HALF−LIFE 2
08/04/19
SYSTEM
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製作・販売: Valve / EA(パッケージ版)
発売: 2004/11
日本代理店版: サイバーフロント
概 要 | Valveが自社でスタートさせたデジタル販売システムであるSteamを通して発売されており、今ではポピュラーとなったダウンロード販売の先駆けとなったゲームでもある。発売元のアナウンスでは04/11/16の発売後、年内だけで170万本を販売。この年のGame
of the Yearも多数のメディアで獲得した。そして2006年にエピソード化が発表された時点では、400万本以上の売り上げを達成している事が報告されている。 数度の延期の後に2003年9月に一度は発売が決定したのだが、その後Valveのシステムがハッキングされてプログラムの一部が盗まれるという事件が発生。どこまでが盗まれたのかの確認や、それに応じてプログラム内部の改造を行う必要性が生じた為に、実際には更に1年以上の延期を引き起こしている。 元々は販売代理店としてSierraと契約していた訳だが、その後フランスのVU GamesにSierraが買収されてVivindiとの契約状態になっていた。しかしパッケージ版メインで売りたいVU側と、SteamをメインにしたいValveとの間で揉めて、代理店契約は発売後に解消。再発版以降は新たにEAと契約し現在までそれが続いている。 パッケージ版は、発売時には「通常版」と「Collector's Edition(Tシャツやミニガイド付属)」が存在していたが、その後は以下の様な形態でパッケージ版が発売されている。 *Half-Life 2: Game of the Year Edition (2005) - Half-Life, Half-Life 2: Deathmatch, Counter-Strike: Source同梱 *Half-Life 2: Holiday 2006 Collection (2006) - Half-Life 2: Episode Oneとのセット *The Orange Box (2007) - Half-Life 2: Episode One&Two, Portal, Team Fortress 2の5本セットの中の一つ Steam版は最初Gold以下の3種類のランク付けで販売されていたのだが、こちらもその後はラインアップが変更されている。現時点(2008/04)では、単体版が$19.95、EP1とのセットであるHalf-Life 2 + One Pack、The Orange Box、その他にも各種のセット販売が行われている。 日本ではサイバーフロントが販売を担当しており、ハーフライフ OrangeBOX 日本語版等の海外パッケージ版と同じ物が順次リリースされている。なお日本語版のOrange Boxは2種類存在しており、新規ユーザー向けの通常版と、既にハーフライフ2(「ハーフライフ2ゲームオブザイヤーエディション」を含む)」もしくは「ハーフライフ2エピソード1」を持っている人向けの優待版。本来であれば優待版をインストールするには既にHL2かEP1がインストールされている必要が有る筈だが、そのチェックが無いという話も有ってハッキリしない。(試すなら自己責任で。また仮に可能であったとしてもそういった行為を推奨するつもりは無いので、この件に付いてはこれ以上言及しない)。 これから輸入版で購入する場合。HL2シリーズを全く持っていないのならば、Orange Boxはかなりお得なパッケージとなる。もしHL2だけを取りあえずは試したいという場合、Steamでは単品販売が行われているが、パッケージ版としては既に入手は難しいかもしれない。また中古等で手に入れても、一度Steamに登録済の物は他のアカウントではプレイが出来ないので注意。 日本代理店から発売されている物を購入する場合、まだハーフライフ 2 ゲームオブザイヤーエディション 【日本語版】 価格改定版が流通しているようだ。これをクリア後にHL2シリーズの追加購入を考えた場合には、EP1, EP2のセットであるハーフライフ 2 エピソードパックが用意されている。PortalやTF2もプレイしたいのならば、当然最初からハーフライフ OrangeBOX 日本語版を買った方がお得。 PC版の発売後にXboxへと移植されている。その後Orange BoxがXbox 360とPS3用にも発売されたので、現在ではコンソールでもプレイが可能になっている。日本でもEAから2008/05/22にXbox 360版がリリース予定。 Xbox 360ではHL2とこのEP1に”実績”機能が追加されているが、PCにはその機能は備わっていない。検討するといった話は聞いた事が有るが、現時点(2008/04)では実装されていない。 タイトーよりハーフライフ 2 サバイバーとして、アーケード・ゲームにも移植されている。このHL2をベースにして制作されたゲームで、詳細は公式サイトへ。 基本的にマニュアルは無く、リファレンス・カードが一枚添付されているのみ。日本で販売されている物も日本語マニュアルは付いていない。日本語表示は海外版においても可能である。 Half-Life 2: Lost Coastとは、製品版発売後に進化したソースエンジンのデモンストレーション用に(HDR効果等)製作された単体のマップであり、このHL2を持っているのならばダウンロードは無料。開発者のコメント表示機能を新規に導入しており、ゲームデザインの過程やテクノロジーの紹介を読みながらプレイが可能である(これも日本語表示可)。 |
STORY | ストーリーは前作と同じく作家Mark Laidlawの書き下ろし。舞台となるのは東ヨーロッパの架空の都市City 17。主人公は前作同様にGordon Freemanとなる。1の終了からしばらく後の設定で、都市はBlack Mesaの所長であったBreen博士の支配化にあり、一般市民は厳しい統制化に置かれていた。そんな圧制に反抗する地下組織がBlack
Mesaの科学者を中心にして構成されており、Freemanは彼らと協力して戦うことになる。 謎のキャラクターG-Man、拡張パックBlue-Shiftにてプレイヤーが演じたBarney(警備員)、Black Mesaの科学者であったクレイナー博士といった人物が引き続いて登場。そして重要な役割を演じるキャラクタとしてアリックスと呼ばれる女性が登場し、全編に渡って主人公に協力してくれるようになっている。 |
PATCH & DEMO |
パッチは何回かに渡ってリリースされているが、Steamを通じての自動適用になるのでユーザーが意識する必要は無い。 デモが存在するが、これにはSteamのアカウントが必要となる。 |
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動作環境 & トラブル |
DirectX 7.0以上要 製品コードを登録する為に、Steamのアカウントとインターネットへの接続環境が必須となる。登録後はオフラインでのプレイも可能。 発売当時は無かったのでOSにVistaの記載は無いが、特に問題が有るという話は聞かない。逆に発売当時は対応していたME/98は既にサポート外となっている。これは2007/06/30のバージョンアップを持って、Steamがこれ等のOSでは動作しなくなった為である。Steamが起動出来なければ認証自体が出来ないので、HL2は動かしようが無い事になる。つまり2004年のSteam立ち上げ後にリリースされたSteamが必須のゲームは同様にして全てアウト。その前に出ている古いゲームならば、98/MEであっても普通にインストールするという従来のやり方ならプレイは可能である。 相当幅広いクラスのマシンでの動作を想定しており、当時としては珍しくDX7レベルのビデオカードまでをサポートしている。よってグラフィックス系のオプションを下げて質を落としさえすれば、かなり古いPCでも動作させられる。サウンドカードに付いては無くてもプレイは出来るという意味なのか、特に指定自体がされていない。 ソースエンジン全般のトラブルと対策についてはこちらの頁を参照。 日本語表示 Steamの設定で表示言語を日本語にすれば自動的に変更される。後は字幕表示をONにすればOK。 画面表示が暗い 明るさの調整はオプション→ビデオタブから出来るようになっており、ボックス内部に表示される3つのテキストで調整する。上からBarely, Slightly, Clearlyと書いて有るので、一番上が微かに(Barely)見える程度の明るさにスライダーを調整するのが標準。問題はスライダーを一番明るくしてもよく見えないというケースで、その場合にはまずデスクトップが暗過ぎないかを確認。問題が無いならビデオカードやドライバの問題(相性)とも考えられるので、モニタ自体の調整やビデオカードのドライバのユーティリティから明るさを増してやるしかない。ユーティリティでは幾つかの明るさのプロファイルを作成したりも可能になっている事が多いので、それで作っておいて切り替えるというやり方が便利だろう。 プレイ中にやたらとHDにアクセスして停止する・サウンドが途切れて聞こえる 発売当時は多発したトラブル。エンジンを改良したので現在ではほぼ治っているはずだが、上記のトラブル対策頁に詳細が書いてあるので、発生するのならば参照して欲しい。 サウンドが3Dにならない 出力がデフォルトではアナログになっているので、デジタル専用の出力を持つシステムを使っているとサラウンドの音が出力されない。ゲーム開始後にコンソールから snd_digital_surround 1 として有効にする。 3D酔いで気持ちが悪くなる FPSゲームをプレイしていると乗り物酔いの様な状態になって、頭痛や吐き気を感じるという症状を一般的に3D酔いと呼ぶ。個人差が有るので完全に防ぐというのは不可能に近いのだが、このゲームではそれが多発して大きな問題となった。Forumでも「これまでどんなゲームをプレイしても問題無かったのに、このゲームだけは酔う。」という人が続出し、サウンドの途切れと並んでソース・エンジンにマイナス・イメージを植え付ける結果となってしまった。 当初はFOV(Field of View:視野角)が一般的なFPSに比較して狭い(通常は85-90度程度だがHL2は75度)のが原因という話が有力だったが、Valve側からのコメントでは影響は少ないと否定されており、実際に強制的に変えても変らないという人も多い。むしろアウトドアが非常にリアリティを感じさせて広いので、それが影響しているという意見も多い。 「開発段階から相当なテストを行っており、その中で確かに3D酔いは発生していた。原因を追求する中で最も問題と考えられるのはVehicleの操縦シーンで、バギーやエアボートのシーンで症状を訴えるテスターが最も多かった(特にエアボート)。Vehicleを高速で動作させるシーンに限りFOVの値を広げたりという改造を行ったが完全には治らなかった。しかし一番不味いのは高速で障害物に衝突する行為で有るのは掴んでいる。」 取りあえずの対策として有名な物は以下の通り。 1. リフレッシュ・レートを出来るだけ上げる 基本的にデスクトップの物が適用されるので、60Hzを使用しているならば85Hz程度まで上げておく。現在の値はモニタ自身に付いている調整機能のオーバーレイ画面で表示可能な事が多いので、HL2プレイ中にこれを確認する。なおモニタの限界を超える解像度とリフレッシュ・レートの組み合わせは機器にダメージを与える可能性が有るので注意。 2. ビデオの設定からVsync(垂直同期)をONにする 3. 起動後にコンソールから、fps_max 85の様に入力してリフレッシュ・レートと値を合わせる 4. 部屋が明るい状態でプレイする。夜ではなく昼間を推奨。 他にはVehicleのシーンで出来るだけ速度を落としてやり、連続して走行せずに休みながら走る。障害物にぶつかる様な真似は極力避けるのも重要。敵が襲って来る等で速度を上げないとならない箇所も有るが、その時だけ難易度を下げるとか工夫して無理をしないようにする。 |