DEAD SPACE

                                  09/03/05


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製作・販売: EA Redwood Shores Studio / Electronic Arts
発売: 2008/10
日本代理店: 無し



概  要  製作担当はカリフォルニアのRedwood Shores Studioで、前作はThe Godfather: The Game。プロデューサーのGlen SchofieldLegacy of Kainシリーズ等の制作に関わった事で知られる人物であり、このゲームの基本的なアイディアもホラー&SF映画ファンである彼の発案が基になっている。その後同じくホラーのファンである会社のメンバーと構想を練って、EA本社に対して制作を提案する形で開発がスタートしている。制作期間は2年半程度。

 2008年のInteractive Achievement Awardsで“Action Game of the Year”他幾つかの部門を受賞している。その他のメディアからの評価も非常に高いゲームである。売上げの方も2008年だけで100万本を突破したそうだが、こちらは期待していた程では無かったそうだ。ホリデーシーズンに大作が集中した為に、その影響で被害を受けたとしている。

 シングルプレイ専用でマルチプレイは含まれていない。


 Xbox 360, PlayStation 3, PCでの発売。Wii用にはDead Space Extractionがアナウンスされているが、これはこのゲームの前の出来事を扱った物で内容は異なる。

 限定1000部のUltra Limited EditionがXbox 360のみに$149.95で発売されている。以下の特典を収録


*Dead Space Downfall Animated Movie (DVD)
*Bonus content DVD
*Exclusive lithograph art
*97-pg Dead Space art book written and illustrated by the development team
*160-pg Graphic novel
*Ishimura crew patch


 最初の二週間以内にゲームを購入した人には、Xbox 360にはElite Suit、PS3にはObsidian Suitというダウンロード用の特典が付いており、ゲーム内で使う事が可能になっている(左SS)。その他に有料のDLCもいろいろと用意されているが、PCには現時点ではこういった追加要素は存在していない。


 その残酷さやグロテスクな表現から日本ではレーティングを通せずに、現時点(2009/03)ではコンソール版を含めて発売されていない。将来的に発売されるのかも疑問である。これにはその残虐表現(身体部位欠損)がゲーム性と深く結び付いているので、他のゲームとは異なりその部分を削除・変更するのが難しいという理由が存在している。

 日本と同様に残虐表現には厳しいドイツでも発禁とされていたが、その後一転して発売が認可された。しかも残虐表現を削らないノーカット版をリリースするという話に当のドイツのゲームメディアもビックリしたようで、何で他は駄目なのにこれはOKなのかが判らないと話題にもなった。
 ただしこの件については三回目の審査でOKが出たという話から、何等かのカットは行われているのではないかという意見も出ている。実際にドイツの通販サイトでは、海外輸入したPEGI審査の物をアンカット版、国内の物をカット版としている所が多い。けれども掲示板等での感想などを見ると内容のカットに不満を述べるような意見は見当たらず、また「何か違う箇所が在るのか?」という掲示板等での質問にも明確な返答は出ていない。中で見掛けた物としては、ドイツ版では敵や場面によって10種類以上パターンが用意されている主人公が体を引き千切られて死亡するシーンがカットされているという情報があったが、これが正しいのかどうかは未確認である。


 Image Comics社により全6話のコミックスが制作されており、これは公式サイト等で見る事が出来る。

 DVDとしてDead Space: Downfallがリリースされている。これは本編の前のストーリーを描いた物。

 サントラがリリースされており、米Amazon等からダウンロード販売が行われている。



 左)公式のローンチトレーラー。ただしこれは結構ネタバレ的要素を含んでいるので注意。そういった物が嫌なら見ないか、或いは最後の“Your future....”のコメント辺りから以降は見ないようにした方が良いだろう。

 ちなみに最近はとにかく少しでも多くの本数を売らないとならないという義務感からか、何とかして見た人の関心を惹こうとトレーラーの中身にゲームの重要なシーンを含めるような物が多くなっている。
STORY  時は500年程後の未来、既に地球上の資源は枯渇しており、人類は貴重な資源を求めて太陽系外へと進出していた。その資源採取方式は“planet cracking”と呼ばれ、超巨大な宇宙戦艦を使って資源の埋蔵されている星の地表を大量に削り取り、それを内部でろ過の様にして必要な鉱物等の資源を回収するという作業を長期に渡って続けるというやり方になる。

 その役目を果たす戦艦としては最大級を誇る“USG Ishimura(石村)”は、内部に1000人以上の人間が住んでいる一種の移動都市とでも言える存在だった。しかし突然惑星Aegis VIIにて作業中だったUSG Ishimuraからの連絡が一時的に途絶えてしまう。単に良くある通信回線の故障だろうと考えた発掘会社CEC(Concordance Extraction Corporation)は、修理の為に数人のエンジニアを船へと向かわせる。

 だが船は未知のエイリアンNecromorphsの攻撃を受けて壊滅状態になっており、救助に向かったメンバーも事故により内部へと取り残されてしまう羽目に。プレイヤーはそのエンジニアの一人であるIsaac Clarkeとなり、Necromorphs出現の謎と脱出への道を探らないとならない。なおこの名前はSF界の大家であるIsaac AsimovとArthur C. Clarkeの名前を併せた物。


Zach Hammond: セキュリティ関連の技術者。Issacと共にIshimuraにやって来たが船内にて別れ別れになってしまう。
Kendra Daniels: 通信システム系の技術者である女性。同上。
Nicole Brennan: Issacの恋人。Ishimuraで働いており、Issacの目的には彼女の救出も含まれている。


PATCH

DEMO
 パッチはリリースされていない。PC版はデモも無し。
動作環境

トラブル
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU 2.8 GHz processor -
MEMORY 1GB (XP), 2GB (Vista) -
VIDEO VRAM 256MB , Shader Model 3.0対応
GeForce 6800 or X1600 Pro以上
-
SOUND DirectX 9.0c互換 -
対応OS  XP(SP2要) / Vista
DirectX 9.0c以上要


 SecuROMのDRMを使用しており、インストール時にはオンラインに接続しての認証が必要。認証成功後はオンラインへの接続は必要ないし、オリジナルのDVDを入れておかなくてもプレイ可能である。インストールの回数は別種のPC5台までに制限されている。同一のPCならばインストールのカウントは1回であり、アンインストールを繰り返しても変化は無い。ただしウインドウズのアクティベーションと同様に、マシンの構成が大きく変わったりした際には別のPCと認識されてカウントが増える可能性はある。仮にリミットに達してしまった場合には、現時点ではカスタマーサポートへ連絡するしか回数解除の方法は無い。

 ビデオカードではGeforce 7300, 7600 GS, 8500、Radeon X1300, X1300 Pro, HD2400はサポート対象外。オンボード系ビデオ機能も同じ。デモが無いので起動確認テストは出来ないが、公式掲示板を見る限りでは、必要環境を満たしてさえいれば起動しないといったトラブルはかなり少ないようだ。


 発売前に大きな話題となったのが、PC版でのマウス操作が変で問題ありという点。念の為に書いておくが、このゲームはデザインとしてFPSの様に高速で180度反転したりは出来るようになっておらず、ここでの問題とはもっと根本的にマウスの動きがおかしいという件についてである。以下にこれまでの情報をまとめてみる。

1.ゲーム内の設定でV-Sync(垂直同期)をONにした場合
 fpsの値が30を上限にロックされるので描画面では不利。ゲーム内でのマウスの動きは安定するので、後は感度調整で普段の視界とエイム時の移動速度を調整する。ただしメニュー表示画面でのマウスの動きは変になる。

2.ゲーム内の設定でV-Sync(垂直同期)をOFFにした場合
 fpsの値は実行値になるので、可能ならば高fpsでのプレイが可能となる。メニュー表示画面でのマウスの動きも安定する。逆にゲームプレイ時のマウスの速度は遅くなって、特にエイム時は極端にゆっくりな動きとなり、端まで動かしたマウスを持ち上げて戻して再度端までといった動きを繰り返さないとならない位に照準が少ししか動かなくなってしまう。また場所によってその照準の移動速度が変わってしまうというのも大きな欠点。

 この原因はfpsの値にあり、fpsが高くなるほど照準の動きが遅くなる様になっている。つまりそのマシンでのfpsが100以下程度で安定している場合(グラフィックス設定での負荷に対してマシン性能が劣っているケース)には、V-SyncをOFFにした方が総合的には良い結果となるケースもある。逆にマシン性能が高過ぎてfpsが常時100-300辺りを稼げるケースでは、照準の動きが遅過ぎてプレイどころではないという結果となる。

3.ゲーム内の設定でV-Sync(垂直同期)をOFFにして、ドライバ側からV-Syncを強制ONにする
 対策として考えられた手法。Nvidiaのコントロールパネルから強制同期をONにすると60fps上限となり、1番ほど動きは良くないがプレイに支障は無い程度には収まるし、描画的には1番よりfpsは良くなる。ただし現状ではATIのドライバからは強制ONにする事が出来ないそうで、何等かの外部Tweakツールを使用するか、1番の設定でプレイするしかない。


*XPでインストール時にSideBySide error 59
 DVD上のRedistributableフォルダ内にあるVCredist_x86_en.exeを実行する。

*キャラクタが変な方向に動いたりと操作がおかしい
 ゲームのコントローラー系を全て外す。USB系デバイスも含む。

*Run-time Error R6025 - Pure Virtual Function Call in Microsoft Visual C++

 上と同じくゲームのコントローラーやUSB系のデバイスを外す。特にこれはセーブターミナルやショップの近くで、プレイヤーの持つホログラムHUD機能を使うと発生するようだ。

*ゲームが起動しない。または突然起動しなくなった。
 XPならば C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Application Data\Electronic Arts\Dead Space の中にsettings.txtというファイルが在るので、削除して起動時に再生成させてみる。なおこれにはツールタブからフォルダオプションで全てのファイルを表示させる設定にしておかないとならないかも知れない。

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