ALONE IN THE DARK
         THE NEW NIGHTMARE

                                  14/02/18


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製作・販売: Darkworks / Spiral House(PC) / Infogrames (Atari)
発売: 2001/06
日本代理店: サイバーフロント




※01/07/21 レビューを掲載
※01/07/25 ヒント集を作成
※07/01/14 内容更新
※12/10/25 レイアウトと内容を更新
※14/02/18 Windows7,8における障害について追加

概  要  サバイバルホラーというジャンルの元祖が装いも新たに復活した作品で、オリジナルがPCで1992年に発売されて以来3までリリースされていたシリーズの7年振り4作目となる。

 オリジナルの1は当時としては画期的なフルポリゴンによる滑らかなキャラクターのアニメーション, 映画的手法で大胆に切り替わるカメラカット, H.P.ラヴクラフトのクトゥルー神話を題材にした恐怖, 敵と戦わずに如何に回避するかというアドベンチャー的要素等が見事に絡み合ったゲーム史上に残る傑作であり、家庭用ゲーム機にも移植されて大ヒットとなった。しかしながらその後の2,3はシステムはほぼ同様だったが恐怖というテーマからは段々と離れて行ってしまい、異様に難易度の高いアクションゲームの傾向を強くしてシリーズは尻すぼみで終わってしまっていた。その為に世間一般では初代から現在まで順調に作品をリリースしているバイオハザード(Resident Evil)シリーズの方がこのジャンルの元祖というイメージが定着してしまっているのが現状だ。今作はそんな“本家”の復帰作となる訳である。


 今回の新版ではPCは完全に脇役という感じで、ターゲットは完全にコンソール市場へとシフトしてしまっている。それに関連してゲームの背景は大幅に変更されており、“AitD4”という位置付けでは無くて新たなシリーズというスタンスを取っている(会社の宣材には4の文字はほとんど無い)。これまでの舞台は1920年だったのだが、今回は時代設定は現代へと移されており、メインキャラクターのカーンビーのデザインもまるで別者となった。超常現象を扱う探偵という設定は変わらないが、薄い髪に口髭を生やした冴えない感じの中年男性という外見は、ロングコートに長髪長身という風に変えられている。この変更の理由は簡単で、旧主人公ではコンソールで遊ぶオリジナルを知らない若年層に受けないという理由からこの様に変えたという事である。


 最初からマルチプラットフォームで製作されていて、PCの他にPS, PS2, GBC, DCでリリースされている。また2012年にPSNを通してPS版が購入可能となっている。

 製作会社はプラットフォームによって異なっており、ゲーム自体のデザインを担当したのはフランスのDarkworksで(2011年に閉鎖)、PCへの移植はSpiral Houseという英国の会社が主に行ったという話の様だ。


 オリジナル版は10年以上経過しているので新品での入手は困難。再発版は様々なバージョンが出ていたが、最後となったのはおそらくUKのSoldOutシリーズ。これは2012/10現在でもMatertronicのサイトで販売されているので、その他の通販店でも入手は容易だと思われる。

 ダウンロード販売はGOGSteamに有り。


 日本代理店はサイバーフロントで、先に日本語マニュアル付き英語版が発売。完全日本語版は大きく遅れて2002年の末に『アローン イン ザ ダーク 〜新たなる悪夢〜 日本語版』として出ていたが、現在では両方ともカタログ上に残っていない。


STORY  主人公は初代と同じく二人居て、過去三作での主役だったEdward Carnbyと、もう一人の女性Aline Cedracである。二人は一緒に舞台となるShadow Islandへとセスナ機で向かうが、その途中で飛行機が不可思議な現象により墜落。パラシュートにより脱出した二人は別れ別れとなり、カーンビーは森の中から、そしてアラインは屋敷の屋根の上からという別々の場所からのスタートとなる。なお二人が島へと向かった動機は異なっており、ある意味対立的な立場にあるとも言えるだろう。


 [Edward Carnby]

 カーンビーの同業者であり親友のCharles Fiskeが、Shadow Islandと呼ばれる島の近くで死体で発見された。彼は以前にBureau713と呼ばれる政府の秘密機関においてChristophere Lambという謎の男の元で働いており、当時は島の持ち主であるMorton一族の一人Obed Morton(人類学者でありAbkanis Indiansという絶滅した種族の使用していた言語の翻訳研究の第一人者)の内偵をしていた。Abkanis言語の翻訳に異常な興味を示すLambとObedは共同で何らかの研究をしていたようなのだが、その答えを知る前に彼は解雇される。

 Fiskeの残した手記から犯人を追うCarnbyは、やがてFrederick Johnsonなる男とコンタクトを取る事になる。彼からのShadow Islandへと向かうある女性の護衛の依頼に応じたCarnbyは、Fiske殺害の犯人として最も疑わしいObed Mortonに直接会って真相を確かめるべく島へと赴く事になる。


 [Aline Cedrac]

 ボストン大学の人類学教授であるAlineは、Abkanis Indiansの言語翻訳の研究で有名な女性であった。ある日その彼女にFrederick Johnsonという男からコンタクトがあり、彼女の父親についての情報を知っていると持ちかけられる。自分の父親が誰なのか知らないAlineは、母親とObed Mortonという男性の写真を見せられ、彼がAlineの父親の可能性があるという話をされる。Johnsonの話ではObedは彼女と同じAbkanis Indiansの研究をしており、彼女への依頼は島に存在するある銘版の解読であった。

 怪しげな印象も持ったアリーンだったが、父親と会えるかもしれないという期待感から仕事を引き受けてShadow Islandへと向かう。しかしながら彼女と同行したCarnbyなる男性はそのObedが殺人犯という疑いを持っており、彼女は彼よりも先にObedに会わなくてはならないという決意を心に秘めていた。


PATCH

DEMO
 UK版についてはムービー再生時のfps低下によるカクつきを改善するPatchが出ている(fpsを30から15に落として再生するようにする物らしい)。US版については修正済なのかInfogramesのUSサイトにPatchは無い。完全日本語版は修正を施した状態で発売されているようだ。


 デモがリリースされており、製品版との大きな違いは無いので動作確認はこのデモで行えるだろう。

動作環境

トラブル
  必要環境 推奨環境
CPU Pentium II 300MHz -
MEMORY 64MB -
VIDEO 400MB -
SOUND VRAM16MB以上のOpenGL対応カード 同左
対応OS: Windows 95(OSR2)/98/2000/ME/XP
DirectX 8.0以上要

 <2014/02/18追記>

 GOGのサイトには対応OSにVista, Windows 7, 8が記載されているが、これ等のOSでは現状動作に問題があるという情報有り。ただし新しいハードウェアだと発生するという話もあり、古めのハードだとこれらのOSでも大丈夫かも知れない。この辺は実際にプレイした際の情報があれば貰いたい。

・ムービーのシーンで映像が表示されなくなる
・設定を行うランチャーが起動出来ない(Unable to find Alone4.exe installed on computerのエラー)

 Steamの掲示板のこのスレッドで議論されているが、同スレッドからリンクが張られているクラックファイルをゲームの実行ファイルと置き換え、実行ファイルとランチャーの両方を互換モードにてWindows 2000を選び、管理者モードで必ずlaunch.exeの方から起動しないとビデオ再生が表示されないとある。しかしこのファイルはリテール版用なので、Steamにてそうするとディスクを要求されてしまうという別問題が発生する。よってそのDisc3を要求されるセクションまではこの状態にてプレイして、それ以降は元に戻してビデオ再生無しで続けるしかないという状況らしい。



 (2012/10) リテール版のSetupを実行後にロゴとSetupの状態が表される → 進行表示が100%に達する。そこから進行表示が消えるまでに数分、そして消えてからフルスクリーンのインストール画面が出るまでに5分以上掛かった。失敗したのかと思って繰り返した為に、インストール終了後に間を置いてその回数だけインストール開始画面が表示された。それとゲーム自体は普通に動くが、画面を強制的にサイズ変更する為か、他に開いていたアプリの窓サイズが変更されてしまうのと、一部のアプリではカスタマイズしてあった内部の各種項目表示位置がリセットされたりという件に遭遇した。


 グラフィックスやサウンドに関連する設定項目はランチャー内の[High Quality Shadow]のみなので、設定変更による動作テストの範囲は限定されている。またその為か推奨環境の記述は無い。

 対応ビデオカードについては幅広く、現在(2001)流通している物に関してはほとんど網羅されているようだ。ただしDirect 3DではなくOpenGLで動くので、これに対応しているビデオカード(ドライバ)が必須である。10年以上前のゲームなので重さとしては問題無いと思われるが、OpenGLへの対応度はオンボードのビデオ機能では劣っている物があるので注意。


 リテール版のゲームはCD-ROM 3枚組で提供され、1枚目がシステムプログラムでこれだけをインストールし、プレイ時は進行に合わせてCD2,3を入れてプレイするようになっている。よってレベルの読み込みは全てCD-ROMから行われるので、かなりその速度は重要となってくる(8倍速以上要)。今居る場所のマップを読み込むのではなく、カメラアングルの切り替わりを読み込みの単位としているので、ちょっと動くとその度に読み込みという事にもなり遅いとストレスが溜まるかもしれない。一度読んだ場所はメモリ上にキャッシュとして置かれるので戻った場合の読み込みは無いのだが、これはメモリ容量によって変わるので64MBという最低線だとキツイかもしれない。(当時の話なので現在では問題無いだろう)。なおこれが気になる場合はCDからMoviesとLevelsフォルダの中身を全てHDにコピーしてしまうという手で回避可能。



*ムービーがカクカクして正常に再生されない
 プリレンダーされたムービーの再生時に画面が止まるかコマ送りになってしまいサウンドとシンクロしないというもので、これは私のマシンでも起きた。該当するなら対策のパッチを適用するのが基本。有力な対策としてはまず第一にデータを上に書いたようにHDへとコピーしてみる。次にOpenGLのVsync設定をビデオカードのプロパティ(ユーティリティー)から強制的にOFFにする(私はこれで直った)。またはbinkw32.dllを新しい物と入れ替えてみる(当サイトのトラブル対策のムービー編を参照)。


*ゲーム中にエラーメッセージを表示してクラッシュする
 これも私がやり始めた当初出たのだが再インストにて完全に直った。インストール時のファイルコピーに何らかの問題があるのかもしれない。後は立ち上げ時に真っ暗で何も画面表示されなかったりとか(キー操作は効くのでQuitで戻す)、同じく立ち上げ時に画面上で停止してリセットしか無くなるという現象がたまにあった。これに関しては的確な対策は見付かっていないようだ。


 なおゲームの或る個所で状態が変化してしまい、パズルが解けなくなってしまうバグは改善されないままである(HINTページに詳細)。

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