F.E.A.R. 2: PROJECT ORIGIN
12/06/07
SYSTEM
GAMEPLAY
問題点・GRAPHICS・SOUND
BOTTOMLINE
公式サイト
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製作・販売: Monolith Productions / WB Games
発売: 2009/02
日本代理店: サイバーフロント
※2009/04/06 レビューを掲載
※2011/10/24 トップページを更新
※2012/06/07 販売情報等を更新
※ V1.02でのレビューになります
概 要 | 2005年リリースのホラーFPSゲームF.E.A.R.の続編。制作は同じくMonolithが担当。同社は前作の後にVivendi Games (Sierra)を離れてWarner
Brothers Entertainmentと新たに契約しており、続編だが別の販売代理店からのリリースとなる。 元々のタイトルは一般公募された中から選ばれた「Project Origin」であった。(Project OriginとはF.E.A.R.でクローン兵士を率いて反乱を起こしたPaxton Fettelに関連する秘密計画の名称)。F.E.A.R.のタイトルの使用権はViveidi側が持っており、この続編に“F.E.A.R. 2”の名前は使う事が出来なかったというのがその理由。しかし最終的には合併したActivision Blizzardからタイトルの使用権を買い取り、前のタイトルをサブタイトルとして付ける形に落ち着いている。 初代の拡張パックとして発売されたExtraction PointとPerseus Mandateの二作品については、Sierra側が権利を行使して別の制作会社に作らせた物であり、その内容についてはMonolithサイドでは与り知らぬという立場を取っている。タイトル権獲得後に再度その扱いをどうするか検討したそうなのだが、「我々の考えていたストーリー構成からかけ離れた内容になってしまっている」という理由で、やはりIFの世界の話という結論になっている。つまりこのF.E.A.R. 2と拡張パックの出来事の間に矛盾する設定が出て来るならば、真に正しい世界設定やストーリーはこちらの方という話になる。 プラットフォームはPC, Xbox 360, PS3での同時発売。これはセールス的な面も当然あるのだろうが、前作がPC版の後にコンソールに他社の手によって移植された結果、自分達の物であるFEARのブランドに傷が付けられたと大変後悔しているそうで、今回は全てを自分達の手で完成させるという強い希望が反映された結果だとしている。 珍しい販売形式を採っており、ダウンロード販売サイトのSteamとDirect2Driveのどちらでも購入が可能。D2DではSteam用のプロダクトキーを売っているのではなく、D2D単体で製品は管理されている。DLCを購入する際は、所持している方のサイトで追加購入するというやり方。よってこのゲームでは実績やサーバーブラウザ機能を含んだSteamworksは使用していない。とは言えD2Dでは日本に向けて売っていないので、普通にダウンロードで購入するならSteamとなる。(D2Dはその後Gameflyに統合されており、今見る限りではこのゲームの販売は行われていない)。 リテール版の方はSteamへの登録という選択肢しかない。 日本では半年程遅れてサイバーフロントからPC, Xbox 360, PS3版が発売されている。後に価格改訂版としても再発済み。コンソール版は酷い残虐表現規制により大変評判が悪いようだが、PC版は規制されていない。ただしSteam登録時に日本語版として登録されるので、マルチプレイはこの日本語版同士でしか出来ないという仕様。 有料DLCでは別主人公としてプレイするF.E.A.R. 2 Rebornがリリースされている。 |
STORY | 今回の主人公は前作のF.E.A.R.の隊員(Point man)ではなく、Delta Forceの一員であるMichael Becketという人物。前作でのF.E.A.R.に属する隊員達も今作では登場しない。元来F.E.A.R.とは“First
Encounter Assault Recon”という特殊部隊の名称だった訳だが、今回はその意味は含まれていない事になる。 ゲームは前作のエンディングの30分前からスタートし、Armacham社の女社長Genevieve Aristideを拘束する為にDelta Forceが彼女の屋敷に向かう所から始まる。(Genevieve AristideはPO計画の中心人物で、前作では留守番電話に多数のメッセージを残していた)。女性のStokes大尉が率いるBecket他の部隊メンバーは屋敷に到着するも、既に同じくAristideを狙って動いていた組織と遭遇して戦闘に。その後都市が前作のエンディングの状態になるという流れ。今回は一緒に戦うシーンは少ないものの、最後まで他の部隊のメンバーとの行動というスタイルが採られている。 |
PATCH & DEMO |
パッチはSteamならば自動的に適用される。最終パッチはV1.05で、無料の追加マルチプレイ用マップが含まれていたりでサイズがかなり大きい。パッチ単体でダウンロード出来る物も在るが、これはD2D用のパッチだと思われる。バージョンはメニュー画面右下に表示。V1.02時点での主な修正点としては以下の通り。 *難易度Hardでのバランスをより難しい方へと調整 *ワイドスクリーンのON/OFF設定(上下黒幕の有無) *Film grainのON/OFF設定(古い映画における粒子の様なノイズ表現) *Head bobのON/OFF設定(移動時の頭部の揺れ) シングルプレイ用のデモあり。このデモにおける突然発生するカクつきは製品版では治っている。なおこれは宣伝用に専用のプロジェクトチームを組んで制作したオリジナル版であり、ゲームの中の幾つかのマップから抜き出したシーンを継ぎ合わせてデモ専用に作られている。単純に何処かのマップを入れてもゲームの魅力を伝え難いという判断からそうしたそうだ。 |
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動作環境 & トラブル |
DirectX 9.0c以上要 リテール版ならばSteamのアカウントと製品の認証が必要。最低一度はプレイ前にオンライン接続が必要になる。 ビデオカードでは下はSM 2.0bまで対応している。詳細な対応ビデオチップの一覧は無いが、オンボード系のPCならばデモが存在するのでそれで確認が出来るだろう。一応オンボードのビデオチップは全てサポートしないとされている。(Unsupported Video Card Error等が発生)。 *boot.iniでの/3GB設定には未対応。BSODで落ちたりする。 *Crossfireにしてもパフォーマンスに変化は無い(調査中) *RAIDを使っていてパフォーマンスが悪い場合、サウンドのアクセラレーション(XP)を下げてみる Xbox 360 controllerには対応していない。 トラブル発生時の基本的な切り分け方法としては、メニューまで到達出来るならばAuto Detectで自動判定させた設定にてプレイしてテストしてみる。次にセーフモードの使用。オプションは最低設定、サウンド類を全てカットという状態で起動する。Steamから起動するならば、ゲームのプロパティ → General → Set launch optionsを開いて、その欄内に -safemode と入れてやる。起動ショートカットからなら、プロパティ → リンク先に \Steam\steam.exe -applaunch 16450 -safemode の様に半角空けて付ける。これで起動する様になるのならば、サウンド関連に問題がある可能性が高い。 最後にウインドウ状態での起動方法として、上記と同じく +windowed 1 のパラメータを入れれば窓化して立ち上がる。これで起動する様になる場合、グラフィックス系の問題としてリフレッシュレートやデスクトップの解像度, カラーの設定, マルチモニタ設定が影響している可能性が考えられる。 *パフォーマンスが悪い 解像度が与える負荷が非常に大きいので、解像度を下げてFSAA(アンチエイリアス)を有効にした方が良いとしている。 *Sound Acceleration Error(又は音が出ない) Lithtech Engineでは御馴染みのトラブル。Vistaとオンボードサウンド機能の組み合わせで発生し易いようだ。まずはACE Mega CoDecS Packの様なサードパーティによるコーデックを入れていると、MP3のコーデックが原因でサウンドに問題が発生する恐れがある。停止させるか削除を試す。またV1.02にて WMFADist.exe が追加されたので、これを実行して必要なコーデックのインストールを試してみる。(steam\SteamApps\common\fear2\Support)。或いはサウンドのアクセラレーションを低く設定してみるか(XP)、ドライバが最新かどうかといった基本的な点をチェック。 それ以外にもいろいろな対策が挙げられている。まずコントロールパネルのサウンドとオーディオの項目にて、複数のサウンド再生デバイスが登録されている場合には、ゲームが他の物を選択してしまっている可能性がある。オーディオタブの「音の再生デバイス」欄に複数の物が登録されていないかを確認。この際にはVistaだと右クリックして非表示デバイスを全て表示させないとならない可能性もある。もし複数存在するならば、このサウンドの設定画面か、システム→デバイスマネージャにて必要以外のデバイスを停止させてみる。なおこの際にモデム機能を持っているM/Bだと、モデムがサウンドデバイスとして登録されていてサウンド機能とバッティングしている事があるようだ。もしそうならばモデム機能を停止させる(現在ではほぼ必要が無い機能である)。なおデバイスマネージャでサウンド関連デバイスを全て表示させる場合には、表示タブから隠されているデバイスを表示させないとならない場合が有るので注意。 他にはオーディオのチャンネル設定を5.1 Surroundにすると治ったという話もある。または専用のサウンドカードを使っているなら、BIOS上でオンボードのサウンド機能が停止されているかを確認。或いはK-Lite Codec Packの様な別のコーデックの最新版を入れると治るという情報も出ている。 *マップのロードで落ちる、止まる 第一にオプションで設定を下げてリトライ。それでも落ちる場合、Steam上のデータのキャッシュが壊れている可能性が有るので整合性検査を行ってみる。或いは再インストールを実行。特に"Elementary"のマップで発生するようだ。 *画面上に光源から線の様なノイズが表示される ビデオカードのユーティリティー側からAFの設定を強制的に行うと発生する。 *マウスのサイドボタンが使えない 製品によって発生するようだ。現状では(在るなら)マウスのユーティリティ側からキーに対応したボタン設定を行う事で対応するしかない。 *イベントシーンの対決で何も出来ずに死んでしまう 処理落ちが原因で本来表示されるべきQTE(表示キー連打イベント)のキーが画面に出なくなるケースがあるようだ。ゲームの設定を出来るだけ下げ軽くしてリトライ。 *M06の最初でRemnantsを倒した後に、通路のキャビネットを動かしても通れない 解像度等のゲームの設定を出来るだけ下げてリトライ。または動かす前に屈み状態にしておくという対策が出ている。 *M09 Nurse's officeのエレベーターのイベントシーン後にドアが開かず進めなくなる 報告されているバグの中で最も多い物。現時点では明確な解決方法は無く、バグ自体は開発側も認識済だがV1.02パッチ後でも発生する。地点別のセーブデータが存在しないので人から突破後の物を貰う事は出来ず、またオブジェクト透過のチートも公開されていないのでより厄介な問題になっている。 直前のセーブ地点からやり直しても駄目な場合、解像度等のゲームの設定を出来るだけ下げてリトライすると治るという情報が出ているが完全では無いようだ。他にはSlowmo状態にしておくと良いとか、イベント時に前進キーとスプリントとジャンプを連打して前に出るようにすると強引に通れるといった意見もあり。 |