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Halo 2

 という事で前回からの続き。ここではこれまでに新環境(Windows7 64bit)にてテストしてみていろいろと発見があったゲームについて書いてみる。そのゲームとはHalo 2。Vista発売時にそのOS乗り換えを推進する為のプロモーションがいろいろと打たれた訳だが、その中で効果があったのかは知らないがゲーマー向けの企画としてVista限定でPCへと移植された作品である。同じくMGSからリリースされたやはりVista限定のShadowrunと同じく、最初期のGames for Windows Live対応作品でもある。(後に両方とも内部ファイルをいじる事でキャンペーンはXPでもプレイ可能になっているらしいがこれは未検証)。


 ゲーム自体は2年位前に購入済み。マイクロソフトは自社サイトを含めてPCのダウンロード販売に積極的では無く(PC用のマーケットプレイスも閉鎖されてしまった)、現状では各種ダウンロード販売サイトにて買えない昔のゲームは多い。将来的にダウンロードにて再発されるのかも不明だし、Gears of Warみたいにリテール版の新品が入手し辛い事から値も上がるという事態も考えられる為、どうせ買う訳だしと安い時に購入しておいた。今eBayを見るとHalo 2の方はまだそこそこ英語版新品は残っており、おそらく発売当時相当数をプレスしたのではないかと思われ、私の手元の物にも初回版のゴールドメンバーシップ一ヶ月無料のシールが貼り付けられている。購入する予定がある人は保険として早目に購入しておいた方が良いだろう。一方でShadowrunの英語版は相当少ない(各種欧州版はなぜか結構有る)。ただしこちらは本題のマルチプレイが人口減によりほぼ出来ない模様なので、今から購入する価値は薄くなっている。



 さてそのHalo 2だが、発売時は“Halo 2 for Windows Vista”という通称にて専用をアピール。その後Windows 7のリリース時には対応OSに追加されたが、2012年10月9日にメインストリームサポートを終了(Shadowrunも同じ)。延長サポートには対応していない為に、現在ではサポート対象外となっている。


 まず一つ目の話題はGames for Windows Live関連。インストールしようとしたところ、このゲームではインストール中にオンラインでのアクティベーションを要求してくる事が判明(Shadowrunも同じ)。先日のGFWL終了の影響の記事でも書いたように、プロダクトキーを入力しないとオフラインのキャンペーンさえ始められない製品としてはBulletstormしか知らなかったのだが、今回初めて機会を得て試したHalo2とSRも共にプロダクトキーのアクティベーション必須タイトルなのか?と驚かされた。


 しかし調べていくうちにいろいろとおかしな点が判明してくる。最初期の製品はそうだったのかと考えたが、私の持っている物以外をネットで調べてもそういう仕様の物は見付からず。次にV2.0までのGFWLタイトルのキーは「アカウントとの紐付け無し, デフォルトで15回使用までOK」という仕様なのだが、この2つは5回までしかアクティベーション出来ない仕様(サポートに連絡してリセットするしかない)。またSRはインストール時の認証後にゲームを起動した際に、GFWLへのキー登録をキャンセルしてオフラインプレイにアクセスする事が可能である。


 以上の点からどうやらこれはGFWLの機能では無く、マイクロソフト社製品としてのアクティベーションだと思われる。ただその後のGoWにはこの様なアクティベーションは必要なく、初回のこれが不評で外されたという可能性はあるだろう。なおパッケージに「アクティベーション時にオンライン接続必須」の文字は無いが、これは他の製品と同じく電話でのアクティベーションにも対応しているからではないか。


 だがそうなるとGFWLの終了との絡みはちょっと話がややこしくなる。このアクティベーションが別のサーバーで管理されている場合、こちらが止まらなければGFWLのキー認証が終了してしまったとしてもオフラインでのプレイは可能である。対してこちらのアクティベーションがサポート切れ等の理由で停止されてしまうと、GFWL側の認証サーバーが残されたとしてもゲームがプレイ出来なくなる事になるからだ。


 付け加えておくとHalo 2のアクティベーションは特殊である。SRとは違い、Halo2ではインストール時のアクティベーションを「後で」を選択してキャンセルする事も出来るようにされている。(全く流行らなかったTray and Playにも対応)。この場合ゲームは試用版として起動し、オフラインでのキャンペーンは最初チャプターのみをプレイ可能で、そこから先に進むにはアクティベーションを行わないとならない。



 インストール時はアクティベーションを行って無事終了。しかし“xlive.dll not found”にてゲームが起動せず。そこでネット上を調べてみて判ったのだが、このHalo2は最新のハードウェア構成に限らず相当な難物らしく、Windows7以降の環境において起動しないという事例が多数発見された。そしてそれぞれに決定打が無い状況で、様々な対策によって治ったり治らなかったりが混在しており、特に初心者だと起動しなかった場合には非常に苦労しそうという印象。


 私のケースではそこまでの苦労は無く、情報により解決する事が出来た。GFWLのクライアントソフトは、最終段階において「Live」から「Marketplace」へと名称が変更されている。ところがこの最新版(最終版?)のクライアントがインストールされている際に、そこへ昔の「LIVE Redistributable」時代のクライアントを入れようとすると、最新版が既にインストール済みだと認識出来ずにインストールされてしまう(全てのOSにおいてそうなるのかは不明)。 つまりインストール一覧には二つのバージョン違いが表示される形となる。ここでHalo2と共にインストールされた古いバージョンの「LIVE Redistributable」をアンインストール(Markeetplaceの方には手を付けない)。その後「LIVE Redistributable」時代のもっと新しいバージョンを個別に入手してインストール(私の使用したのは3.5.5.0)。これでゲームが起動するようになった。



 私の持っているのは英語版だが、メニューの文章(全てではないが説明文はOK), ゲーム中のチュートリアルメッセージ, ゲーム内のムービーシーンにおける字幕、は全て日本語化される。ゲームプレイ中のキャラクタのセリフは字幕も付かないし英語のまま。


 少し試しにプレイしてみたのだが、第一にUseキー等の入力の反応にやや問題が感じられた。長押しと普通押しの両方が用意されているケースに関係が在るのか、長押ししても反応しないという事があった。ムービーのスキップもキーを押した際に反応したりしなかったりがあり。第二にマウス感度の設定がシンプルな為か、最大にしても遅くて希望通りにならない。まあこれはマウス側から調整も出来るので問題無し。


 第三にテクスチャーの一部が明滅して表示される。これは新しいビデオカード&ドライバが原因なのかと考えたが、タイミングの悪い事に丁度現在のGeforceのドライバにおいて発生した新規障害だそうで、将来的に治してくれるのかは何とも言えない状況である。それと起動する度に解像度だけが1024*768へとリセットされてしまうという件も原因不明(その他のグラフィックス設定は保持される)。


 後はグラフィックスが何だか期待以下でアレである。ドライバの互換性により当時のグラフィックスが正常に表現されていないのかと最初は考えたのだが、昔のSSなどを見てみるとそうでも無いようだ。オリジナルのXbox版よりは確かに綺麗だが、2007年当時のPCゲームのグラフィックス水準からすると特に目立った点は見られない(まだ序盤だけだが)。



 マルチプレイについてはメニュー上で暗転して選択不可。いろいろと調べてみたのだが、昨年中に終了のアナウンスがあったがそれが要望により何回かに渡って延期されたのは事実。その後最終的に2014年の初期に終了という結論となり、それが今年の2月に終了したらしいという情報があるのだがこれは裏を取れず。御存知の方が居れば情報が欲しいが、とりあえずマルチプレイ目当ての方は注意してもらいたい。


 最後に検索していたら Halo 2 and Halo 3 Appear as Official Steam Groups – Games to Follow? という記事を見付けた。Valveにしか作成出来ないオフィシャルグループにHalo 2と3が追加されたという内容で、これは販売される予定があるという意味ではないか?という物なのだが、その後の取材でMSからは否定されたという結果に。ただ100%無いとは言えない感もある。なお3の方はともかく2は今年中にもリメイクされるという話になっており、そちらでPC版もリリースという方がまだ可能性としては在りそうか。



 <訂正> 初回掲載時にメインメモリの認証エラーが発生すると書きましたがこれはHalo1におけるトラブルの誤りでした。両者をインストールしての検証時に同じ場所にメモっていた為に混同してしまっていたので訂正して削除します。