CODENAME: OUTBREAK
07/01/21
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製作・販売: GSC Game World / Virgin Interactive
発売: 2001/10
日本代理店: ZOOよりマニュアル付き英語版と完全日本語版 公式サイト
※レビューは基本的に当時(V1.0)での物です
<概要>
このゲームは元々の名前はVenomだったが、版権の問題で途中で変更されている。
現在はVirgin Interactiveは無くなっており、GSC側でもサポートは行っていない。英国ではSoldoutより再発されており、現在(2007/01)でも販売中で入手は容易。北米では再発されていないと思われる。
日本ではズーより「日本語マニュアル付き英語版」の発売後に「完全日本語版」もリリースされている。しかし現在では販売終了となっている。
元々はウクライナにて2人の友人同士が自分達もゲームを製作しようと考えた所から始まっている。彼らはまずメインとなるグラフィックス・エンジンを製作したのだが、その時点で望むレベルの物を製作するにはインディーズのレベルでは無理と判断。そこで自分達のソフトハウスであるThe NephilimsをGSCに売り込み、このゲームの開発を自分達が中心となって行うという契約を結ぶ事に成功している。
ゲームの発売にはGSCの製作チームの内何人かは独立して新会社Deep Shadowsを設立(Boiling Point: Road To Hellをリリース)。他のメンバーはGSCによって開発されているS.T.A.L.K.E.R.の製作チームに加わっている。両社の持つテクノロジー(エンジンの仕様)に共通点が見られるのは、このゲームの製作時に作られた物を両者が共用しているからと思われる。
最初にテクノロジー・デモ、その後2000年の11月に正式なデモがリリースされている。このデモは概ね好評を持って迎えられて、Nephilimsサイドでも数社からコンタクトがあったというアナウンスが出された。しかしそれからは複数回の延期が相次ぎ、最終的に当時は大手であったVirgin
Interactiveとの契約を発表する。どうもこの辺には大手故のややこしい契約問題があったのかもしれない。いずれにしろこの契約問題による延期が、ゲームの評価にかなりの悪影響を与えたのは確かだ。
ロシア語版がGSCから先行で発売された後に、英国にて2001/10/12にリリースされた。ただしスタートは決して順調とは言えず、発売前に公開されていた公式サイトは理由不明のまま消えてしまい、結局その前からあるVenom3d.comがそのまま使われる始末。しかもこのサイトも誰が管理をしているのかわからない状態で、発売後もまるでニュースが更新されないという状態。しばらくして復帰はしたが大して更新もされずに消失。その後アメリカでリリースされたがこちらでもほとんど目立たずに終わっている。
<STORY>
西暦2012年、中規模の彗星が地球に接近し爆発、その影響で世界各地に災害を引き起こすという事件が起きた。その内の一つの破片がアメリカの山間部に墜落。早速科学者の一団が調査に赴いたが、数日間の調査後に突然その連絡が途切れた。事態を重く見た米政府は軍隊を派遣するが、その向かった軍隊からの連絡さえも途絶えてしまう。墜落した彗星には遠い銀河からやって来た異種の生命体が生殖しており、この蜘蛛型のエイリアンは他の生物に取りついてその思考を完全に支配してしまうという能力を持っていたのだ。
更に大気圏から雨となって地球に降り注いだその種子は一気に世界中に広まり、大量の人類がエイリアンの支配化に置かれる事になってしまう。プレイヤーの役割は生き残りの人類が結成した特殊部隊C-Forceの一員として、世界各地にてエイリアンの殲滅を図る事にある。
<PATCH・DEMO>
最終的にはV2.1までリリースされている(FileFront, 3D Gamers)。現在のバージョンに関わらず、これを適用すればOK。ただこれは元々の製作に関わったメンバーが存在しているDeepShadowsが出している物で、発売元のGSCやVirginが認めた物では無い。ロシア&チェコ語版用と、英語版&他の国用となっており、英語版の方は完全日本語版にも適用可能である。
なおネットでの互換性には問題は無く、未パッチ版とV2.1でも相互に接続自体は可能となっている。ただしミッション5,8,10はレベル内容が変更されているので、このミッションをCoopする場合のみVersion
Mismatchエラーが出る。
最初のパッチとなるV1.0が出るまではゲームプレイ上のバグが多かったので、もし持っている物がそれ以前であれば必ずパッチを当てる必要がある。
デモはVenom時代の物も有るが、Codename: Outbreakの名前で出ている物が一番新しい。これはマルチプレイにも対応している。
<動作環境>
項 目 | 必要環境 | 推奨環境 |
CPU | Pentium2 266MHz | Pentium3 500MHz |
MEMORY | 128MB | 128MB |
VIDEO | VRAM 8MB以上 | VRAM 32MB以上 |
SOUND | Direct X対応 | EAX |
OS 95/98/ME/2000
Direct X 8.0以上
元々は2001年初頭には出るはずゲームだった訳で、その意味で1年前程度のハードウェアを睨んでの作成になるから重さはそれほど無い。自動調整機構も上手く働いているようで、デフォルトの状態でFPS調整をONにしておけば負荷に応じて自動的に調整してくれる。ゲーム中にデータを読む頻度(左下にアイコン表示)もVenomの時に比べると最適化されたのか減った印象。
(2007/01追記) XPに関してはサポート外となっているが、今回行ったテストにおいては互換モードにしてやる必要性もなく、インストールから数個のミッションを起動しての動作チェックまで特に問題は感じられなかった。
発売から時間が経過しているし、公式サポートを含めて情報源がほとんどないので、トラブル関連については情報が集めにくい状況にある。またバージョンが上がった状態でのプレイを行っていないので、最新のV2.1だとどうなのかについてもハッキリしない。ただ発売当時はハードウェア的なトラブルは比較的少なかったゲームである。
個人的には当時何故かウイルスチェックのソフトと相性が悪く、ONにしておくと動かないというゲームだった。常駐ソフト系を起動したままだと不安定になるというのもあって、このゲームに関しては出来るだけOFFにしてプレイしていた。
シングルプレイに関してはゲームプレイ上のバグが多かったゲームで、V1.0によって修正された点も有ればそのままにされている物も有る。以下の点については言及が無いので直っていないかも知れない。
*セーブが失敗してフリーズし、そのデータも飛んでしまう事が有る
*ミッションが連続している場合に、弾約数が正常に引き継がれない
*相棒のキャラクタにHoldの命令を出しても聞かなくなる
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