Borderlands: The Pre-Sequel 第3回

今回は本編クリア後のコンテンツをプレイしてみた。まずはTPSにおけるDLCの紹介と、4本まとめてのセット販売となっているシーズンパスの中身について(既に完結している)。
Borderlands: The Pre-Sequel Season Pass

TPSではDLCの評判がよろしくないという状況で、非常に評判が良かった2に比べると更にそれが目立つ。DLC1~4としてリリースされ、シーズンパスに収録されている物は以下の通り。

Handsome Jack ドッペルゲンガー パック
~熱闘ホロドーム~ アルティメット・ハンターアップグレードパック
Lady Hammerlock バロネス パック
Claptrap のデジタルな決死圏 & UVH アップグレードパック 2

より正確に問題点を指摘するなら、(もうこれ以上は出ないであろう)DLCの全体数が5つと少ない&シーズンパスのまとめ方に問題ありといった評価になる。2ではシーズンパス内のDLCが4本ともにキャンペーンシナリオを収録しており、本編クリア後に相当な時間追加してプレイが可能だったし全体のクオリティも高かった。ところがTPSではキャンペーンは1つだけしか用意されていないというのが最大の問題と言えよう。その結果としてこの4本セットで30ドルは高いという不満が出てしまっている。

2人の追加キャラクターの評判は良いとしても、誰もがそれを欲しがっている訳ではないし、DLCは新キャラクターか追加キャンペーンかとなったらキャンペーンの方が良いというプレイヤーの方がずっと多いはず。2の様にシーズンパスの中身は4本共に追加キャンペーンで固めて、キャラクターは別売りという方式が理想だった。当然各DLCが出る度に買っていたらより高く付くことになるが、個々のクオリティさえ高ければ問題は無いだろう。新キャラクターは要らないというプレイヤーにとってもシーズンパスが買い易くなる。

この4本以外では初回限定のコンテンツが別売りされているが、こちらは非常に評価が低くなっている。私は未所持。
Borderlands: The Pre-sequel Shock Drop Slaughter Pit

BL_TPS_CP_31
ここからセッションの内容に移る。最初にプレイしたのはシーズンパスにも収録のDLC「熱闘ホロドーム」。2にも収録されていたスローターと呼ばれるコンテンツで、閉鎖空間にてウェーブ形式で攻めて来る敵の攻撃を全滅しない様にして耐えるというホードモード。5ラウンド+Badassラウンドにてクリアとなる。

我々は皆本編のクリア以降ゲームをプレイしておらず、スキルとか戦闘の感覚を忘れてしまっていると思うので、それを取り戻すには単純に戦っていれば良いこれが適切なのではないかという考えで最初の挑戦に選んだ。そして2でもスローターは3本ほど経験しておりまあ面白いのではないかと期待していたのだが、一方で評判は良くないという点が気にはなっていた。

そしてプレイしてみてその不評の理由が判明する。戦いが行われるドーム型のアリーナが広過ぎる上に立体構造なのが問題。端の方から湧いて出る敵が多いのだが、それをミニマップを頼りに位置を確認してから探して戦うという感じになってしまう。敵の数自体は多いので結果的に各ウェーブをクリアするまでが長くなり間延びする感が強い。2の様にある程度は狭い方が激しい戦闘になる為に面白いのにそうなっていない。広くて離れている方がラッシュの危険性が低くなるので楽とは言えるが、そこは敵の数を調整すれば済むことであって、狭くしたら敵の数を減らせば良いだけの話である。更にここは酸素補給の概念が在る為に、戦闘中に酸素補給が可能な場所まで一度移動しないとならなかったりも面倒でテンポを悪くしている。

やっているうちにホスト役が連続で二回落ちてしまったのでホストを変える事にしたが、この場合ホスト役の進行状況が反映されてしまうので最初のウェーブからやり直しとなってしまい、あまり面白くないしこれはもういいんじゃないかという結論になって終了。

ここではアイテムとしてChronicler Of ElpisというレジェンダリMODが出たが個人的にはこれは外れ。ブースとしてくれるスキルが多いのだが、私のスキルビルドには合わない。

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次に隠しボス戦。シリーズの伝統としてサイドミッションや「ある種の手続きを踏むと発生するイベント」の中にボス的な存在の敵が出現する物が有って、その中の1つで大物が出現する設定が用意されている。これはミッションとかでは無く、ちょっと入り口が解り難いあるエリアに入ると自動的にそのボス格の敵が出現して対戦になるという形式。この敵はNormal ModeではLV30とかなりの高レベルになっており、レジェンダリを含めたアイテムもドロップする可能性がある。特にTPSではグラインダーにてムーンストーンを多用するのだが、このムーンストーンを安定して大量にドロップしてくれる事からも繰り返し挑める敵として人気が高いようである。

しかしLV30にしては弱点が解り易かったり、攻撃があるエレメント一辺倒なのでシールドによる対策が存在したりとあまり強くなく、どうやってそこへ行くのか下見に行った際にソロで戦ってみたのだがアッサリと倒せてしまうレベル。Co-opでは硬くなるのでどうだろうと考えたが、やはり歯応えのある敵では無かった。誰も死ななかったように思う。ただドロップの方も良い物が出なかったと皆言っていた。

 
続いてはレイドボス戦。2でもDLCを含めて全部倒しているのでここでもチャレンジとなったが、前回も書いた様にTPSでは本編のラスボスを使い回しなので面白味は無し。レベルが上がって攻撃方法がやや強化されているだけである。本編クリア後に受けられる様になるサイドミッション「史上最高の物語」を受諾して、同じマップに行きムーンストーンを支払えば何回でも戦える。

これは初回の挑戦で撃破。レイドボス(The Invincible)の中では弱い方ではないか。Normal ModeではLV29。レイドボス戦なのにCo-opではリスポーンが可能となっているというのも難易度を下げている理由だろう。誰かがエリア内に残っているならボスのHPがそのまま維持された状態でエリア内へと戻る事が出来る。とは言えほぼ誰も死ななかったような気がするが。ソロでは死んでしまえば最初からだし、ラスボス戦とは違って第二形態で死亡しても第一形態からやり直しになるそうなので厳しい。なお少なくとも私個人の拾えた物としては特に有用なアイテムは無かった。

ここからは日が替わって遂に唯一となる追加キャンペーンである『Claptrapのデジタルな決死圏』を開始。
Claptastic Voyage and Ultimate Vault Hunter Upgrade Pack 2

タイトルはミクロ化して人体内に入り込む1966年の映画『ミクロの決死圏(Fantastic Voyage)』のパロディー。クラップトラップ(CL4P-TP)の頭脳の中に何等かの驚異的な力を持っていると考えられるH-Sourceと呼ばれる物が隠されている事を突き止めたハンサムジャックは、ボルトハンター達をデジタル化してクラップトラップの脳の中に送り込むというストーリー。時系列的にはこの後に始まるBorderlands 2において、稼働しているクラップトラップがたったの一体になってしまった理由が明かされる話でもある。

BLシリーズではDLCのシナリオはメインメニューから別に選択するのでは無く、ファストトラベル装置にスタート地点が登録される仕組み(進行に応じて順次DLC内の他の地点も追加登録されていく)。ここでは“Deck 13 1/2”がそれに当たる。レベルのスケーリングはNormalモードでは30~40。2周目のTVHMでは40~50となっている。BL2では一周目の途中からでも開始出来るタイプと、本編クリア後にプレイする事を想定しているタイプが在ったが、これは最低レベルが30からとなっているので本編クリア後に開始するタイプである。理由はBL2と同じで本編終了後のストーリーの為。つまり本編のネタバレを含むのでクリアするまでは始められない様にしていると考えられる。

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ここでちょっと注意点。なおこれはBLシリーズ全てに共通する注意点でもあるの詳しく書いておく。それはDLCにおけるミッションレベルの決定方法について。BLのキャンペーンには難易度の設定が無く、代わりに各ミッション単位で受注時におけるキャラクターの適正レベルが設定されている。このミッションレベルと現在のキャラクターのレベルの差に応じて難易度がその都度判定され表示される仕組み。例えば推奨LV10に設定されているミッションをLV10で受けるとNormalだが、LV7だとHard, LV13だとEasyといった感じで変化する。ミッション関連で出現する敵, ドロップ品のレベル, クリア時の報酬は全てこの各ミッションに設定されているレベル値から決定される。

このミッションレベルは本編のキャンペーンでは固定であり、キャラクターがどんなレベルの時に受けようがNormal Mode&TVHM(2周目)でのミッションレベルは変化しない。一方で2.5周目と呼ばれるTVHMクリア後のサイドミッションと、三周目となるUVHMではプレイヤーのレベルに応じてミッションのレベルは変化する様になる。それに対してDLCのキャンペーンではレベル変動制(スケーリング)を採用している物が多く、プレイヤーがDLCのキャンペーンを開始した際のレベルを基準にしてミッションレベルが決定される。(厳密に言うとBL1では決定方法が異なるDLCもある。BL1の決定方式は複雑怪奇という代物で理解するのが大変)。例としてこのDLCではNormalモードの時のスケーリング範囲がLV30~40なので、プレイヤーがこれを開始した際のレベルに応じて内部で計算が行われて最初のミッションのレベルが決定されるという事(LV30以下であれば30, それ以上なら最大で37までプレイヤーの現レベルと同一で開始とかいった感じ)。

このシステムの問題とは、この適正レベル判定は個々のミッション単位で行われるのではなく、判定後はそのままのスケーリングで続行されるという点にある。よってDLCを中断した際に不味い事が起きる可能性がある。例) 本編が終了してからLV28にて始めたのでミッションレベルは30から開始されたが、その後本編のサイドミッションをやる為に一時中断してしまう。そしてLV33に到達してから再開したのだが、ミッションレベルの判定は30のままなので簡単になってしまった。敵は弱いので経験値は入らないし、クリア時の報酬やドロップ品のレベルも低い。しかしこのレベル設定は初回判定前のセーブデータを戻しでもしない限りはリセット出来ない為に困った事になる。そうなるとミッションの設定レベルは進行に応じて上がっては行くので、それが現在の自分に適正になるまでは簡単なのを我慢して進めるしかない。

類似の問題としては「DLCを開始する」とは何時を指すのかというのもある。DLCの仕様を知らない人は「このトラベル先は何だろう?」と考えてアクセスしてしまう可能性がある為に、トラベルした瞬間に最初のミッションレベルが決定されてしまうと言うのでは都合が悪い。いきなり行ったら最低値のLV30に即決定されてしまい、その後本編クリア後にサイドミッションをこなしてLV33になってから開始したが、既にLV30に決定してしまっているので最初から簡単過ぎるという上記と同じ状態に陥る。そこで最初のミッションの受注依頼画面を表示させて、そこで受ければ初めて基準レベルが決定されるというDLCが多い。(スタートマップにアクセスしたり、ミッションを受諾するか否かを求められたが拒否した段階では何も決定されない)。

ところがこのDLCでは開始レベルにアクセスしただけでミッションを自動的に受注したことになって、ミッションの設定レベルが決定されてしまうという困った方式を採用している。なのでもし誤って事前に受けてしまっていたら、それがLV30ならばその辺りになった時に赴いて開始するように持って行くしかないだろう。なおこの問題の修正措置として、ミッションレベルの判定がある程度の間隔をおいてやり直されるというシステムは存在している。マップやチャプターが切り替わった際に、そこでの最初のミッションにおいてプレイヤーのレベルに合わせてミッションレベルの再決定が行われるという意味で、これならそこに至るまでは自分に合っていないミッションレベルに我慢して進めてしまうという手がある。ただしこれはBL1には確実に存在するのだが、2やTPSでも機能しているのかは確認出来なかった。

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内容の感想
。我々はサイドミッションをこなしたりせずに特攻みたいなスタイルで急いだがそれで4時間程度。一箇所だけ相当にてごずったボスが居たので延びたというのはあるが、普通に進めても3時間は楽しめるだろう程度のボリュームはあり。サイドミッションも結構用意されているそうである。

元々ユーモア要素が強いゲームだが、このDLCは特にその傾向が強くなっている。クラップトラップの脳の中という設定もありマップのデザインはヘンテコな物が多くて新鮮だし、1や2における懐かしのキャラクターやロケーションが登場したりとシリーズのファンなら更に楽しめる要素も含まれる。このシリーズは日本語化のクオリティが高い事でも有名だが、今回も流れるBGMの中で歌詞のある3曲をちゃんと日本語にしているという徹底振り(サイドミッションで流れる物もあるが、エンディングのクレジットで全曲流されるのでそこでも聞ける)。

その内容に関してはあまりバラしても面白味が失せるので置いておき、新要素となるグリッチ武器について簡単に。プレイ中は予備知識が無かったのでドロップしてもこれが何なのか誰も解らなかったのだが、ビンク色である事から2におけるDLCから出現したセラフと呼ばれるレア度の物か、それに相当する様なこのDLC限定の何かではないかという話にはなっていた。

これはこのDLCで導入された新レア度のランクでGlitch(欠陥)武器と呼ばれる。基本性能がレジェンダリよりも上とかではなく、むしろレジェンダリ程ではないという感じ。そしてレジェンダリ並みにはドロップするのではないかという印象(私は3個入手出来た)。

BL_TPS_CP_Glitch01

各武器には説明文にエラーコードが記載されていて、その記載に応じた4種のエラーがランダムに発動して武器の性能が一時変化するというのが特徴。エラーコードは  OxLxMxAx の形式で書かれており、xには0から4までの数字が入る(最後だけ5の可能性あり)。この数字は発生確率で0なら発生せず、数字1につき約2.5%の確率となる。4ならば約10%の意味。判定はリロードの際に行われ、発生すると銃の色が変化してマガジン内の弾が尽きるまで効果が継続する。

Overload(赤): 連射レート低下。ダメージ大幅アップ。
Loop(黄): フルオートかバーストに変化。弾薬を消費しない or 弾薬数復活のチャンス。
Multishot(緑): ショットガンの様に多数の弾を一気に撃ち出す
Amplifier(青): シールドを消費しながら各弾のダメージを増加させる

なお数値が大きいほどグリッチは発生し易くなるが、適用項目が多いほど良いのかというとそうとは限らない。例えば全項目が4というグリッチ武器だと、10%*4=40%の確率でグリッチが発生するが、逆に言えば何が発生するのか判り難いという事にもなる。それよりは特定のスキルやアイテムと組み合わせる事で効果を更に増大させられるケースでは、発生効果の種類は少ない方が都合が良いとも言える。

BL_TPS_CP_Glitch02
今回のCo-opセッションにおけるプレイの感想も書きたいのだが、一番書きたい点があるボス戦という事で少々困っている。ラスボス戦の相手は最初の形態を倒すと別の姿になって登場するという二段階形式なのだが、この第一形態相手に非常に苦戦させられた。倒すまでに45分位掛かっている。

闘場は相当に広くて段差もありジャンプパッドが幾つも用意されている。プレイヤーは遥か上空の復活地点から落下する形で闘場へと降り立つ方式で、この上空のエリアには自販機類も用意されている(ただしソロでは死んで戻った時点でやり直しとなる)。

まず敵が硬いという件は大きな問題では無い。Co-opでしかも4人なのでソロとは比較にならない最大レベルの硬さになっている訳だが、こちらも4人攻撃なので対抗は可能。我々は強力なレア武器を求めて繰り返しプレイしたりグラインダーを使用したりはしていない為に、同レベルのキャラクター比較での火力は大した事がないと思うのだが、それでも何倍も削るのに時間が掛かるという訳ではない。地道にダウンを助け合ったりしながら進めれば良いだけである。

問題は敵の攻撃力の方で、これがとにかく凄まじくてもうどうにもならないという感じだった。まず考えたのは「挑むにはこちらのレベルが低過ぎるのか?」だが、全員LV33でボスが36となっておりこれまでの経験からして不可能という程のレベル差ではないし、レイドボスならともかくキャンペーンのボスがそこまで強いとは考えられない。

なおこちらにも見落としはあった。このボス戦に限らないのだが、マップ内の空中に“爆発しそうなビット”という物が浮遊している。それまでは見ても単に撃つと爆発してしまう物ではないかという程度の認識だったのだが、このボス戦に来て「もしかしてこれはダウン状態で撃って破壊すると敵を倒したのと同じ意味になってセカンドウインド(復活)が取れるのではないか?」と考えたのだが、やってみても効果は無しでそのまま気にせずに進めてしまった。これが失敗で、ダウン状態では画面がモノクロ風に暗くなって良く見えなくなってしまうので、通常時に撃ってみてどうなるのかを確認しておくべきだった。

これは緑か赤のステータスが時間と共に変化する物体で、緑の時に撃つと周囲の敵に向けて追尾式のコロッシブを何発か発射してくれる。そして赤の時は最寄りのプレイヤーに向けてヘルスを飛ばしてくれるという効果がある(この回復は全回復レベルの効果があるようだ)。効果発揮後は色が消えて中立状態になり、時間経過で再び活性化するという仕組み。敵からのダメージが大きい状態で苦戦していたので、これを知っていたら少しはマシになっていたかもしれない。

BL_TPS_CP_35
 

ここからネタバレを含む記載になる。なるべく最小限に抑えるつもりだが、未プレイでそれを気にされる方は区切りまで飛ばしてほしい。


どうにもならずに連続して死に続け、一度は失敗して全員がリスポーン状態となってしまい、ボスのHPがリセットされて最初からに。途中であまりにも強いので、これは正攻法で倒す設定ではなく、何等かの特定の手順を踏んで倒すタイプのボスではないのかという意見が出る。そこでとりあえず確認してみようという話になり攻略情報を調べてみたのだが、最初に出て来た結果は真逆で、この第一形態はボスの中では簡単な部類で楽に倒せるという情報。だが更に調べるとようやく原因が判明。このボスはソロとCo-opでは攻撃方法が変化し、Co-opの時は著しく難易度が上がるという情報を突き止める。つまりBL2シリーズでは難易度の高いエリアではCo-opで切り抜けるのが有効とされているのだが、ここでは逆にCo-opにすると余計に難しくなってしまう罠が仕掛けられている。以下はクリア後に調べてみて判った内容を含めての違い。

この(第一形態の)ボスは両肩からロケット弾を発射してくるのだが、その際に「ロックオン」といったセリフを喋ってから攻撃してくる。しかしソロの時は実際にはロケットは追尾してこない(or追尾が緩い)のに対して、Co-opでは実際にプレイヤーをホーミングするロケットが飛んでくる。なおこれは大型のオーブによる攻撃でも一緒。そしてソロではロケットの発射間隔が長いのだが、Co-opでは猛然と連発してくるようにされている(おそらく人数倍の速度)。加えてホーミング能力はロケットやオーブ単体で独立しており、個々の弾が別のプレイヤーを追尾する事が出来る。デザイナー自身のコメントもあったのだが、特定のプレイヤーを攻撃すると死ぬまでそれを狙い続けてしまうのが基本的なAIなので、多人数Co-opへの対抗策としてこういった攻撃方法を考え出したそうだ。

その為に連続して飛んでくる高速ロケットに一気にシールドやヘルスを削られて連続死という感じに。下手をすると上空から闘場へと降り立つ前にホーミングロケットが当たってダウンしてしまう。また攻略にはジャンプパッドで動き回って敵の狙いを外す作戦も有効とあるのだが、Co-opでは逆にフワリとジャンプで浮いた時が格好のターゲットとなり、ジャンプするとロケットがぶち当たってそのままダウンして落下というのが繰り返される。障害物に隠れても後ろからホーミングされて当たるし、ダウンした仲間を助けていると視界外から当てられて自分もダウン。しかもこのエリアでは湧いて出るザコ敵が飛んで追って来るので、ダウンしてもそれを倒してセカンドウインドが取り易いとあるのだが、Co-opでは皆が分散しているからなのか、ダウンしても死亡までに視界内に一体もそのザコ敵がやって来ないという状況もしばしば。そこで仲間を助けに行こうにも広くて大変。ジャンプパッドを使えばロケットの餌食といった具合。

リスポーンエリアも酷く、出口にシールドが張られていてここに籠もって撃つ事が出来ないようになっているのは当然ながら、敵のロケット弾はこれを透過して入って来てしまう。よってこの中でも警戒していないとホーミングミサイルに被弾。インベントリにアクセスするのも場所を注意しないとならない(Co-opではポーズが掛からない)。

Co-opなので全滅しない限りはリスポーンが可能であり、弾薬が自販機にて補充出来る点は有利。ソロだと不可能なのでマップ内の弾薬生成機を利用して補充するしかないが、逆にCo-opではホーミングミサイルの危険からあまりこういった装置の場所へと移動出来ないという面はある。

 
そこでどうやろうかという話になり、ロケットは撃ち落とすことが出来るのでそれをやりながら攻撃しようという案に、ただしこれだとボスへの直接攻撃が疎かになるし、武器切り替えも頻繁にやらないとならない。またダウンしたら無理に助けに行ったりセカンドウインドを狙わず、その状態からでもボスを削るという攻撃に注力し、死亡したらすぐ復活という風にしてみた。しかしあまり効果は無し。とにかく視界外からでも追って来るロケットのホーミング攻撃がキツ過ぎるのである。

そこでマップの奥に在る柱状のオブジェクトをカバーにするという案が出る。周囲に別の背が高いオブジェクトが在るので、ホーミングが命中し辛いのではないかという推測からの作戦。ダウンせずにそこに行くというのがまずは大変だったが何とか3人が集合。ここで一人(私)が回復役に回るという戦法に出る。私は安全第一で無理をせずに遠距離攻撃に徹し、他の二人が前に出てボスへの攻撃に当たる。二人はダウンしたら這って私のいる柱の場所まで移動し、それを私が治すというやり方である。確かにこのオブジェクトの場所にもロケットは飛んでくるのだが、読み通りに背後から連続して直撃という風にはならず、ダウンさせられるほどの大きな被害にはならなかった。なお残る一人は攻撃の激しさにここまで到達出来なかったのだが、4人揃ってしまうと攻撃がここだけに集中してしまうのでむしろその方が良かった様にも思える。

このやり方でようやく第一形態を撃破。次の本当に最後となる第二形態は単に硬くて時間が掛かるだけで大きな苦労もなくクリア出来た。ちなみに再挑戦可能なので改めて一人で挑戦してみたが、呆気ない位に簡単に一回で倒す事に成功。確かにソロだとセカンドウインドが簡単に取れるので楽である。ただしUVHMだとソロでも非常に難しくなるそうだ。

最後にこのボスとのCo-opでのプレイ動画も在ったのでリンクを張っておく(両方3人でのプレイでTVHMでの物)。どれだけ攻撃が無茶苦茶なのかを実感するにはこれを視るのが早い。ただしボスがどんな物なのかもハッキリと解ってしまうのでソロにてクリア後の方にのみお勧め。

フランス人の動画。倒すまでに45分程度と我々と同じ位。敵の強さにすぐに会話が無くなっているのがリアル。方法は正攻法。このレベルまで来て知らないはずは無いのだが、持っていないのか別の武器の方が効果的と踏んだのか、少なくとも動画の撮影者はショック系を使っていない為にシールドを削るのに苦労している。
#FIN Borderlands : The Pre-Sequel – Claptastic Voyage – Boss final | LET’S PLAY COOP FR

実際には前の動画の後半から始まっており、この動画から仕切り直しで最初から再開されている。TVHMだがこのボスには最初のチャレンジの様だ。こちらではfxxk!を連呼しているが、武器が良いのかそこそこ短時間で倒している。
Borderlands: The Pre-Sequel PC Co-Op – Claptastic Voyage DLC #13

ここまででネタバレ記事終了


BL_TPS_CP_ZX1
戦利品。個人的には途中のボス戦で拾ったショック系のグリッチ武器Catalyzing Blasterが結構良かった。ただレベルは下だが連射能力が高いビーム系のレーザーの方がNishaのスキルとの組み合わせでは有用という感じもある。しかし巨大ボスのように近付けない敵だとビームでは届かないので、このブラスターの方がシールドを削るのには有用。他だとレジェンダリのThe ZX-1(LV32)を入手。命中精度が100のブラスタータイプの武器。炎属性。敵に一発当たると現在のマガジン内の弾が全てその敵にホーミングで命中する。カバーの陰からとかデタラメな方向に撃っても曲がって飛んで行く。炎上能力も高く生体系の敵には非常に効果的。

最後に結論としてこのDLCは買い。本編とはまるで異なる独特の世界観を持っているという意味では2の『Tiny Tinaとドラゴンの城塞』に近く、また出来映えとしても4本のDLCキャンペーン中で最高という評価だったそれに匹敵する物と言える。TPSを持っているなら必須と断言出来る作品。TPSのシーズンパスはまだ最高で半値程度の値下がりらしいので、新キャラクターは要らないし高いと感じるならセール時にこれを単体で購入というのもありだろう。あるいは最初から本編&シーズンパスのバンドル版という手もある(割引率が高い)。

これでCo-opとしてはTPSは終了の予定。後に調べるとクリア後コンテンツみたいな物も用意されていたがおそらくやらないだろう。あとは各人でTVHMまでやりこむか、キャラクターを変えてソロでリプレイするかといった感じになる。

BL_TPS_CP_36

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