珍しくプレイ日記的な物を一つ。12/31に急遽だったが年越しでCo-opをやろうという事になり
Borderlands 2をプレイした時の記録。
既に1000万本以上売れている有名なゲームだが、今回の話に絡んでくるシステム辺りを
ゲームの紹介がてら先に解説しておこう。とはいえ結構長くなるので御存知なら区切りまで飛ばして構わない。
BL2はRPGのシステム上でFPSをプレイする様な、FPSとしては変わったゲームであり、
能力の異なる4つのクラス(DLCで2つ追加)からキャラクターを選んで開始する。
その成長はレベルで管理され、全ての武器, シールド, 装備品にレベルが設定されており、
当然高いレベルほど高性能だが自分のレベルよりも上の物は装備出来ないという制限あり。
ボリューム的にも初回だとサイドミッションをあまりやらなくても30時間超とこちらもRPG的な長さ。
難易度設定は無く、全てのミッションと敵にはレベルが設定されており
例えばレベル10設定のミッションにはレベル10前後(±2程度)の敵が出現するので
プレイヤー側もレベル10で同程度レベルの装備だと釣り合うといった感じになっている。
レベル上昇に伴う敵の強さの上昇カーブは非常に急だが、プレイヤー側の強さも
同様に急速に上がって行くというRPG方式で、レベル差による補正が掛かるのも特徴。
敵と3レベル以上離れると段々に与えられるダメージが減少していく為に、
大きく離れるとプレイヤーのスキル云々ではどうしようもなくなったりする。
(それでも前作よりは極端では無くなった)。逆に言えば難しいと感じたら
サイドミッションをこなしてレベルを上げてやれば、各ミッション&敵のレベルは変化しないので
相対的にこちらが強くなって難易度が下がっていく。これもRPG風システム。
なお経験値は敵との相対レベル差で補正される方式で、自分よりも低レベルの敵は
簡単に倒せる様になるが、入る経験値も下がって行くので美味しくない。
標準状態では一周目(Normal)と、レベルはそのまま&全ての装備品を持ち越した状態で
始められる二周目(True Vault Hunter Mode)を備えている。TVHMの内容はNormalと一緒で
ミッションの設定レベルがNormalでは1~30、TVHMでは33~50という風に変わり
その分プレイヤー側も高レベルの装備を入手する事が可能となる。
ただしTVHMでは敵のレベル上昇に加えて新タイプの強力型も多数用意されており、
敵と同レベルでの戦闘難易度は増すため、実質難易度Hardの意味合いになっている。
そしてTVHMをクリアすると通称2.5週目モード(PT2.5)に突入する。
具体的にそれを選択出来るのではなく、これは前作にも有ったその状態への呼称。
2周目(TVHM)のラスボスクリア後に、同じTVHMにて残していたミッションに挑む状態である。
ここでは未プレイだったサイドミッション及びマップ内に無限沸きする敵のレベルが
プレイヤーの現レベルと同じに自動でスケーリングされる様になる。
例としてTVHMの進行中にはLV40等に固定されていたサイドミッションの設定レベルが
ラスボス打倒後に改めて受けに行くとプレイヤーの現レベルと同じレベルになっており
出現する敵やドロップされるアイテム類もそのレベル基準に変化する。
(既に受注済みだったサイドミッションのレベルは変化しない)。
また全てのDLCのメイン&サイドミッションのレベルも同様に変化する。
ここからちょっとややこしい話になってくるのだが、まずBL2の「標準状態」を定義すると
・本編のみ、或いはそれに加えて追加シナリオDLC(大型4本と短編5本)を所持している
それに対してUltimate Vault Hunter Upgrade PackというDLCが1,2と2本存在しており
・UVHUP1のみを所持している(or UVHUP2のみを所持している)
・UVHUP1&2を両方所持している
の計3種類の状態に分けられる(1と2のどちらか片方を持っているのはほぼ同意)。
問題なのはBL2のレベルキャップが標準状態ではLV50に設定されているという点。
2周目であるTVHMのラストミッションの基準レベルは50。もしそれと同じLV50でクリアした場合、
以降は残されたミッションをプレイしてもレベルが上がらない事になる。
これは残しておいたDLCをプレイに行っても同じ。バランス的には問題無いとも言えるが
レベルが一切上がらないし高レベル武器も入手出来ないのでは楽しみが殺がれてしまう。
同じく2.5周目モード(PT2.5)を持っていた前作BL1ではレベルキャップが58だったので
PT2を基準レベルの50で終えたとしても、その後58まではレベル上昇を受けられたし
DLC3を所持していれば更にキャップが69に上昇。LV69までDLCを含めたミッションにて
レベルの自動スケーリング機能有りでプレイ可能になっていた。
では2ではどう変わったのかというと、UVHUP1,2のどちらか片方を持っていれば
レベルキャップがLV61に上昇。そして三周目モードとなるUVHMへとアクセス可能になる
という仕様になった。更に2つ目のUVHUPも購入するとキャップはLV72まで上昇する。
(UVHUP2の方にはそれを越える高難易度設定の追加コンテンツも含まれている)。
つまりレベルキャップの上昇にはそれ用の有料DLC(UVHUP)を購入しないとならない。
ただし両方とも$4.99と安価だし(既に何回も75%オフで売られたりしている)
1の方はシーズンパスやGame of the Year Editionにも収録されているため
少なくとも現時点では入手のハードル自体は高くない。
<紹介終わり。ここから本編>
既に我々は4人Co-opにて本編Normalをクリア。そしてDLCの方も大型DLCの1~4までは
TVHMを中心にクリア済みという状態(本編TVHMは各人により異なる)。
今回はやり残したサイドミッション等をプレイしていこうとなったのだがここで問題が。
全員UVHUP1は持っているのでレベルキャップは最低61までは開放されている。
ところがBL2ではTVHM&2.5周目モードにおいてはレベル上限が50に制限されており
プレイヤー側のレベルは上げられるが、DLCを含めた全ミッション, 敵, 報酬アイテム等の
基準レベルが前作とは違って50以上にはスケーリングされないのである。
敵のレベルは52辺りまでは結構出てくるので(例外的にもっと上も出現)
全員がレベル50辺りであるならTVHMでプレイしても良いのだが
前回そうした結果として更に皆レベルが上がっており(同時に各人のレベル差も存在)
これだと難易度的に下がり気味になるし、また入手アイテム類はLV50基準のままなので
良いアイテム入手にも期待出来ない。
言わばTVHMをクリアしてLV50を超えたらUVHMへと移行してプレイせよという話。
しかし三周目のUVHMはゲームのルール自体が一部変更されており
あまりにも難易度が高過ぎて面白くないという意見もしばしば。
それよりもTVHMをスケーリングにて継続プレイしたいという要望も見受けられる。
そして困った事にUVHMではCo-opの難易度基準がホストのレベルでは無く
パーティーの中で最も高いレベルのプレイヤーに合わせられるという仕様に変わるため
これだと我々の間のレベル差では低レベルの人が太刀打ち出来ない状況になる。
そこで今回はTVHMにして、やり残していた難易度が高いエリアをプレイしようと
いう結論になった。まずはSlaughter Roundへの挑戦。これは5ラウンド制で戦う
アリーナ形式のサイドミッションで、各ラウンドが幾つかのウェーブで構成されている。
死亡するとアリーナ内へは戻れないが、各ラウンドクリアで復活出来て仕切り直しとなる。
なおラウンド単位でクリア扱いなので、再戦時は未クリアラウンドから始められる。
本編には2つ収録されており、更に有料DLCとして一つ在るが全員は持っていないのでパス。
どれも難易度が高くてソロだと死亡した時点で失敗になる為にCo-op推奨のミッション。
しかしCo-opでは敵の数が増える, 強化型の敵が増える, 敵のHPが人数分倍加(4人だと4倍)
となるのでそう簡単には行かない。それでもダウンしたプレイヤーを死亡前に仲間が
助け起こせるチャンスがあるので全滅の危険は減るという大きな利点を持っている。
最初のBandits Slaughterはまだ易しい方でソロでもクリア可能という話だったのだが
これは通常のキャンペーン進行中にトライしたケースも含まれると思われ、
今回レベル50設定に(1人まだ来ていなかったので)3人で挑んでみたが終盤に苦戦。
特にこちらを殴りで弾き飛ばすBadass Goliathが復活作業中に邪魔をするのが厄介。
上段中央サークル内に固まっていた状態もあまり得策とは言えなかった様に思う。
ラウンド4では2人が死亡してアリーナ外へ。ところが外のエレベーターを使ってみたら
上方からアリーナが見下ろせる場所に到達。実はここからスナイパーライフル等で
援護する事が可能になっており(エリア全体ではなく一部だけしか見えないが)
ボイスチャットで連携を取りながらクリア。最難関のラウンド5は散らばったりしながら
戦闘して上手く行った。
続いてはHyperion Slaughter。こちらは比べものにならない高難易度と聞いていたのだが
確かに簡単では無かったとは言え4人揃ってのプレイであっさりとクリアでやや拍子抜け。
次にDLCの中では唯一のDLC4に収録されているMagic Slaughterに挑戦する。
これの厄介な所はまずエリア外へと吹き飛ばされると落下死でアウト。
次に闘場のそこかしこにトラップが仕掛けられており、スパイクや電撃が
定期的に発生して触れると高ダメージを受ける。中でも落とし穴がそこら中に開き
うっかり落ちれば(落とされても)即死というのが難関。
更には上方から巨大なクリスタルが下がって来て、これを時間内に破壊して止めないと
全エリア範囲へと大ダメージ攻撃を喰らってしまう。
死亡時は上方から援護も可能だが、相当な高所で見渡せる範囲が狭くなっており
また格子が狭い為に攻撃が目の前のその部分に当たってしまい位置調整が難しい。
それでも何とかクリア。更にクリア後に出て来るBadass Roundにも挑戦して成功。
続いてはInvincibleへの挑戦。これはレイドボスと呼ばれる敵の呼称となり
レイドボスとはMMORPG用語で数十人で挑まないと倒せない様な強ボスを指す。
BL2ではこのタイプにはInvincible(無敵)の名称が付けられており
最大人数である4人Co-opで挑むべき敵という意味合いになっている。
ゲーム本編のラスボスは当然ソロでも倒せる様に調整されているが
Invincibleはそういった考慮をされておらず、ソロでも倒せない訳ではないが
装備や作戦を考えないと非常に難しいというのは確かである。
キャンペーンをクリアすると受けられるようになるサイドミッションで挑戦というパターンが多く、
BL2本編ではミッション「ハンパなく危ない。マジで。」によりTerramorphous the Invincibleに
挑戦が可能になる。これは既に撃破済み。
ソロでは死んでしまうと最初からリトライなのに対し、Co-opでは全滅しない限りは
削ったボスのHPが維持されるという利点がある。そして死んでも復活して戦場に再度戻れる為に
その点ではソロより有利。ただしCo-opだとHPが人数に合わせて増加するという設定なので
LV50超えメンバーでかなりの高火力武器を備えないと難しいというのは同じ。
今回挑戦に向かったのはVermivorous the Invincible。本編のもう一体のレイドボスになる。
Varkidという虫タイプの敵は戦闘状態で放っておくと繭を作る事があり、
それを破壊しないで置くと中から進化したタイプになって生まれてくる可能性を持つ。
これを5回繰り返して生まれてくる最終形態がVermivorous the Invincibleである。
問題は最終段階まで変態する確率はソロにて0.042%と非常に低く設定されており、
Co-opで4人でも1.68%にしかならない。よって変態の待ち時間を含めると数時間経っても
出ないというケースも有り得るという面倒さを持つ。それとCo-opでは敵HPが増加するので
もう変態しないとなった敵を倒して排除するのが大変という問題点も在る。
でとりあえずVarkid湧き場の一つであるCaustic Cavernsへと行ってみたのだが
いきなり10分位で出現してビックリ。物凄い硬さではあったが普通エリアの為に
復活も可能となっておりあまり苦戦はせずに撃破。レジェンダリのNorfleetを落とす。
他には倒し残したDLCのInvincibleに挑戦した。DLC計4本内には全部で6体のInvincibleが存在し
1体を除くと死亡後に復活が出来ないエリアで戦う仕様へと変更されている。
Co-opでも一回死んでしまうと再度エリア内に入ったり外からの援護は出来ない。
(本編ではCo-opだと復活可能で難易度が下がるという点を修正したのだと思われる)。
最初は前に挑戦して失敗したDexiduous the Invincibleへの再挑戦。
このボスは上記の唯一の例外に当たるレイドボスで、普通のエリアに出現する。
ある召還手順を踏むと呼び出せるのだが、その前段階にて出現する敵が強過ぎて倒せずに
諦めていた。今回は各人のレベルも上がったので大丈夫だろうという意気込みで挑んだが
実際に大きな苦労もなく倒す事が出来た。ただし良いドロップ品は無し。
そして最後に残された6体目のThe Ancient Dragon of Destructionに挑戦。
こちらも前回挑んでみたが、途中で「これは無理だ」という話になり敗れている。
今回も初回挑戦は失敗したが、セイレーンを重視して守る作戦で何とか倒す事に成功。
セイレーンは基本であるフェーズロックで強敵の動きを止められる他に
レスと言うCo-op専用の強力なスキルを獲得可能で
(ダウン状態の味方を離れた場所からでも一瞬でその場に復活させる能力)
Co-opにおいては居ると居ないとでは天と地の差という位に重要なクラスである。
2人とか3人構成だと火力不足になるというデメリットもあるので微妙だが
4人Co-opならば一人はセイレーンという構成は(特に難所で)必須というレベルだと思う。
これからフレンドと4人でCo-opを始めるなら1人はセイレーン担当を強くお勧めする。
ここでちょっと話は変わってレアアイテムに関するシステムに触れたいのだが、
BL2では武器やアイテム類のレア度を色分けしており、配色には例の定番の物が使われている。
白(コモン), 緑(アンコモン), 青(レア), 紫(エピック), オレンジ(レジェンダリ)の順。
DLCではこの上にピンク(セラフ)というレア度を加えており、このランクのアイテムは
DLC内に存在するセラフショップでセラフクリスタルと引き替えに入手が可能。
そして倒すとこのセラフクリスタルを落とすのがDLCの各Invincibleという設定で、
それにちなんでレイドボスはセラフガーディアンとも呼ばれている。
しかし現在ではUVHMでないとセラフクリスタルを落とさない様になってしまっている。
レベルキャップが61に増加したが、TVHM内のレベルは50基準で停止となっている為に
UVHMでレベルを61まで上げてからTVHMへと戻って来て(自由に戻れる仕様)
レベル52のInvincibleを倒してクリスタルを稼いでしまい、UVHMへと戻りショップで使うと
いう行為が可能となりそれを防止する意味からそう変更されている。
私がゲームを始めたのは変更後なので、セラフクリスタルとやらは未だ見た事が無い。
もうこの時点で私はLV54まで上がっており、一方でTVHMではドロップ品はLV50までなので
良い品はレジェンダリでもない限りはほぼ無し。セラフクリスタルも落とさないし
倒す事だけが目的という感じだったのだが、このボスがセラフアイテムをドロップする。
修正によりUVHMでないとセラフのアイテムはドロップしないと思っていたので驚き。
ただ武器としてはそれ程魅力的ではなかった。
この後どうするのかは未定だが、短編集となるDLC「Headhunter」シリーズはプレイ予定。
UVHMはレベル差があるので現状ではやり辛く、揃ったとしてもそこまでやり込むかは
何とも言えない。他に魅力的なCo-opゲームも有るのでそちらに移る確率の方が高そう。