PORTAL

                                 08/04/09



  SYSTEM

  GAMEPLAY

  BOTTOMLINE

  公式サイト

  ユーザーマップ紹介


  HOME






製作・販売: Valve Software
発売: 2007/10
日本代理店: サイバーフロント



概  要  元になっているのはDigiPen Institute of Technologyの学生が製作したNarbacular Drop(2005年にフリーゲームとしてリリース)というゲームで、この学校にて定期的に開催されるゲーム製作会社との合同品評会にてこれがValveの目に留まり、そのまま主要メンバーが会社にスカウトされてこのPortalというゲームの製作に至ったという経緯を持つ。

 非常に高い評価を受けたゲームであり、各種ゲームメディアからもそのオリジナリティや革新性を絶賛された。2008年に開催されたGame Developers Choice Awardsでも”Game of the Year”を受賞した他に、”Innovation Award”、”Best Game Design”を獲得している。

 独立したパズルゲームではなく、Half-Life 2の世界観の中に存在しているという設定であり、内部には共通性も見て取れる。ただ以前には「今後のHL2の世界(具体的にはEP3)にて重要な役割を果たす」とされて、このPortalがEP3の内容と絡んで来ると思われていたのだが、現時点ではその辺の将来に付いては不透明になって来ている。何しろPortal自体がこれだけ高い評価を受けたので、続編(既にアナウンスはされている)が単体作品として十分に売れる見込みが立っており、あえてEP3とストーリーや内容を関連付ける必要性が薄れている。よって予定を変更して今後は独立したシリーズ物として確立させるという方針も有り得るだろう。

 シングルプレイ専用のゲームでマルチプレイは含まれていない。将来的には可能性は有るらしいが、「テストはしてみたが皆が考えているほど面白くはならない」そうだ。


 製品版はHalf-Life 2: Episode Two, Team Fortress 2と共にThe Orange Boxの中に収録されて発売された。これまで単体売りとしてはSteamでの販売に限定されていたが、08/04/09より$19.95で単体のパッケージ版としても発売される。その他Steamでは別の作品とのセットパックも用意されている。

 日本ではサイバーフロントがパッケージ版の販売を担当。日本でも単体版での発売は行われる。


 The Orange Boxのサントラが発売されており、この中にPortalの中で使用されている曲も含まれている。商品はValveの公式販売サイトの他にAmazon等でも購入が可能。

 ゲームのエンディングテーマである"Still Alive"(Jonathan Coulton作) は人気を博し、アーティストによるカバー曲がリリースされたり、ヒットゲームであるRock Bandの楽曲として無料で配信も行われている。

 ゲーム内に登場するWeighted Companion Cubeのグッズも人気が高く、発売当時は品切れ状態になっていた。

 ポータル・デバイスの正式名称は"Aperture Science Handheld Portal Device"となり、これを略すと"ASHPD"となる。この文字列はHL1の拡張パック”Half-Life: Opposing Force”の主人公であるAdrian Shephardを連想させ、ゲーム内にもそれを示す様なアイテムが存在していると話題になった。
 その真相はASHPDとAdrian Shephardの類似は全くの偶然。ゲーム内のそれを示すかの様なアイテムは、類似性に気が付いた後に悪戯として組み込んだ物に過ぎないそうだ。

STORY  シンプルにストーリーを解説するなら、主人公のChell(女性)がThe Aperture Science Facilityという研究所内で目覚める所から始まり、その後システムを管理するGLaDOS (Genetic Lifeform and Disk Operating System)の指示に従って、内部に設置されたテスト用のチェンバーを順にクリアして行くという物。

 詳細な背景設定が明らかにされている訳ではなく、例えばそもそも主人公は何者なのかも最後まで明らかにされない。Aperture Science LaboratoriesとはPortalという技術を研究している会社だが、こちらもその立場やHL2の世界における位置付けはハッキリとしないまま。これは今後幾らでも変更が効くように、あえて今回は詳細を決めずにおいたとも取れる。


 なおAperture Science Laboratoriesは会社のサイトも設けられており、LOGINと入力した後に、適当なユーザー名とパスワードportal にてログインが可能。HELPと入れればコマンド一覧が見られるし、APPLYと入れてその後指示に従えば数多くの質問に答えるモードに入ったりも出来る。
 他には隠しコマンドにて別の画面にアクセス出来たり(質問にヒント有り)、ゲーム内のある場所に書かれている管理者ユーザー名とパスワードにて特別なファイルにアクセスも可能である。



PATCH

DEMO
 Steam対応のタイトルなので、パッチについては自動更新となる。


 現時点でのデモはNvidiaユーザー限定で Portal: First Slice がリリースされている。Steamの環境とNvidiaのビデオカードが必要となる。序盤だけなのでプレイの面白さを味わうには不十分だが、古いPCでの動作確認には役立つだろう。

動作環境

トラブル
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU 1.7 GHz 以上のCPU
SSE(ストリーミング SIMD 拡張命令)対応必須
Pentium 4  3.0GHz
MEMORY 512MB 1GB
VIDEO DirectX 8レベルのビデオカード
Shader Model 1.1以上
DirectX 9レベルのビデオカード
SOUND - -
対応OS  2000/XP/Vista
DirectX 8.1以上要


 Steamでの認証となるので、パッケージ版を購入したとしてもインターネットへの接続環境が必須。認証後はオフラインでのプレイも可能。Orange Boxとして購入した場合には、TF2やHL2:EP2と共通のCDキーでの登録になる。

 Portalを含めてOrange Boxにて初めて収録されたゲームは新しいバージョンのソースエンジンを採用しており、必要環境がこれまでとは異なっている点に注意。つまりオリジナルのHL2やCS:S等ならば動くPCでも、PortalやEP2は動かない可能性がある。例えばHL2: EP1までは昔のPC用にDX7レベルのレンダリングモードを備えていたが、新バージョンでは最低がDX8.1に変っている。全ての対応カードは公表されていないが、Shader Model 1.1以上が必須となったのでGeforce 4MX等は非対応となる。

 インテルのSSE(AMDならば3DNow! プロフェッショナル・テクノロジ)に対応したCPUが必須となるのも変更点。対応していない物は相当古いCPUになるが、Valveではcputest.exeという確認用のツールを発行している。


 以下に出て来るソースエンジンでのコマンドライン・パラメータの設定の仕方等はトラブル対応の頁を参照してもらいたい


パズルで詰まっている
 Portal Walkthroughsに動画のガイドが存在している。その他YouTube等でも数多くの解法ビデオを見付けられる。

Failed to create D3D device
 基本的にはビデオカードのドライバを最新にするのが対応策だが、Windows Updateにて重要な更新を適用していない場合に発生する可能性もある。それでもダメなら、コマンドラインに -dxlevel 81 を付けて起動してみる。

起動前(Preparing to launch...)の状態からデスクトップに落ちてしまう
 まずは上記のトラブル対応の頁から、コマンドラインによる各種テストを行って見る。

 それ以外には上記の解説にあるSSE対応のCPUかどうかを確認。その他の対策ではSteam→Portalのプロパティ→ローカルファイルタブ→「ファイルの整合性を確認」を実施。なお既にプレイ中のゲームの場合、この処理を行う前にゲームのセーブデータ(Saveフォルダ)はコピーを取っておいた方が良い。

Intelのオンボード系グラフィックスの問題
 グラフィックスにインテルのチップを使用しているPCにて、Half-Life 2は正常動作するのだが、Orange boxで新規に加わったPorta, Team Fortress 2, Half-Life 2: Episode Twoが、フリーズやクラッシュで安定して動かないというトラブル。インテルのドライバに問題が有るそうだが、対応ドライバが出るまでの暫定的な対策。

 第一にコマンドラインに +mat_bumpmap 0 +mat_picmip 2 を追加してテストを行う。これでも治らないのならば、次は
\Steam\steamapps\<アカウント名>\portal\portal\cfg の中の config.cfg を開いて、
その中に mat_max_worldmesh_vertices 1024 の行を追加してみる。

実績がカウントされない
 解説モード、オフラインモード、チート使用時は不可となる。

    次の頁