SERIOUS SAM
      THE SECOND ENCOUNTER


                                  12/01/05


   SYSTEM / 新要素

   GAMEPLAY / COMBAT

   GRAPHICS / SOUND / MULTIPLAYER

   CO-OP

   BOTTOMLINE

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製作・販売: Croteam / GOD Games / Take 2 Interactive
発売: 2002/02
日本代理店: P&A → サイバーフロント → ズー




※02/02/08 レビューを掲載
※08/03/09 動作環境を更新
※12/01/04 内容更新・レイアウト変更

概  要
 2010/04に新しいエンジンによるリメイク版となるHDバージョンがリリースされている。

 Serious Sam HDの紹介頁

 Serious Sam: The First Encounterに続く第二作。本来なら全3キャンペーン45マップとなる予定を、三分割して発売する事になったのだがその第二弾に当る作品である。拡張パックではなく単体作品となっており、FEとは別々にインストールされるようになっている。なおHD版のリリースに伴いこちらはクラシック版と称されるようになった。

 TFEの成功によって他の仕事をせずにゲーム製作会社として専念出来る環境になったのと、6人から14人へと人員も増えたので、ずっと短期間でより内容に凝った製品に仕上げる事が可能になったとしている。


 この製品の発売後にはコンソール市場にも進出。このTSEとTFEを併せてマップのデザインや順番を再構成して製作されたXbox版のSerious Samが作られている。ゲーム性はリスポーン方式を採用したアーケード・ゲームに近いデザインとなっており、敵を一定時間内に連続して倒すコンボ・ボーナスや、宝を発見してスコアを上げるとライフが1UP。セーブ&ロードを使わずに、このライフが尽きるまでにマップをクリアするというシステムになっている。PS2とGC用にはNext Encounterという別のオリジナル作品が発売されているが、これはCroteamが作っていない。

 サムの外観がタンクトップにサングラスから、Tシャツにグラス無しに変更されている。これは明言されていないが、Duke Nukemとの類似性を抗議されて変更したという噂になっていた。


 Take2の廉価版レーベルTakeAdvantageから再発された後に、FEとのセットとなるGold版としてリリースされている。その後のGold版からHD版への流れはTFEの項に書いたのでこちらは省略。(左が北米版, 右が欧州版)。単体のダウンロード販売としてはGOGで購入可能。ただしSteamのSerious Sam HD: Gold Editiionに収録されているので、この4本セットが割引の時に買った方が安いはず。



 日本では最初P&Aから発売された後に、2005年にサイバーフロントから再発されている。(公式サイトはまだ残っていた)。現在ではズーからリリースされているHD版のGold Editionの日本代理店版にオマケとして収録されている。



 *Xbox版 Serious Sam (TFEとTSEを含む) ムービー集


STORY  前作のラストを振り返って見ると、Siriansの宇宙船を作動させてMentalへの道を確保した我らがサムだったが、それに気が付いたMentalの軍隊の総攻撃に遭う。そして激戦の末に敵の総隊長を倒した後、宇宙船に乗り込んでMentalへの旅路へ.....という所で終了していた。当初予定されていたストーリーでは、この後の2部ではSiriansが拠点としていた惑星をテレポーターで旅しながらMentalへと向かうという事になっていたのだが、その設定は変更されている。

 サムの乗った宇宙船はある事故により南米のマヤ遺跡に墜落してしまう。サムの頭部に埋め込まれたコンピューターNRTRICSAの分析によると、Mentalに向かうにはSiriansの用意した予備の宇宙船を使うしかないのだが、それを作動させるにはHoly Grail(聖杯)を手に入れる必要があるらしい。Siriansはエジプト文明以外の人間達とも接触を持っていた事が明らかになり、彼らは各所に時代を超越する為のテレポーターを設置していた事実も判明する。

 そこでここから400年離れた時代に存在するという聖杯を求めて、マヤ遺跡・古代バビロニア・中世ヨーロッパの三つの時代をタイムトラベルしての旅が始まるというストーリー。おそらくは1のエジプト編のグラフィックスの評判が良かったので、予定していた宇宙や近未来的なデザインよりも、地球の古代をロケーションにしてのカラフルなグラフィックスをまた今回も選んだという事なのだろう。


PATCH

DEMO
 V1.07までリリースされている。これはTFE同様に北米版とEuro版が別ファイルなので間違えの無いように。再発版だとパッチは適用済の可能性が高い(バージョンはメニューで確認出来る)。

 他に大きくシステムを変更したV1.50というパッチが存在しており、これはレンダリング部分に大きな変更を加えて軽くなっている他、3Dサウンドがハードウェア処理に対応して効果的且つ軽くなっている(3Dサウンドの効果は劇的に変る)。ところがβ版配布の段階で新ネットコードの出来が酷過ぎて問題となり(実質Co-opがプレイ出来なくなる位に酷い)、その後結局正式にはリリースされずに無かった事になっているような代物である。今でもこのβ版はダウンロード可能だが、マルチプレイを行う人は入れてしまうとV1.07とは接続が出来なくなるので注意。シングルプレイのみならば入れる価値はある。


 デモはバージョンに応じて数種類出されていた経緯があるが、現在では最新の物しかネット上には存在していないようだ。なおこのデモに収録のマップはデモ版独自の物となっており、製品版の最初の2つのマップのパートを組み合わせて構成され、更に製品版では登場しないエリアも含んでいる。

動作環境

トラブル
Minimum Recommended Full Experience
CPU AMD K6-3 400MHz, Pentium II Celeron-A 300MHz Athlon 650MHz
Pentium III 650MHz
Athlon 1GHz
Pentium III 1GHz
MEMORY 64MB 192MB 256MB
VIDEO OpenGL対応 VRAM 32MB VRAM 64MB
SOUND Windows互換 Soundblaster LIVE 同左
対応OS: Win 95(OSR2以上)/98/2000/ME/XP
DirectX 8.0以上要


 TFEと使用エンジンは同じだがクオリティは向上しており、それだけ必要とされるPCの能力は高くなった。OSはVista / 7でも特に問題は無いようである。

 3DAPIでは今回は最初からOpenGLとD3Dに対応している。メーカー製のオンボードチップ等ではOpenGLに未対応の物があり、こういう場合はDirect 3Dを選択するしかないのだが、こちらは大きくパフォーマンスは低下するし安定性も落ちる。

 ビデオカードの性能はもちろんなのだが、相当CPUパワーに依存するゲームなので、CPUが1GHz以下クラスだとビデオカードを変えても劇的な変化は望めない可能性が高い。それとこのSeirous Engineは大量のモンスターを描画する時にfpsの低下を防ぐ能力には長けているのだが、根本的に普通の状態の時に重めのゲームであり、出来れば速いマシンで遊びたい。しかし既に発売から時間が経過しているので、その意味では問題はほぼ無くなっていると言えるだろう。


 2008年頃の情報としてデュアルコア以上のCPUとは相性が悪いというのがあったのだが、現在は解消されている様だ。もし当時のCPUを使っているPCにてメニュー画面やプレイ中にカクカクしてまともに動かない場合、AMDの物なら最適化ユーティリティーを導入する。あとは当サイトのトラブル対策の中のPerformnanceの項に有る「特定の条件でゲームが遅い」を参照してもらいたい。タスクマネージャから一時的にCPUを単体にするだけではダメで、起動ファイルをimagecfg等で書き換えないと改善されないという情報も出ていた。



 当時個人的には一箇所ドアが開かなくなるというバグがあったがその他の動作系は問題無し。プレイ中にも一度も落ちる事が無く極めて安定していた。トラブル関連の情報は現在では集めにくくなっており、FE同様に情報関連ではSeriously!が活動を続けているので、ここの掲示板が有効な情報源となるだろう。

 スタートメニューから辿ればセーフモードによる起動が試せるので、起動しない等の際にはまずこれで変化が無いかどうかを調べる。

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