実写映画)
*F.E.A.R. Machinima Episode

 限定版で定番のメイキング物はともかくとして、Developer' s Roundtable Commentary Videoは全1時間という長さで充実している。オープニングのムービーから実際のゲームプレイの進行を見ながら、ゲームのデザイン、その箇所における狙い、プレイテストによる変更点、テクノロジー解説を随時していくといった内容。


 オリジナル版の後にSierraの廉価版シリーズとして再発。その後最初の拡張パックExtraction Pointを同梱したGold Editionがリリース。現在では2本の拡張パックをまとめたトリロジーとしてF.E.A.R. Platinum Collectionが出ている。英語版で構わないというなら、これから購入する場合は価格的に割安となる三本パックがお得である。

 日本では当初Livedoor gamesより、日本語マニュアル付き英語版(Director's Edition仕様)と、完全日本語版(ノーマル仕様)が発売されていたが、既に販売及びサポートを終了させている。その後ズーが権利を引き継いで、イーフロンティアから日本語版が廉価版として再発されている。

 PC版から一年遅れでXbox 360に移植されており、2007年にはPS3でも発売。Xbox 360では拡張パックをまとめたF.E.A.R.: Filesも出ている。


 2006年8月にはF.E.A.R. Combatがリリースされた。これはゲームのマルチプレイ部分のみを丸ごと無料配布するという物で、ダウンロード(1.8GB)してCD-Keyを申請すれば、製品版のサーバーに接続して製品版を所持したユーザーと制限無くマルチプレイで遊ぶ事が出来る。日本語の解説頁も検索すれば幾つか見付かるので、興味があるならそういったページを参照してもらいたい。


 有志によるF.E.A.R.シリーズ 日本語化Modが出ている。


STORY  ゲームの舞台は近未来、主人公であるプレイヤーはF.E.A.R.(First Encounter Assault Recon)の一員である。F.E.A.R.とは「一般の人間では対応不可能な超常現象が絡んだ事件」の任務に当たる特殊部隊の意味。

 表向きは宇宙関連の開発事業を行っている会社Armacham(ATC)では、国防省の協力の下に密かに或る実験が行われていた。それは高度な能力を擁したクローン・ソルジャーを大量に生産し、彼等をサイキックパワーを持った指揮官の命令によって動かすという軍隊を作り出す計画である。そのサイキックパワーを持つ人材故に指揮官として養成されていたPaxton Fettleは、誤事故を防ぐ為に厳重な管理によって隔離されていたのだが、或る時一人の謎の少女の手によって開放されてしまいクローン・ソルジャーを指揮下に置いて反乱を起す。

 この特殊な事件にF.E.A.R.が乗り出す事になり、その先頭に立って行動する任務を与えられたのが新入りの主人公である。(Point Manと呼ばれる = 部隊の先陣を切る者の意味)。Fettleさえ倒せば全てのクローン・ソルジャーを停止させられる為に、頭部に埋め込まれている発信器を頼りに彼を追っての追跡行が始まる。同時にFettleの目的とは何か、そして謎の少女とは何物なのかについての謎も探らないとならない。

 主人公には特定の名前や外見を設定せず、プレイヤー自身が主人公としてプレイしている感覚を味わえるようになっている。そういった理由から主人公が喋ったりするシーンや呼びかけられたりするシーンは取り除かれている。



PATCH

DEMO
 V1.08までリリースされている。どのバージョンにでも適用可能なフルパッチと、サイズの小さな差分パッチが存在する。また発売されている国によってパッチの種類が異なるケース(同じ英語の北米版と英国版でも異なる等)もあるので注意。発売していたSierraが親会社の合併によって消えてしまった為に、現在確認した限りではそのActivision Blizzardにはパッチが用意されていない。海外版用のパッチならばミラーサイトにて容易に見付かるが、ダウンロード可能だった日本語版用のパッチが消えてしまったのは難点。日本語版用の1.08は現時点ではPatches Scrolls等からリンクを辿れる。

 なおF.E.A.R. Combat用には専用のパッチが用意されている。


 デモはシングルプレイ用とマルチプレイ用が別々に存在しているが、マルチに関しては回線速度が許すならば全てのコンテンツを含んだF.E.A.R. Combatの方を落とすべきだろう。(それとデモの方は既に人が居ないと思われる)。日本語版のデモも存在するが、こちらは何時までダウンロード可能か分からない。

動作環境
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU Pentium 4 1.7 GHz Pentium 4 3.0 GHz
MEMORY 512MB 1GB
VIDEO VRAM 64MB
Hardware T&L対応, Pixel Shader 1.3以上
VRAM 256MB
Hardware T&L対応, Pixel Shader 2.0以上
SOUND DirectX 9.0  対応 EAX Advanced HD
対応OS  2000/XP/XP 64
DirectX 9.0c以上要


 OSに関してはVistaでも特に問題は無し。デモが有るので購入前の検証はやり易い。

 具体的にサポートするビデオカードはGeForce 4 Ti , Radeon 9000シリーズ以上。Geforce 3, Radeon 8500といったPixel Shader 1.1世代のビデオカードはサポート外となっている。実際には起動までは持って行けるようなのだが、到底ゲームになるようなパフォーマンスでは無いそうだ。また2.0以上対応であっても遅いカードにおいては、ゲーム内の設定でShader 1.3を使うような設定に落とさないとまともな動作速度にはならない。

 発売当時は非常に重いゲームとして知られていた。ゲーム側の行う自動判定の範囲内であればそれ程の問題は起きないようだが、全ての設定をMaxにすると結構な負荷が掛かる事になるので、発売後3年以上経過したとは言え、性能の低いマシンだと最高設定での快適なプレイは困難だろう。設定内に現在の設定でどの位のfpsが出るのかを実際にテストする機能を持っているので参考に出来るが、この時は単にゲーム内シーンのレンダリングを行っているだけでAI処理等は省かれているのに注意。
 それとこのゲームはメモリの消費量が高く、1024*768程度でもテクスチャ系をMaxにすると1GBでは到底足りない。少ないとプレイ途中にHDへのスワップが発生してカクカクと突然止まったりする事になる。描画の負荷が高いとも思えないような場所で一瞬止まったりするならビデオカードではなくメモリ不足の方を疑った方が良い(具体的には解像度やテクスチャの設定を落とす)。また設定にてForce Restartの設定をONにしておくと、ロード時間が長くなる代わりにプレイ中のロード回数を減らせる可能性がある。

 セーブや各種設定の保存場所はXPならば C:\Documents and Settings\All Users\Documents\Monolith\Productions\FEARの中。


 これまでのLithtech Engineの様に必ず最初はランチャーが起動するタイプでは無いのだが、ちゃんとスタートから辿ればConfiguration utilityは用意されており、OPTIONSタブからSound等いろいろな機能をOFFにしてトラブルの原因検証に使えるようになっている。


"Feature Transfer Error"
 インストールが出来ない。プロファイルやOptionsでの設定が保存出来ない。セーブが保存されない。マップのローディングに失敗する等。主にWindows XP Homeで発生する。まず日本語のWindowsであれば当サイトのトラブル解決のコーナーに有る「日本語環境の問題」に抵触していないかを確認。またはgroupやuser names listのユーザー管理系設定を変更する(ゲームのReadmeに詳細)。

CD/DVDをオリジナルと認識してくれない
 バージョンが上がるに連れてSecuROMのプロテクトが固くなっており、パッチを当てるとこのエラーで起動しなくなったというトラブルが多い。基本はDVDファームウェアのアップデート等であり、当サイトのトラブル解決の該当箇所を参照して欲しい。もしシングルプレイしか行わないならば、V1.01以降は大きな変更は行われていないので、一度アンインストールしてから再インストしてパッチを低い方で止めるという対策もある。

サウンドの一部が欠ける
 台詞だけが再生されないといったトラブル。これはサウンドのドライバを更新するのが第一。ダメならFEARフォルダの中に有るWMFADist.exeを実行して必要なファイルをマニュアルで再度インストールする。或いはEAX機能を切ったり、configuration utilityを起動してやりHardware Soundを切ってテスト。

Codec Pack
 ACE Mega CoDecS Pack等のサードパーティー製のCodecをインストールしている場合には、一時的に停止させないとサウンド再生に問題が発生する可能性有り。

Creativeのサウンドカード
 非常にパフォーマンスが悪いという場合には、起動スタートアップの中に登録されている"CtHelper"のチェックを外すと改善される可能性有り。ただし戻さないと他のアプリに問題が発生する可能性がある。

RAIDの問題
 システムドライブをRAIDで構成している場合にパフォーマンスが非常に悪くなる事があるという問題が報告されている。これはサウンドのアクセラレーションをDirectX診断から左方向へ下げてテスト(理由は分からない)。

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