F.E.A.R. 3

                                  12/06/08


   SYSTEM

   GAMEPLAY / COMBAT

   CO-OP / MULTIPLAYER / GRAPHICS

   BOTTOMLINE

   公式サイト    STEAM

   HOME


製作・販売: Day 1 Studios / Warner Bros. Interactive Entertainment
発売: 2011/06
日本代理店: ズー




※12/06/07 レビューを掲載
※12/06/08 Steamから購入する際の注意、PC日本語版の規制内容をトップページに記載


概  要
 ゲームの基本的な設定自体が過去作のネタバレとなっており、WB側でもそれを隠そうという意図は無いようである。その点に触れずに解説を進めるのは無理があるので、ここでも過去作のネタバレに関してはオープンな姿勢を採っている。過去作を未プレイでどうしてもネタバレは嫌という方は、このレビューを含めてあらゆるFEAR3に関する情報を遮断する必要があるだろう。

 2年ぶりとなるシリーズの第三弾。「F.3.A.R.」はゲームのデザインロゴであり、ゲーム名称の記述は普通に「F.E.A.R. 3」となる。製作はこれまでのMonolith Productionsではなく、初代のコンソールへの移植を担当したDay 1 Studiosが手掛けている。今作の担当がMonolithではない理由は、この3は新規にCo-opやユニークなマルチプレイモードの導入を実現させる為に、2をまだMonolithが製作中というかなり前の時点からプロジェクトがスタートしており、それ故に別会社のDay 1が製作に指名されたという話である。Monolithは協力という形で製作に参加はしているそうだ。

 当初の予定では2010/10に発売されるはずだったが、延期を繰り返してようやく2011/06に発売されている。延期の理由は具体的には明らかにされていないが、Co-op専用のキャラクタとしてアナウンスされていたフェッテルでも製品版ではシングルプレイが可能となっており、この追加変更に時間が掛かったのではないかと推測される。


 PC, Xbox 360, PS3のマルチプラットフォームで、特に各機種のコンテンツには差は無い。(コンソール版では画面分割でのローカルCo-opが行える)。


 プレイにはSteamが必須。海外発売から日本のIPでは長い間アンロックされなかったが、現在では日本からでもゲームの購入, キーの登録及びプレイが普通に可能である。ただし以下の点に注意。

日本のIPを通してSteamで直接購入すると、内容が規制された日本語版として登録されてしまう
*私の購入したUKリテール版ならば海外版として登録されるのを確認
*他の海外ダウンロード販売サイトから購入したキーを登録するならOK

 最後のは購入サイトによって変わったりもするのだが、検索する限りではyuPlay, Green Man Gaming, Games Planet等有名所は大丈夫のようだ。


 PC日本語版はズーからフィアー3 日本語版。コンソール版はWBの日本支社が直に販売している。日本語版公式

 コンソール版のレーティングは最高のCERO Zだが、実際には大幅な規制が掛けられている。具体的には、四肢や頭部の損傷表現のカット, マップ内に配置されている残虐な死体の除去, 攻撃命中時の敵からの出血表現無し, 死体はすぐその場で黒い煙の様になって消えてしまう等。規制の無い海外の通常バージョンにはオプション内に“バイオレンス”と“出血表現”をカットする設定項目が有って、これを有効にするとほぼ上記と同じになる(最初から置かれているバラバラになった死体は残っている)。

 ズーからのPC日本語版はレーティング無しだが、内容はコンソール版と同様の規制版である。


 マルチランゲージ仕様で、Steamのライブラリ→ゲームを右クリックしてプロパティ表示→言語タブから日本語を選択すれば、ゲーム内の表示や音声が日本語になる。つまりこのゲームに関しては英語版を買っても日本語に出来るし、表現規制も無いので英語版の方がお勧めである。

 [ただしこれは海外にて購入した場合で、上に書いたように日本のIPを通してSteamで直接買うと規制された日本語版としてSteamに登録されてしまう点に注意]

 しかし日本語吹き替えの出来の悪さが有名となっており、声優が素人の様な喋り方だったり、英語を無理矢理そのまま発声したりとかなりの問題あり。こちらが編集された紹介動画。ストーリーを追うには日本語の方が当然良いが、もう日本語モードではプレイしたくないという際には英語表示に切り替えられる海外版の方がやはり上という事になる。


 これを書いている時点(2012/06)ではダウンロード販売の相場は$39.99程度とまだ高価である。在庫の概念が無いダウンロード販売では値がなかなか下がらない物が在るがこれもその一つ。一方のリテール版は在庫処分という事でとっくに安くなっており、UKだと私が買った時点で既に£10(送料別)だったが今はもっと安い所もある。


 『遊星からの物体X』等で知られるジョン・カーペンター監督がムービーシーンの監修を主として製作に関わっている。ストーリーの脚本製作にはコミックスシリーズ『30 Days of Night』(映画化もされた)の原作者Steve Nilesが参加。


 公式のローンチトレーラーはどれも著作権制限で埋め込みが出来ないようなので日本語版トレーラーを紹介。

STORY  1,2の時間軸から9ヶ月後の設定。1の主人公であったF.E.A.R.所属の隊員Point Manは、アーマカムの手により牢獄に囚われの身となっていた。そこへ倒したはずの弟であるPaxton Fettelが出現して彼を助ける(彼の復活は2のDLCである「Reborn」で描かれている)。フェッテルはポイントマンに対して、母親アルマの出産が近いので二人して新しいファミリーの誕生を見届けようではないかと提案する。

 一方でポイントマンは仲間のJinからアルマを止めないとならないという通信を受け、その任務の為にまずはJinの所に合流しようと動き出す。アルマを止めようとするポイントマンと、新しいファミリーの誕生と一族の再生を行おうというフェッテルの主張は食い違うものの、アルマの所に到達するという目的は一緒の二人は以後協力して戦って行く事になる。


PATCH

DEMO
 発売から短期間で一度だけパッチが出ている。Steamなので自動適用。

 デモはリリースされていない。

動作環境

トラブル
  必要環境 推奨環境
CPU Core 2 Duo 2.4 GHz, Athlon X2 4800+ Core 2 Duo 2.93 GHz, Core 2 Quad 2.66 GHz
Phenom II X2 550
MEMORY 2GB 4GB
VIDEO VRAM 512MB, Shader Model 3.0
GeForce 8800 GT, Radeon HD 3850
VRAM 512MB, Shader Model 4.0
GeForce 9800 GTX+, Radeon HD 5750
SOUND DirectX互換 同左
対応OS XP / Vista / Windows 7(推奨)
DirectX 9.0c以上要


 最低ラインのビデオカードからすると必要環境は高い方だと言える。マルチコアCPU必須でメインメモリも4GB以上推奨。デモが無いのでノート系のPCなどは注意が必要である。System Requirements Labでのテストなどを参考に。

 リテール版であってもSteamに登録する必要があるのでアカウントが必須。最低でも一度はプレイ前にオンラインに接続して認証を行わないとならない。

 対応範囲は不明だが、少なくともXbox 360のコントローラーには対応。


 障害について。まずは起動しない等の障害時におけるSteam登録ゲームの定番として、ライブラリからゲームを右クリック→プロパティ→ローカルファイルタブ→ゲームキャッシュの整合性を確認を実施。破損しているファイルが在ったならば自動的に修復される。

 掲示板を参照するとパッチ前のクレームが圧倒的に多く、現時点ではそれ程の問題はないか、或いは下記の設定変更にて治る可能性が高いと考えられる。

 \Steam\steamapps\common\f.e.a.r. 3 フォルダの中に options.cfg という設定ファイルが追加されており、この中を変更する事で障害対策ともなるテストなどが行えるようになっている。各項目には説明の下にそれを有効にする為の記述があり、コメント行を示す先頭の # を取り去ればそれが有効になる。例えば以下のモーションブラーの調整の場合、#-motionblurscale:0.0 の前の#を取り去ってやればモーションブラーの効果をカット出来る。

# Override motion blur intensity: 0.0 (off) to 1.0 (full)
#-motionblurscale:0.0


*DX11モードにて動作が不安定
 Windows7でデフォルトのDX11モードにて動作が不安定の場合、上記options.cfgを開いて -d3d9 を有効にして強制的にDX9モードで動かして見る。ただしDX9ではアンチエイリアスを使えなくなる。


*FOVが狭い
 #-fov:75 のコメントシンボルを取り去り、デフォルトの75を好みの値に書き換える。なおこのゲームは昔の水平FOV固定方式(Vert-)採用しており、書き込んだ値がそのまま水平FOVの値になる。


*セーブゲームの場所
 \Steam\userdata\(数値)\21100\local の中にらしき物が有るのだが、どうもこれだけを保存してもちゃんと戻らない様だ。あとは検索すると、(XPの場合)C:\Documents and Settings\<アカウント名>\Application Data\Day 1 Studios\FEAR3というフォルダが見付かるので、これも合わせて戻さないとならないのかも知れない。現状では正確なバックアップ方法は未検証である。


*ゲームコントローラーを認識してくれない
 最初に認識した物一つだけをそれと判定するので、他のコントローラーやそのドライバ関連が残っていると動かない恐れがある。この中にはゲーミングキーボードの類も含まれるので注意。デバイスマネージャにて他のコントローラー類を停止させてやれば認識される。


*日本語入力が有効になってしまい、画面上に文字表示されてしまう
 普通は誤って半角全角キーを押下するとこうなるので再度押せば治る訳だが、このゲームではそれが切れないという現象。私も遭遇したので検索してみたところNomeu.netさんに解決方法が載っていた。私もATOKなのでおそらくそれが原因だろう。

 [方法1] FEAR3 のウィンドウがアクティブの時に ATOK の言語バーの一番右のボタンを押し、「ATOKメニュー」を出す。「入力の設定を変える(U)」に丸が付いていることを確認し、メニュー内の「文字入力モード」の中の「半角入力」を選ぶと解決できる。

 私はこれを実施してみたが以降は問題無くなった。(なお実施時はFEAR3以外のアプリは閉じておかないと作業がやり難い)。


 [方法2] 入力言語に英語を追加する。

 まずWindows7 では、コントロールパネルの「テキスト サービスと入力言語」を開く。これはタスクバーの「ATOKのアイコン」を右クリックして「設定」を開いても出る。XPでは「地域と言語のオプション」から言語タブ→テキストサービスと入力言語→詳細を選択。

1.このウィンドウの右側にある「追加」を押す。
2.入力言語の設定にて「英語」を選ぶ。「英語」という項目が表示されていない場合、「詳細表示」を押すと出てくる。
3.どの国のキーボードかを選択する。「日本語」を選ぶ。
4.設定が終わると、日本語キーボードで英語を打つという設定が表示されるはず
5.ゲームをする時に、タスクバーにある ATOK アイコンの横に「JP」というマークが出るのでそれをクリック
6.今作った「EN」に変えると英語入力になる。または、「詳細なキー設定」のタブでホットキーをで設定しても良い。

    次の頁