2015年を振り返ってと何をやっていたかの報告を少々。
まずは大手パブリッシャーから発売されているメジャーなゲームはほとんどプレイしなかった。
その代わりにインディーズ会社や個人制作レベルのアマチュア作品を漁るのに
時間を費やすという生活。
理由としては、既に御存知の通りに現在のゲーム業界(特にアクション物)では、
多額の製作予算が必要になっている事から売れ行き目標を高く設定せざるを得ず
そこで大手パブリッシャーにおいてはそれに更なる多額の宣伝広告費を使ってゲームが大量に
売れる様に仕向けるといった大作主義に偏向しており、数百万本以上の売れ行き見込みを
持った作品に制作を絞り込んでいる。見方を換えるとそこそこ売れるだろうというクラスの
作品は大手からは減少しつつあり、中堅所がそういった物をリリースするだけとなっている。
しかしそういった大作を大量に売り捌くにはマニアックなゲーマー層だけを対象にしていては
不可能であり、必然的にカジュアル層に多く買って貰える様なゲーム性にならざるを得ない。
結果的に当たり障りの無い角の取れたゲームが増えて行く事になる。私としてはどうもその辺が
魅力的に映らず、そこそこ大作ゲームは買ったがHD内にデジタルデータの肥やしとして
積み上げられているという状況である。
ついでに書くとカジュアル層にはそれが受けるという話なのか、予告宣伝トレーラーの中で
露骨に重要なネタバレやクライマックスシーンを観せてしまうという物が増えた様に
感じられるのも気に入らない点。個人的には(実況)プレイ動画が別に嫌いな訳では無いのだが
それ等で先にプレイ内容を見てしまっていても気にしないという層が増えているのかも知れない。
という理由から近年は大作のトレーラーはあまり観ない事にしているので
余計に関心が減っているというのもあるだろう。
一方でSteamのGreenlightの様なシステムによりアマチュアレベルの作品が世に出易くなったのと
UnityやUnreal Engine等の制作ツール類が手軽に使える様に提供されつつあるのが重なって
フリーゲームを含めてアマチュア業界内でのゲーム制作が非常に盛んになって来ている。
私としては既に2013年頃からその辺りを興味を持って眺めていたのだが、それがより偏向して
現れたのが昨2015年であり、大手作品は無視してその界隈のゲームばかりをプレイしていた。
特にSteamで販売されていてそこそこ知名度はあるというクラスではなく、もっとアンダー
グラウンドなまだ販売すらされていないゲームを好んでやっていたという状況にある。
そのアマチュア作品の面白さとはやはりその自由度にあると言える。大手でもアイディア段階では
そう変わりは無いと思うのだが、やはり企画段階で売れないと判断されればそれまでとなる。
一方アマチュアではむしろ独創的なアイディアを活かした作品を作ろうという意気込みが強く
その辺が非常に魅力的に感じられて紹介系のサイトを巡っていろいろとプレイさせて貰っていた。
元々PCのアクションゲームというジャンルはコンソールとは異なる独自のゲームをリリースして
いたのだが、今やマルチプラットフォームが当たり前となりPC独占のアクション物は大手に限れば
皆無に近い状態である。その点でアマチュア作品にはPCのみ(正確にはWindows, Mac, Linux対応
が多い)という独自性があり、プレイする側にとって昔の様に刺激的な作品が多いと感じられる。
もう一つの傾向としてはそのアマチュア作品ばかりをプレイしていた事から、ホラー作品を
プレイする割合が大幅に増えた。アマチュアレベルでは予算・人員的にCall of Dutyの様な
グラフィックス関連コンテンツの制作が大変な負荷となるアクションFPSを作るのは無理があり、
仮に作った所でまるでグラフィックスのクオリティ面では敵わないのは一目瞭然。
よってアクションFPSを制作するという所は非常に少ない。マルチプレイ専用の作品を
作っている所をたまに見掛ける程度である。その代わりに比較的低予算で作れる一人称視点の
ジャンルとなるとこれはホラーであり、圧倒的というレベルでホラー関連の作品が多くなっている。
今年もその辺のアマチュア作品を続けて探って行こうとは考えているが、やはり長く離れていた
事から揺り戻しも来ており、未プレイの大手作品も徐々に消化して行こうかなと思っている。