NO ONE LIVES FOREVER 2
A SPY IN H.A.R.M.'S WAY
07/02/19
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製作・販売: Monolith Productions / Sierra (Fox Interactive)
発売: 2002/10
日本代理店版: イマジニアより翻訳マニュアル付き英語版 公式サイト
※レビューの内容は基本的に当時の物です(V1.2)
<概要>
2000年に大ヒットした作品の続編。前作が各方面から非常に高い評価を得た為にプレッシャーもあっただろうし、もう少し間を置いてじっくりと作成してくるかとも思っていたのだが、ほぼ2年の間を置いての新作発売となった。前作の発売後にFoxはゲーム部門を譲り渡しているので、正確にはSierraからの発売となる。
このゲームも結果的には前作に勝るとも劣らぬ高い評価を受けており、GameRankings.comでの平均点も91%で歴代全PCゲーム中でもかなりの上位に付けている。
オリジナル版の発売後はSierra自身からのSierra Best Sellers等廉価版にて何回か再発されている。現在(2007/02)でも海外では特に入手が難しいという事にはなっていない。日本の通販サイトでも見付ける事が出来る。
日本ではイマジニアが販売を担当。エンジンの仕様上日本語化が出来ない為に、ゲーム内のテキストを全て翻訳した副読本を添付するという特殊な形態でリリースされている。既に同社はPC事業から撤退しており販売はされていない。
拡張パックの意味合いで2003年にはContract J.A.C.K.がリリースされている。これは本編を必要とはしない独立したゲームであり、時代設定は1と2の間。主人公はH.A.R.M.に雇われた殺し屋Jackという別の男性となっており、評価もあまり芳しくなかった。
他機種ではMacで発売されている。
Cateの声優はJen Taylorに変っている。この人はHaloのCortanaの声を担当している事で有名。最近ではSiN: EpisodesのJessica Cannon役もこなしている。
<STORY>
主人公はもちろん前作に引き続きCate Archerで、今回もH.A.R.M.相手に世界を股に掛けての大活躍をするというストーリーになる。1の終了時点から数年後の1968年、壊滅したかに思えたH.A.R.M.が復活したとの情報が入った。The
Directorの手によって新たに組織され、より強大となったH.A.R.M.の第一目標は目の上の瘤であるCateの抹殺である。ゲームはH.A.R.M.の企むソビエト絡みの陰謀Project: Omegaを巡って進んでいく。
注意: このゲームはNOLF1をプレイしている人を前提としており、1のストーリーに関して多くの部分がネタバレとして登場している。よって1を未プレイの人は注意した方が良い。
<PATCH・DEMO>
最終的にはV1.3までリリースされている。それとV1.2以上なら、新たにサポートされたマルチプレイの新モード用のマップ集が別にダウンロード可能になっている。旧セーブデータとの互換性はハッキリしない。
ゲームのデモは2種類存在しており、3箇所のマップをミックスしたシングルプレイ用のデモと、パッチによって追加されたマルチプレイの新モードを試せるマルチプレイ専用デモの2種類。シングルプレイ用には最初に出たテスト用のteaserデモというのも存在しているが、これは今となっては意味が無い。
<動作環境>
必須環境 | 推奨環境 | |
CPU | 500 MHz Pentium III | 1 GHz Pentium III |
MEMORY | 128 MB RAM (256MB for Windows XP) | 256MB RAM |
VIDEO | VRAM 32MB HARDWARE T&L, 32-bit color | VRAM 64MB HARDWARE T&L, 32-bit color |
SOUND | DirectX 8.1 compatible | EAX 2.0 |
対応OS: Win98/ME/2000/XP
Direct X 8.1以上要
2000ではSP3、XPではSP1以上を入れていないと動作保証無し。発売した当時はHardware T&Lが必須というゲームはまだ少なく、その為にプレイが出来ないという人が続出していた。未対応のビデオカードでもこれを可能にする為の特殊なツールである3D
Analyzerを有名にしたゲームの一つでも有る。32bitカラー専用という条件も懐かしい項目(当時は16bitカラーにしか対応していないビデオカードが存在していた)。
発売から時間も経過しており、当時の対応チップセット情報やReadmeの障害情報等も古くなっており参考にはなりにくい。今となっては多くのマシンで動作する程度の負荷のゲームであるが、ノートPCやメーカー製のPCを使っている人は購入前にデモで動作確認を行っておくべきだろう。もしHardware
T&Lに未対応の場合(或いはDX8.1に対応したドライバが無い場合)には、”Error
initializing the renderer. In order to play NOLF2 you must have DirectX
8.1 installed and a video card that supports hardware TnL"と出て動作しない。
例えばIntelのチップセットだと、82845, 82865辺りはHardware T&Lに未対応なので不可、82915なら対応しているのでOKというデータが提供されている。なお上で3D
Analyzerを使うという手法が有るとは書いたが、これは特殊なやり方なので起動または安定して動く保証はないし、質問されてもゲーマー仕様のPCを使っている人には無縁の特殊ツールなので返答を貰える可能性は低いと考えておいた方が良い。
当時の私の環境ではゲームの安定性は非常に高く、フリーズ等の問題は一回も起きなかった。(2007/02)今回のXPでのテストでも特に問題は見られなかった。現存するファンサイトのForumを見てもXPや最新のPCと絡んだ特定の問題というのは存在していないようだ。相変わらずHardware
T&Lに未対応のビデオカードで動かないという問い合わせが多い様で、とにかく購入するならその前にデモで動作確認するのが一番である。
ゲームのトラブル及びパフォーマンスに関連して、このゲームでは最初のランチャー画面からOptionを選ぶ事で障害切り分け用に様々な項目をDisableにする事が出来るようになっており、これにて情況が変化するかをテストしてみると良いだろう。またゲーム内には設定した値でパフォーマンスに問題が無いかをテストしてくれるプログラムが用意されており、これを動かして結果を見てみるのも役に立つ。それとASSET PRECACHINGは最初のローディング時に出来るだけデータを読み込むかどうかの設定で、ONなら最初のローディングが長くなる代りにプレイ中のパフォーマンスが良くなり、OFFだとローディングは短くなるがプレイ中にデータの読み込みが発生するので時々カクつく可能性が出る。
このゲームというよりもLithteckエンジンにはサウンド系のトラブルが付いて回っており、当時も関連の障害が非常に多かった。例えば代表的な例として会話等が正常に再生されない場合は、まずサウンドカードのドライバを最新の物にする事が必要。それでも問題が有る場合は以下の順で治るのかをテスト(全てが必要なのでは無く順に上から試す)。
1.自分のマシンにNimo codec packがインストールされているかを確認。コントロールパネル>マルチメディア>デバイス>オーディオ圧縮Codecにて確認し(これはXPではちょっと異なる)、有る場合は削除する。なお既にゲームがインストールされているならば、削除後に再インストールが必要となる。その他にもサードパーティー製のCodec
Pack等をインストールしているなら一時的に停止させる。
2.インストールしたディレクトリに有るWMFADist.exeを実行して必要なCodecをインストールする
3.Soundの設定をLOWにする
4.ランチャーのOptionからDisable Sound Filtersにチェックを付ける
5.ランチャーのOptionからDisable Hardware Soundにチェックを付ける
6.dxdiag(DirectX診断プログラム)からサウンドカードのアクセラレーション設定を左側に下げる
以下はそれでもダメな場合等の問題解決法で、意味が分かる人以外はやらないように(自己責任にて)。
7.Windows\Systemフォルダ(XPならSystem32)にあるl3codeca.acmとl3codecp.acmを削除
8. 98系の場合はsystem.iniの[drivers32]セクションにある "msacm.l3acm=l3codecp.acm"を削除。XP系の場合はレジストリの中の"Hkey_local_machine\Software\Microsoft\Windows\NT\CurrentVersion\Drivers32\の msacm.l3acmキーを削除
9.再起動。ゲームをアンインストール後に再インスト。
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