DOOM 3
07/01/10
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COMBAT
MONSTER・WEAPON
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GRAPHICS・SOUND
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拡張パック RESURRECTION OF EVIL
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製作・販売: id software / Activision
発売: 2004/08
日本代理店版: サイバーフロントより日本語マニュアル付き英語版
*レビュー内容は基本的に2004年当時の物です
<概要>
(2007/01時点) 海外ではBest of Activisionシリーズとして廉価版が発売されているが、まだ通常版も出回っているようだ。いずれにしろ価格は下がっており、入手も容易である。拡張パックとのセットは英語圏ではまだ発売されていない。日本でも価格改定版がリリースされているが、カタログ上は販売は終了している。
初代Doomは6人の人間で開発期間も1年以内、製作予算は100万ドル以下という物だったが、このDoom
3は25人の人間が4年掛りで製作し、製作費用は1,400万ドル以上。
取り合えず発売までの経緯をおさらいしてみると、製作そのものがアナウンスされたのは2001年だったが、実際にその姿を現したのは2002年5月に行われたゲーム業界最大のイベントE3での事。この時に公開されたゲームプレイ・ムービーによって一気に注目を集めるようになり、この年のE3のベストに選出されたりもしたのだが、その後は情報が極端に減って行く事になる。なおid側は発売後のインタビューでは、この年に映像を発表してしまったのは失敗だったと述べている(プロトタイプで見せるには早過ぎたという意味。実際にこの時に出てきたゲームシーンは製品版には出てこなかったりする)。
その後2003年のE3までにはリリースしたいという話だったのだが、その2003年のE3においても新しいムービーの公開のみという形に留まり、期待されていたプレイアブルバージョンの公開も無し。そのまま2003年中の発売もお流れとなり、そして2004年のE3ではPC版の展示は無しに終わっていた。しかしこの措置はE3用の素材を製作して宣伝するよりもゲーム自体の製作に専念する為であり、これまで公式にコメントを出していなかった発売元のActivisionからも、ようやく発売予定は2004年の夏という具体的なアナウンスが行われる。それでも近年は特に延期が多いだけに完成を疑う声も多かったのだが、8月のQuakeconを前にしてようやくGold宣言。そして製作開始から4年、北米では8月頭に深夜のカウントダウン発売が大手ショップでは行われるという盛り上がりの中、遂にDoom
3は発売される事となったのである。
2005年に発売されたXbox版についてはVicarious Visionsが製作を担当しており(過去にJedi
Knight II等のコンバートの実績有り)、使用する素材は同一であるが、バランス調整等はコンソールでのプレイに合わせて異なった仕様で作成されている。またPC版との大きな違いとして、Xbox版はCoopに対応しているのも大きな売りとなっている。
一応書き添えておくと、私自身は過去のDoomシリーズを「面白いアクションゲームの一つ」といったレベルで捉えており、特に思い入れといったものは無いので(私にとってはidイコールQuake)、過去の作品と比較してどうかという点は考慮していないし、熱烈な旧Doomファンの書いたレビューではないという点は頭にいれておいてもらいたい。
<STORY>
ゲームの基本的なストーリーは1993年の初代Doomのリメイクとなっている。設定や状況はかなり似通っているが、場所が衛星フォボスではなく火星本体である点はオリジナルとは異なっている。
UAC(Union Aerospace Corporation)の火星基地では、地下にて発見された未知の文明の遺物(Artifacts)の解析や、物質や人間を転送するテレポーター装置の研究を行っていた。しかし最近研究所内では各種施設のトラブルや、奇怪な現象の発生が所員から報告されており、どうやらその原因がArtifactsを分析しているDelta
Labsに有るという噂が流れていた。ゲームはこのDelta Labsの最高責任者であるBetrugerが、自らの権限を逸脱した特殊な実験を行っているのではないかというUACの本部の疑惑を受けて、真相究明に派遣されたSwannとそのボディーガードであるCampbellが火星に到着したという所から始まる。
海兵隊の一員である主人公も同時に火星基地に到着して、基地の上官から失踪した或る科学者の行方の探索を命令されるが、時既に遅く地獄との間にゲートが開いていまい、そこを通じて悪魔達がこちらの世界へと流れ込んできてしまう。プレイヤーは完全なカオス状態に陥った火星基地の秩序を取り戻し、地獄との間のゲートを塞ぐ為に無数のモンスター達との戦闘に挑む事になるというストーリー。
<PATCH・DEMO>
現在V1.3がリリースされている(拡張パックRoEと共通)。EAX ADVANCED HD(EAX 4.0)に対応。PunkBusterの導入等が行われている。以下にパッチの注意点を記載。
*シングルプレイのセーブの互換性
各マップ最初のAutosave以外は過去の物との互換性無し。読み込んでもそのマップの最初に戻されてしまう。特に1.0が不安定という訳はでは無いので、現在プレイ中で途中のSaveを消したくないという人はパッチを無理に入れなくても良いだろう。同様に本編終了前に拡張パックを入れるとバージョンが上がってしまう可能性が有るので注意。
*Nightmare
最初の段階ではNightmareの難易度は選択出来ず、一回クリアした後に選択が可能になるのだが、パッチを入れるとこれがリセットされてしまう。この場合にはコンソールからg_nightmareの値を1に変更してやればOK
シングルプレイ用のデモがリリースされている。V1.1相当だが、動作確認には問題ないだろう。
<動作環境>
HARDWARE | 必要環境 | 推奨環境 |
CPU | Pentium4 1.5 GHz | Pentium4 2.2GHz |
MEMORY | 384MB | 512MB |
HDD | 2.2GB | 同左 |
VIDEO | DirectX 9.0b 対応 VRAM 64MB以上 | DirectX 9.0b 対応 VRAM 128MB以上 |
SOUND | DirectX 9.0b 対応 | 5.1CH サラウンド, EAX 4.0 |
対応OS: Windows 2000/XP
DirectX 9.0b以上要
まず注意点としてOSはXPに対応という仕様で、98/ME系では動作しない(Hex Editorでプログラム内部をいじって起動させる方法は有るようだがここでは触れない。自己責任にて)。そしてビデオカードに関しては「Vertex
& Pixel Shadersが必須ではないが理想」という当初からの立場は結局崩さずに、Geforceで言えば4MXシリーズでも動作可能とされている。既に必須とされるゲームが幾つか出ているので(Deus Ex: Invisible War, Thief: Deadly Shadows等)どうなるか微妙な所だったのだが、やはり売り上げを考えると外せないという決定になったのかも知れない(日本の数十倍という規模のPCゲーム市場が存在する分、ユーザーの持っているハードウェアも幅広く、GeForce
4MX クラスのカードを使っているユーザーはまだ相当な数を占めている)。
上の必要環境では本当に「設定を最低にすれば動く」といったレベルであり、全てのオプションをONにして快適に動作させるには推奨環境程度のPCでも厳しい。メインメモリは1GB以上、ビデオカードもVRAM
256MBクラスは欲しいところ。
ゲームの設定は最初の起動時に自動的に行われて、その後は好みで修正するか再度自動検査を行うかになる。このScan HardwareではCPU速度・メモリ容量・ビデオカードのVRAM容量・ビデオカードの機能の4つを基にして判断するので、或る部分が弱いと他が良くても「低い設定が適当」と判断されてしまう可能性も有る。
またD3では基本的に使えない機能は無視するという形を取っており、ユーザーがOptionで有効に設定した機能が正常に働かない場合、それが原因でエラーが発生したとしてゲームを止めてしまうのではなく、そのまま使わない状態で動作を続けてしまうようになっている。或る意味では便利であるのだが、一方で設定がちゃんと有効になっているのかが分かりにくいという面も持っている。
Pentium 3.2GHz、メモリ1GB、Geforce 6800GT(VRAM 256MB)使用の環境にて、1024*768のHigh
Quality設定に拡張Optionは全てON、そして4Xのアンチエイリアスにしてプレイしたが、fpsの落ち込みは基本的に無くスムースに動作する(ただしキャッシュの設定を一部変更している)。これを書いている時点では高性能に入る部類のスペックなので快適に動作しても不思議ではないのだが、発売前の段階ではハイエンドクラスでも重いという話も有っただけに、想像していたよりは随分と軽いというコメントがForum等で目立った。
とは言えビデオカードの性能が大きなインパクトを与えるのは間違いなく、1世代異なると大きくパフォーマンスが変わるタイプのゲームというのも確かだ。2003年辺りの物だと最新のカードを使っても大きな変化が見られないというゲームも多いが、このD3については最新のビデオカードと前の世代のカードでは大きな差が出るという風になっている。
性能測定用には定番のTimedemoが収録されており、ALT+CTRL+半角/全角キーにてコンソールを出し、timedemo
demo1と入力すればテストが開始される。ただし注意点が2つ有り、一つ目は最初の測定値は信頼性が薄いので2回目以降の値を見るべきという点、そしてこのTimedemoではAIや物理エンジンの計算は全く除外されているので(純粋にレンダリングのみの測定)、実際のゲームでは少なくともこれよりは遅くなるという点である。
動作は非常に安定している部類であり、シングルプレイに関しては発売時のバージョンでも1回デスクトップに落ちたのみ。バグとしてはたまにだがFlashlightの光が消えてしまう事があった(Save/Loadで復旧)。
以下主なエラーに関して
CD/DVD Emulation Software has been detected
最近のゲームでは御馴染みになって来たが、このゲームでもCD/DVD-ROMを仮想化するソフト(CloneCD等)が入っていると動作しないタイプのプロテクトが掛かっている。仮想化したドライブが存在するならばそれをOFFにして、且つそういった類のソフトの機能を停止させておかないとならない。停止のさせ方が分からない場合にはUninstallするしかないだろう。
グラフィックスの乱れやTextureの欠け
これ等は基本的にビデオカードのドライバの更新、及び常駐ソフトの停止を行う。またデスクトップを800x600で32
bitカラーにしたり、ゲーム上のOptionを低くしてテストということを行う。
雪の様な白いノイズが入る
・nForceかVIA motherboardを使っているならばBIOS等の更新
・オーバークロックしているならば定格に戻す
・AGP Fast Write機能をOFF
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