Assassin’s Creed Syndicate 日本語収録について

Assassin’s Creed Syndicateは2020/02にEpic Game Storeより無料配布された事があるのだが、今回それをいじってみて発見したことがあるので書いてみたい。このゲームの日本語対応状況をネット上で検索して調べてみると

「Steamで日本から買えば日本語字幕&音声入り。しかし海外版だと英語のままであり、内部のファイルをHex Editorを使って修正してやればI/Fと字幕は日本語に出来る。ただし日本語音声はデータとして収録されていないので音声は英語の設定のままにしておかないとならない。」 そして配布されたEpic Storeの物も海外グローバル版なので限定的に日本語化が出来るのみである。

という話だったのだが、実際には音声を含めて完全日本語化が可能だった。特に手順が難しい訳でも無い。

まず現在UbisoftのゲームはSteamやOrigin等の別サイトで購入して管理するケースでもUbisoft Connect(旧Uplay)に登録(連係)する必要がある。具体的にはアカウントのリンクを実行しないとならない。Epic Games Storeでも同様で、過去に何か登録されているUbisoftのゲームをプレイした事が有るならその時に実行されているはずだが、今回が初めてならばゲームのインストール実行時に自動的にリンク処理が行われる(ブラウザ経由でUbisoft Connectへのログインを実行する形)。Ubisoft Connectのアカウント自体を所持していないのならばその新規作成からやる必要あり。

それが終わるとUbisoft Connectの方にAssassin’s Creed Syndicateが登録されるので、こちらをインストールしてプレイするというだけ。Epic側ではリンク処理が行われると一度元に戻るのでゲームのインストールの必要は無い。リンク処理が起動しないのならば、既に別のゲームのリンク処理時にUbisoft Connectの方にもこのゲームの登録が成されている可能性があるので確認。

一応流れを書いておくと、まず最初はデフォルトの英語で起動される。Ubisoft Connectのライブラリ内のプロパティ画面に言語指定は無し。そうするとスキップ出来ないオープニングムービーが5分くらい流れるので我慢。メニューに入れたらOption画面へ。しかしここで字幕と音声をJapaneseへと変更しても変化が無い為に、再起動が必要なのかと考えて再起動したのだが変わらず。

Assassin's Creed Syndicate JP-01
そこでようやくメニューの言語を変える項目が別に存在している事に気付く。Options → Gameplay → Generalにメニュー言語の設定が有り、これもJapaneseにしないとならない。これでようやく画面が日本語になった。ムービーでも音声が日本語になったのかを確認してみようと考えたのだがオープニングを再度視聴するという項目が見当たらないので調べてみると、終了させてタイトル画面に戻る → オプション内にセーブデータ削除の項目が出て来る → 削除後にゲームを再スタートにてオープニングムービーが再度流れる。ここで音声と字幕が日本語となっているのを確認。

Assassin's Creed Syndicate JP-02Assassin's Creed Syndicate JP-03
この件に関連して二重DRM状態となるケースでのゲームの管理権の扱いについて。先に書いておくが私自身はSteamで購入してもOriginやUbisoftでの登録(連係)が必須というゲームの場合、それをSteamにて購入するという事は特別な理由でもない限りはやらないのでその辺の事情には詳しくないし実験もほぼ出来ない。だが掲示板などで見た知識として、SteamとUplay(Origin)の両方に登録して連係が必須となるゲームを、購入した(キーを登録した)クライアントとは異なる側へと管理移管するというのは不可能という認識である。Uplay(Origin)でキー登録(購入)したゲームをSteamへと持って来て、Steam側でインストール等の管理を行う様にしたいと考えても出来ないという意味(あるいはその逆にSteamにて購入した物をUbisoft Connect等へと管理を移したいと考えても同様)。一例として昔Steamにて購入したFar Cry 3はUbisoft Connectの方にも連係として登録されているのだが、Ubisoft Connectのライブラリからゲームのインストールを実行すると自動的にSteam側のインストーラーの方が起動してSteamのゲームとしてインストール処理が始まってしまう。これをUbisoftのライブラリの方へとインストールすることは出来ない。ただし中には例外的なゲームもあるのかもしれないが?

しかし今回の事例ではEpic Games Storeは数年前からUbisoftのゲームを本家以外のショップでは唯一、クライアントとしてゲームの登録(インストールを含めた管理)が可能な形で販売しているという契約関係にあり、そこからUbisoft Connectとの間でインストールを含めた管理権の移行と言うか二重化が可能にされているという設定なのではないか(Ubisoft側からEpicへも登録出来るというのは無いはず)。データが少ないので何とも言えないが、他にEpic Games Storeにて所持していたUbisoftのゲームもUbisoft Connect単体でインストール等の管理が可能な状態で移行(二重化)されている様である。日本語の対応状況がどうなっているのか詳しくないが、もし今回のケースと同様にEpic Games Storeで入手した物には日本語が入っていないというケースでは、二重化されて登録されたUbisoft Connectの方からインストールして試してみるという価値はあるだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です